G-Tuneが目指すのは“未来”を体験できるPC――製品担当者インタビュー2014下半期アワード3部門受賞記念(1/2 ページ)

2014年下半期で、突出した製品を編集部が選出するPC USERアワード。その中で「G-Tune」ブランドの製品が3カテゴリに渡ってゴールド、シルバー、ブロンズの3賞を獲得した。担当の杉澤氏に話を聞く。

» 2014年12月15日 10時00分 公開
[ITmedia]
PR
マウスコンピューターでG-Tuneブランドを担当する杉澤氏。今年10周年を迎えるG-Tuneで精力的に活躍するG-Tuneの“顔”だ

 マウスコンピューターの「G-Tune」は、今や国内で最も勢いのあるPCゲームブランドと言っても過言ではない。数多くのゲームタイトルをカバーする推奨モデルはもちろん、e-Sports界への積極的な協賛や大会公式モデルの投入、さらにはVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の動作環境を支援するOcuFes監修PCの実現、MMD(MikuMikuDance)で利用できる3Dモデルの配布など、PCゲームの枠を超える幅広い取り組みを行っている。たんなるゲーミングPCにとどまらないこうした活動は、若い世代のPCユーザーに高く支持されている。

 今回PC USERが実施した2014年下半期アワードでも「ゲーミングノートPC部門」「ゲーミングデスクトップPC部門」「クリエイター向けPC部門」の3カテゴリに渡って賞を獲得。特にクリエイター向けPC部門では、未来のデバイスに対する先見性とほかにはないユニークさを評価してOcuFes監修PCをゴールドに選出したが、これら3賞同時受賞はまさに現在の「G-Tune」を象徴していると言えるだろう。G-Tuneブランドを精力的に展開する担当の杉澤氏に話を伺った。

―― 2014年上半期の「NEXTGEAR-NOTE i420」に続き、下半期でも「OcuFes監修PC」を筆頭に、「NEXTGEAR-NOTE i610」と「NEXTGEAR-MICRO im550」の3製品がアワードを受賞しました。

杉澤 今回は3つも賞を頂けて大変喜ばしく思っています。前回は1機種、G-Tuneが得意とする13.3型ゲーミングノートPCでのゴールド受賞でしたが、下半期は幅広く、特にOculusにフォーカスした製品が評価されたのは担当としてうれしいです。

 G-Tuneの製品で最新技術を体験して欲しい、未来を見せていきたい、そのために私たちができるのは何か。そう考えて取り組んできたことが今回の賞に結びついたのは、非常に感慨深いです。ありがとうございます。

―― 受賞した3製品について、製品企画の背景や注力した点を教えてください。

杉澤 まずゲーミングPCとして、デスクトップPC部門は「NEXTGEAR-MICRO im550」、ノートPC部門は「NEXTGEAR-NOTE i610」を選んで頂きましたが、これらはともにPCゲームを楽しむうえで十分な性能を確保しながら、それと同時に幅広い方が購入を検討して頂けるように、価格面でのハードルを下げていこうというのがコンセプトでした。

 例えば、ゲーミングデスクトップPCといえばスペックが高いのは当たり前。『でもどうせお高いんでしょ』と思われていた方は多いと思います。そうしたゲーミングPC=高いというイメージを崩したいという気持ちは昔からありました。もちろん、性能は高いに越したことはないですし、G-Tuneでもハイエンドモデルはラインアップしていますが、みんながみんなそんなに高スペックのマシンを求めているわけではありません。『もっとカジュアルにゲームを楽しみたい』、そう考える人たちにフィットする製品を投入することで、PCゲーマーの裾野を広げ、結果的にPCゲーム業界全体が盛り上げていくことができればと考えていました。

 こうしたコンセプトから、NEXTGEAR-MICRO im550では、チップセットをZ97ではなくH81にしていますし、HDDを5個も6個も積むヘビーユーザー向けではないので、Micro ATXケースを採用しています。とはいえ、もちろん大型のグラフィックスカードは搭載できますし、前面と背面にはメッシュ加工した吸気口を大きくとるなど、ゲーミングマシンにふさわしい冷却能力も確保しています。

 NEXTGEAR-MICRO im550は、ユーザーに必要なスペックを必要な部分だけ突き詰めていくことで、コストパフォーマンスをどこまで高められるかに挑戦したモデルです。

「NEXTGEAR-MICRO im550」は近日発表予定のPC USER編集部オススメコラボモデルのベースにもなっている

―― 近日発表予定のPC USERオススメコラボモデルもコスパが非常に高いですね。im550をベースにしたカジュアルゲーミングPCということで、GPUはGeForce GTX 750ですが、たいていのゲームタイトルは快適にプレイできますし、Core i7-4790Kに240GバイトSSDも積んで税込み11万円。BTOのシミュレーションをしてみたら、税別でも余裕で11万円越える構成でした。あ、G-Tune 10周年おめでとうございます。

杉澤 あれはコスパを突き詰めすぎて利益が……多くの方にPCゲームを楽しんで欲しいという思いでは納得していますが(笑)。

―― NEXTGEAR-NOTE i610はどうでしょう。

杉澤 こちらも同様のコンセプトで、ゲーミングノートPCは高価だという印象を払拭したいと思っていました。今はゲーミングデスクトップPCにひけを取らない、GeForce GTX 970M以上を搭載したノートPCや、ゲーミングモデルでありながら薄型ボディを実現したものもありますが、こうした製品はやはり価格が高めです。

 一部のヘビーユーザーでなくても、ノートでPCゲームを楽しみたいと考えている層に受け入れてもらえるように、できるだけ10万円以内に収まった形でゲーミングノートを提供したいと考えました。

 NEXTGEAR-NOTE i610のシャーシ自体は2年前からあるモデルに改良を重ねていったものなので、最近のトレンドから言えば正直ボディは厚いですし、凝ったギミックもありません。ただしそのぶん、無理な薄型化によってユーザー体験を阻害するような発熱はありません。もちろん、薄いに越したことはないのですが、そのために何万円も出せるのか、エンスー層とは別の、価格を重視したいユーザーに薄型化のコストを押しつけるのは違うんじゃないかとも思っていて。

 NEXTGEAR-NOTE i610は、一見すると“レガシー”っぽい印象はありますが、コスパを求める方たちにはぴったりの製品に仕上がっていると自信を持ってオススメできます。実際、販売台数の割合では、今回受賞したNEXTGEAR-MICRO im550やNEXTGEAR-NOTE i610は1番売れています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年12月31日