中小規模のオフィスシーンに導入するPCといっても、安価なだけでは業務効率は決して上がらない。では、何を選べばよいか。その最適解の1つが「Endeavor NA601E」だ。日本の企業ニーズを熟知したエプソンダイレクトが投入する新世代オフィスPCを徹底チェックする。
最近の個人向けPC市場では、Ultrabookなどの極薄モデルやWindows 8+タッチ対応の変形モデルが流行している。それらは薄くて格好よく、思わず手にとってみたくなる魅力がある。しかし、一部にはスタイルや薄型化のために割り切って何かが省かれたり、妥協されている部分がかなりあるのも事実だ。もちろん個人で使うPC、あくまでプライベート用途が主目的であれば、多少不便があっても自分が許せるならそれでよいかもしれない。
しかし、ビジネスの現場ではそれは通用しない。なぜなら、生産性の低下は絶対に許されないからだ。個人ニーズの理屈をそのままビジネスPCに当てはめて考えるのはナンセンスである。
もっとも、個人ニーズの流行が移り変わる背景には、CPUなどのコンポーネントの技術の進歩がある。もちろんビジネスの現場もまた、時代とともに徐々に変化する。これからビジネスPCを選ぶならば、そんな進歩を反映し、変化にもしっかり対応した「新世代のビジネスPC」を選ぶことを強く勧めたい。
では、「新世代のビジネスPC」とは何か。日本のオフィスシーンを熟知し、オフィスニーズに最適なラインアップを用意するエプソンダイレクトが提案するシリーズが「Endeavor NA601E」だ。
Endeavor NA601Eは、14型ワイドと余裕のある液晶ディスプレイを搭載しながら、高さ約22ミリ、重量約1.65キロ(最軽量構成時)と、スリムで扱いやすい重さに抑えているだけでなく、着脱式ベイを利用して、光学ドライブと増設バッテリーの有無の選択に対応できるという構成となっている。もちろん……これだけではピンと来ないかもしれない。今の段階ではそう感じるのも無理はないが、そのあたりは製品をじっくり見ながら、実際の活用シーンをふまえて考えてみよう。
Endeavor NA601Eが「新しい」と提案する大きな理由が、そのボディにある。
まずはフラットでスリムなフォルムとヘアライン加工で仕上げられた外観から。本体サイズは338(幅)×242(奥行き)×22(厚さ)ミリだ。このフットプリントは、エプソンダイレクトが展開するEndeavor Sシリーズの14型モデル(現行モデルは「Endeavor NY2300S」)とほぼ同じ。NY2300Sは本機より少し重いので基本的には据え置きやオフィス内モバイルでの利用を想定しているが、ともあれ最近のビジネスの現場では、この14型モデルの「ちょっと小さめ」サイズが使いやすいと採用例が増えている。
その理由は実にシンプルだ。オフィスでの机上スペースにはやや限りがあり、PCだけが置ければいいというわけではない。マウスを使うならそのスペースも、資料を見ながらPCを使うならそれらを置くための余裕も必要になる。また、会議や打ち合わせなどでオフィス内や近くのカフェなどにちょっと移動して使いたくなった時も、大きいものより、小さめで軽いほうが気軽に移動しやすくて便利だ。帰宅時、袖机の引き出しやロッカーなどに施錠して収納しておく場合も同様である。
さらに、本機の場合はその「小さめ」サイズに加えて「薄型」「軽量」という要素も兼ね備える。高さ約22ミリとスリムなフォルムで、重量は最軽量構成時で約1.65キロ(光学ドライブ搭載時は約1.76キロ前後)で、バッテリー動作時間も標準で約7時間と十分な長さがある。収納や持ち運びが便利で、モバイル用途にも対応できるなど、より幅広い活用が可能になっているわけだ。
一方、モバイル用途だけに特化して設計されたノートPCにはもっと薄くて軽いものもあるだろう。本機がそれらと違うのは、据え置き型ノートPCがもつ要素を省略していないことにある。画面は14型ワイド、キーボードは標準ピッチのフルサイズ、アナログRGBを含むディスプレイ出力端子や豊富なUSBポート、LANポートなどをしっかり備えている。使いやすさや生産性というビジネスシーンに必要な部分は犠牲にしていないのだ。
モバイル用途に特化したノートPCは薄型軽量化のために割り切っている部分が多くあり、使いこなすにはそれなりのテクニックが必要だ。導入してみたものの「画面やキーボードのサイズになじめなかった」という経験がある人は少なくはないだろう。「軽くて薄いのはよいけれど、慣れることができるか不安」という声もよく聞く。Endeavor NA601Eならそんな不安を抱く必要がない。「小さめ」「薄め」「軽め」それぞれのメリットだけを享受できるのが大きなポイントと評価できる。
ちなみに本機の約22ミリという厚さ、これは「Ultrabook」の認定を受ける要件(14型ディスプレイ搭載機の場合は21ミリ以下)に1ミリ足りないだけである。マーケティング要素を考えれば何かを犠牲にしてでも1ミリ薄くし、Ultrabookとして売り出したほうがインパクトがあったのかもしれないが、あえてそれをしなかった実用本位な姿勢にエプソンダイレクトらしさが感じられる。
「使いやすさ」と「軽さ」の部分のニーズに対し、より最適に対応するため、Endeavor NA601Eは着脱式のドライブベイ構成を利用して、光学ドライブ搭載の有無が選べるようになっている。
光学ドライブの選択肢は、スリムDVD-ROMドライブとスリムDVDスーパーマルチドライブを用意し、光学ドライブを内蔵しない場合は、ウエイトセーバー(ドライブベイを保護するカバー)を搭載してボディを軽量化できるほか、増設バッテリーを搭載して、バッテリー動作時間を延ばすこともできる。
これも現代のビジネスシーンの事情に沿った仕様といえる。というのも、最近のPCは「光学ドライブが搭載されていて当たり前」ではすでにない。特に個人PC市場では光学ドライブを省略したモデルも多く、光学ドライブがない環境に慣れている人が増えている。ビジネスの現場でも、さほど使わないので不要と考える人は決して少数派ではなくなっている。
もちろん社内に光学メディアの資産があったり、光学メディアを配布する取引先があるなど、まだ必要な場面も多いはずだが、光学ドライブは要不要がはっきり分かれるデバイスになってきているのは事実だ。そして、スペースや重量の制約があるノートPCでは「不要なら使わなければいい」では効率が悪い。そのぶんをコスト削減や軽量化、バッテリー動作時間の延長に生かせる選択肢を用意している点がとてもありがたいのではないだろうか。
一応、着脱式のドライブベイ構造を採用しつつユーザーによる着脱はサポートしないのはもの足りなくも映るが、実際のところ着脱できたところで頻繁に入れ替えて使うかといえば、そのシーンは意外とない。そもそもユーザーによる着脱ができることがメリットとして成立するには、デバイスをひととおり揃えることが条件になる。つまり、導入コストが余計にかかる。さらに、使わないデバイスの管理保存にかかるコスト、使わない時に紛失してしまう、あるいは着脱操作の際に故障させてしまうリスク……などを考えれば、オフィスPCにおいてユーザーによる着脱をサポートしないこの仕様は実に理にかなっている。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月3日
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