「モバイルファースト」を実現したい全ての方へ――開発者向けプロショップ“Developer Tools Store”が目指したことオンラインで見積書がすぐ取れる!

ソフトウェア開発の主流はPCからスマートデバイスへ――「モバイルファースト」時代のニーズに応える開発者向けプロショップ「Developer Tools Store powered by LICENSE ONLINE」がオープンした。これまでのオンラインストアと何が違うのだろうか?

» 2014年11月10日 10時00分 公開
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モバイルファースト時代の「開発者向けプロショップ」がオープン

 ここ数年でスマートフォンやタブレットが爆発的に普及したことに伴い、ソフトウェアやサービスもPC優先からスマートデバイス優先へとトレンドが変化しつつある。かつては「ソフトウェアの巨人」と言われたMicrosoftも、2014年からは「モバイルファースト」と「クラウドファースト」の方針を明確に掲げているほどだ。

 当然、ユーザーが利用するサービスもスマートデバイスへの最適化が求められ、急な対応に追われている法人や開発者の方々も少なくないだろう。

 そこで注目したいのが、ソフトバンクグループのBBソフトサービスが開設したオンラインストア「Developer Tools Store powered by LICENSE ONLINE」だ。モバイルファーストを実現するための開発ツール群を提供する新しい「開発者向けのプロショップ」という。

開発者向けのプロショップ「Developer Tools Store powered by LICENSE ONLINE」(www.licenseonline.jp/lsatstore/dts/) ※画面クリックでストアのウィンドウが開きます

 今回は同社にストア立ち上げの経緯やその特徴、今後の計画について話を聞いた。インタビューしたのは、同ストアのコーディネートやプロモーション企画実務を担当する宮内真紀氏(Developer Tools Store店長)、商材開拓やベンダー各社との交渉を担当する遠藤文昭氏(ライセンス営業推進部 ディレクタ)、企業向けソフトウェア販売事業を統括する秋葉哲也氏(シニアディレクタ)の3人だ。

これまでの開発者向けストアでできなかったことをシンプルに実現

Developer Tools Store店長の宮内真紀氏

―― 2014年10月6日にスタートした「Developer Tools Store powered by LICENSE ONLINE」ですが、既存のオンラインストアとどこが違うのでしょうか? 「開発者向けプロショップ」をうたっていますが、その特徴を教えてください。

宮内 BBソフトサービスは企業向けのPCソフトウェア販売を長年に渡って続けてきました。従来の企業向けソフトウェアは訪問販売が主流でしたが、ブロードバンドインターネットのトレンドに乗る形で10年前に「LICENSE ONLINE」というサービスを開始し、これで好評をいただいたこともあり、次の展開を考えたものが今回の「Developer Tools Store」です。

 過去3年ほどLICENSE ONLINEでも開発系ツールの販売が毎年2桁増の急成長を遂げており、昨今ブームになっている「モバイルファースト」を目指す企業を支援するようなツールをそろえた専用ストアを用意しようと考えました。

―― 専門オンラインストアの開設にあたって、何か工夫されたポイントは何でしょうか?

宮内 サイトの開設にあたって、ユーザーの立場に近い弊社のエンジニアにヒアリングしたところ、既存のECサイトでは社内でのツール購入に際して見積もりを取るのに時間がかかったり、そもそもサイト構造が見づらかったりと、購入をしやすくする仕掛けが不足していることに気付きました。

 法人では購入に際して見積もりを取り、稟議(りんぎ)を通す必要がありますが、企業向けのオンラインストアとして簡単に見積もりを取れ、しかもシンプルな見た目で、使いやすいシステムに仕上げています。

同社 法人事業本部 ライセンス営業推進部 ディレクタの遠藤文昭氏

遠藤 企業ユーザー向けのオンラインストアでよくある話なのですが、問い合わせしないと値段が分からない、すぐにスペックが分からないなど、購入にあたって本当に必要な情報がダイレクトに得られない問題が見られました。Developer Tools Storeでは、購入したい製品を選べば、すぐ実際に必要な価格が分かるようになっています。

 また「こんな開発をしたいけど、目的に応じた製品は何か?」といった情報を網羅しているところも見当たりません。セミナーなどに参加して興味のある商品情報を入手したはいいが、その商品名をよく覚えていないというケースもあるでしょう。そのようなあいまいな条件でもある程度商品を探し出せる……そうしたサイトを開発のスタートにしています。

―― 開発者向けプロショップということで、どのような製品を扱っているのでしょう?

宮内 開発ツールが中心で、主にMicrosoftの「Visual Studio」を使って開発を行っているようなデベロッパーが対象です。LICENSE ONLINEでも「Visual Studio with MSDN」の販売が非常に好調で、「Xamarin(ザマリン)」を販売しているエクセルソフト(XLsoft)との提携によりMSDNユーザー向けの特別価格キャンペーンなども展開していました。

 Xamarinは.NETの開発環境を使ってAndroidやiOSのアプリ開発が可能なツールで、モバイルファーストを実践するうえで重要なものとなります。オンラインストアというと、とにかく商品をラインアップして情報を網羅して……となりがちですが、利用者側としては網羅性よりも「確実に必要なものがそこにある」ということが重要ですので、本当に注目を集めるものだけをセレクトしています。その辺りの分かりやすさも差異化ポイントの1つです。

遠藤 Visual Studioを利用する開発者を対象に、Xamarinだけでなく(アプリ開発に必要なコンポーネントを提供する)GrapeCityと提携もしています。さらに「Adobe Photoshop CC」や「Adobe Illustrator CC」を使っているデザイナーも対象にしており、Visual Studioをバリバリ使う人だけでなく、ものづくりをする人全体がターゲットといっていいかもしれません。こうしたツール群は、Developer Tools Storeで欠かせないものです。

例えば、トップページからVisual Studio with MSDNとXamarin(ザマリン)のセットを選択し、ライセンスの数を入力、「お見積もり・ご購入」ボタンを押すだけで、見積書をオンライン上で取って購入できるため、手間いらずだ ※画面クリックでストアのウィンドウが開きます

―― ストア開設のタイミングで(IT展示会の)CEATEC 2014に出展されたそうですが、反応はいかがでしたか?

宮内 なかなかいい感触でした。実は、弊社は従来のソフトウェア卸しだけでなく、ハードウェア製品や企業向けのオンラインストレージといったクラウドサービスの販売も行っています。(手の動きでコンピュータを操作する)「Leap Motion」もその取り扱いハードウェアの1つで、興味を示してくださった来場者が多くいました。

 このLeap Motionに加えて、(装着者の動きに合わせてヘッドマウントディスプレイの映像が変化する)「Oculus Rift」、(ビジュアルアプリ開発が容易になる)「Unity」の3つをまとめたシステムとしての紹介もしたところ、「もしまとめて安価に導入できるのであれば、投資判断できるね」といった反応もいただきました。

―― Leap MotionやOculus Riftはまだ開発途上のバージョンで、アプリの対応もこれからという状況ですが、こうしたものも製品ラインアップとして扱っていくのですね?

宮内 開発環境がきちんと用意されていれば、これを使って操作するアプリを構築しようという方も出てくると思います。Leap Motionはバージョン2で“指でつかむ”動きを認識できるようになりましたし、Oculus Riftに至ってはまだ開発キットが提供されている段階です。ちょうどこれから市場を作っていく段階ですね。これもまたツールだと考えれば、こうした製品を使ってIT市場全体の活性化につながるお手伝いをできればと思っています。

ソフトウェアから関連ハードウェア、サービスまでを提供するストアへ

―― 将来の計画について話を教えてください。先ほど見積もりが簡単に取れるというお話がありましたが、この先の展開はあるのでしょうか?

遠藤 ユーザーの反応を見ていると、すでに目的の商品があって、それをどう購入するかという部分が焦点になっていますので、我々のサイトでは見積もりの提示など簡単に購入が行える方法を念頭に、システムを開発しました。現在はLICENSE ONLINEのエンジンをそのまま使っていますが、将来的にはこれを卒業して新しいシステムを構築していきたいと考えています。

 今後は稟議を通すためのテンプレートや機能比較ツールなど「○○というツールなら、これができる」「工数がこれだけ削減できる」といった部分で、購入を検討している方々を支援できる仕組みを用意したいです。

同社 法人事業本部 シニアディレクタの秋葉哲也氏

秋葉 実際のところ、お客様は「このソフトウェアがあればこれができる」といった具合に、複数の製品を比較検討するというよりは、すでに選びたい製品があり、その説得材料を探している状態だと思います。そうした仕組みを盛り込んでいきたいです。

 また、このような単品でも良質なソフトウェア製品が増えてきており、例えば米国などでは簡単にオンライン経由でダウンロード購入ができたりするわけです。ところが、実際に企業で購入しようと思うと、サブスクリプションの更新や英語の契約書、そしてライセンス管理、資産管理の問題など、さまざまな問題が出てきます。

 こうした問題をこれまでLICENSE ONLINEで培ってきた仕組みで解決し、利用しやすい仕組みを提供できれば――というのがDeveloper Tools Storeの将来的な狙いの1つです。

宮内 ソフトウェアだけでなく、関連サービスも含めて提供するのがDeveloper Tools Storeの強みです。先ほどのLeap Motionのようなハードウェアもそうですが、実際にいろいろ触って、使ってみて、初めてアイデアが出てくるのだと思います。

―― こうしたハードウェアの貸し出しについて要望はあるのでしょうか? ソフトウェアならば、試用版で数カ月ほど利用できるライセンスキーを提供されるケースが多いですが。

遠藤 貸し出しのニーズはあります。実際、ソフトウェアの試用期間でもテストには不十分なことがあり、そこも含めてオリジナルでテスト用の専用パッケージを用意することもあります。この辺りのアレンジは、我々の得意とするところです。

秋葉 最近では、セキュリティソリューションをUSBメモリに搭載して貸し出した例が好評でした。全体としては、企業ニーズが個人向けに近付いている印象があります。クラウドストレージや「Evernote」などが好例ですが、企業が使っても非常にシンプルで便利です。現在、こうした製品が個人向けと企業向けで別々のエディションとして提供されているケースが多いのですが、その違いは管理コンソールの有無くらいで、実際の中身はほぼ一緒です。

 クラウドの利点として、使うときだけ課金する月額課金モデルのような仕組みがありますが、実際に我々の顧客のニーズを見る限り、契約本数を毎月変えてくるようなユーザーほとんどおらず、むしろ支払い方法についてや、管理面での相談をしてくるケースが多いです。したがって、こうしたニーズをDeveloper Tools Storeに反映していくのが重要と考えています。


 モバイルファースト時代の開発者向けプロショップを掲げるDeveloper Tools Store powered by LICENSE ONLINE。スマートデバイス向けアプリやサービスの開発に携わっている方は、同ストアを是非チェックしていただきたい。

 今後はモーションコントローラーやVRヘッドセットなど最新ハードウェア、そしてサービスも含めたストアに拡充する計画とのことで、流れの速いIT業界のトレンドに合わせて、将来的にどのような製品展開をしていくのか楽しみだ。

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提供:BBソフトサービス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年11月30日