次はタブレットについて考えてみよう。タブレットといってもいろいろな仕様が考えられるが、2in1デバイスやノートPCという選択肢もある中で考えると、タブレットならではのメリットをしっかりと追求した性格の製品が望ましい。
そんなニーズに応えるのが、エプソンダイレクトから新発売された10.1型Windowsタブレット、Endeavor TN20Eだ。重量約690グラムという携帯性のよさ、10点マルチタッチ対応タッチパネルを搭載したIPS液晶ディスプレイ採用による画面の見やすさとカジュアルな操作性、そして、基本構成価格5万8000円(税抜き、送料別)という導入コストの低さ……まさに「タブレットならではのメリットをしっかりと追求した性格の製品」という条件を満たしている。
それだけではない。このEndeavor TN20Eは、SOHO/中小企業向けに販売していたEndeavor TB20Sをベースに法人向け仕様に拡張したもので、OSに64ビット版Windows 8.1 Proを採用しているほか、LTEモジュールをオプションで用意しており、SIMカードを利用したモバイルデータ通信が可能だ。さらにスタンド、アーム、防滴防塵ケースなど、ビジネスを強力にサポートするオプションが追加されている。
この拡張ポイントは実に的を射たものだ。まず、専任のシステム担当者がいる企業であれば、企業向けの管理機能(Active Directory)に対応するWindows 8.1 Proを導入条件としている場合がほとんどだろう。
また、LTEオプションを付けてSIMカードを差せば、Wi-Fiで通信できない場所でもモバイルルーターを別途持ち歩いたりする必要がなく、より幅広い場面で素早く使える。タブレットの携帯性、および「どこでも気軽に使える」というカジュアルな操作性のメリットをさらに強めるわけだ。
その携帯性のメリットが生かせる場面を広げてくれるのが新オプションの防滴防塵ケースだ。JIS規格(JISC0920)の保護等級でいえば「IP54」、つまり、「IP5X」相当の防塵性能(塵埃(電気機器の所定の動作および安全性を阻害する量の塵埃が侵入しない)と「IPX4」相当の防滴性能(あらゆる方向からの水の飛沫による有害な影響がない)を有している。ケースにいれたままでも主要な操作はできるので、水滴がかかったり、チリやホコリのある場面で安心して利用できる。例えば、建築や土木工事の現場、あるいは、設備の管理メンテナンス業務などが想定される。
オプションのスタンドやアームスタンドは、タブレットを据え置きで使う際に便利だ。タブレットをしっかりと固定でき、位置や角度を調整できる。特にアームスタンドならば設置面積が少ないうえ位置角度調整の幅も広いため、狭い場所、設備が多い場所にも対応できる。固定用のカギやセキュリティロックスロットも装備しているため、盗難も防止できるメリットもある。受付や案内用に常設したい場合、工場ラインに指示書などを表示する端末として使いたい場合などに向いている。
エプソンダイレクトは、デタッチャブル型の2in1デバイス「Endeavor TN30E」もラインアップしている。単体のタブレットに、キーボードドックを組み合わせたもので、高解像度で見やすい液晶ディスプレイと、キーボードドックの機能性の高さが特徴だ。
デタッチャブル型の2in1デバイスは、ともすれば「タブレットに別途スタンドと外付けキーボードを用意すれば同じではないか」と思われるような製品もあるが、その点、Endeavor TN30Eではしっかりと差別化ができている。
特筆できるのがキーボードドックの機能性である。295度回転ヒンジを内蔵しており、ノートPCスタイルにおいて柔軟に画面角度調整ができるだけでなく、(キーボード面を底にした)タブレットスタンドとしても活用できる。
外付けのタブレットスタンドでは画面の角度を柔軟に調整できるものは少ないし、できてもその方法が面倒だったり、構造が複雑でかさばるものになりがちなだけにこれは大きなアドバンテージといえる。
また、キーボードドックには追加のUSB 2.0ポート(2基)とタッチペン用ポケットを装備するほか、追加のバッテリー(33ワットアワー)も内蔵しており、タブレットのバッテリー(27ワットアワー)と合わせて、最大で約11.5時間(JEITA Ver 1.0)の長時間駆動を可能にする。さらに、BTOでは追加で500GバイトのHDDを内蔵することも可能になっている。
タブレット本体部分も、Endeavor TN20Eよりも一回り大きい11.6型のIPS液晶ディスプレイを搭載し、表示解像度も1920×1080ピクセルと精細な表示だ。通信機能もIEEE802.11a/b/g/n/acに対応するなど、Endeavor TN20Eに比べてワングレード上の内容だ。
タブレットのメリットである携帯性と低導入コストを追求したEndeavor TN20Eに対し、2in1ということでより多用途に対応できるようスペックを強化したEndeavor TN30Eという住み分けは理解できるものだ。
これまでエプソンダイレクトの最新モバイルノートPC、タブレット、2in1デバイスについて見てきた。ここまでの内容と多少重複するが、改めてそれぞれの特性と適した利用シーンを考えてみよう。
まず、携帯性に優れ、導入コストも安いタブレットの「Endeavor TN20E」は、外回り用の営業ツールや、いわゆる特定業務に向く。防滴防塵ケースと組み合わせれば、建築や土木工事の現場、設備の管理メンテナンス業務などにもピッタリとフィットする。また、オプションでスタンドやアームが用意されているので、工場のラインに据え付けて指示書などを表示したり、企業の受付や案内用の端末などにおすすめしたい。
2in1デバイスの「Endeavor TN30E」は、外出先ではタブレットとして、オフィスや自宅ではノートPCとして使い分けられることが最大のメリットになる。画面の見やすさ、精細さもEndeavor TN20Eよりもワンランク上のため、資料を表示した際にインパクトがあり、営業業務にはうってつけといえる。動画編集などの高負荷な作業をしないのであれば、多機能キーボードドックにより、タブレットとノートのいいとこ取りを実現したEndeavor TN30Eは幅広いシーンで活躍してくれるはずだ。
一方、ノートPCの「Endeavor NA511E」は、性能、入力環境、接続性、使い勝手、そして携帯性と、いずれも高いレベルで備えている。BTOによる柔軟なカスタマイズもできるため、今回取り上げた3機種の中で最もカバー範囲が広いといえる。高い生産性を生かし、写真や動画などを使って凝ったリポートやプレゼンテーション資料を作る必要がある営業業務はもちろん、長文作成やプログラミングなどを行う開発業務、出張して外出先で作業することが多いサポート業務などにも向いている。ノートPCのフルスペックを身軽に移動できることから、最近流行のフリーアドレス(個人専用のデスクを設置せずに共有のデスクを置き、それぞれ空いているデスクで仕事をするスタイル)のオフィスとの相性もぴったりだろう。
ビジネス現場にモバイルデバイスの導入を検討している方は、モバイルノートPC、2in1デバイス、そしてWindowsタブレットと、すべてのラインアップをそろえ、ニーズに合わせて適材適所で提供できるエプソンダイレクトに注目したい。
同社はサポート費用を予算化できる定額保守サービスや、導入時のデータ移動や設定作業を代行するキッティングBTOサービスを用意するなど、企業にとって導入しやすい環境が整っていることも強調できる。
エプソンダイレクトのWebページでは、それぞれのモデルについて、BTOでのカスタマイズ結果、定額保守サービスの付加やソフトウェア、オプション品の追加などを行った場合の見積もりがリアルタイムで行なえ、そのまま注文もできる。まずは同社のWebサイトを訪問してみることをおすすめしたい。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年12月25日