東芝は2014年に引き続き、Maker Faire Tokyo 2015(以下、MFT2015)もFlashAirのプロモーションで参加していた。本来のFlashAirは、SDメモリーカードに無線LANが入っていて、デジカメで撮影した画像のシェアが簡単にできるものだが、Maker的FlashAirは、無線LAN経由でGPIOをコントロールしたり、SPIでコントロールしたりと面白い試みを行っていた。
Maker Faire Tokyo 2014では第二世代のFlashAirを販売(おまけが豪華)していたが、その後、新型のFlashAirが登場したが、これはLuaスクリプトが使えるようになったことでさらにMaker向けになった。
NVIDIAは「Geforce Garage」として出展し、自作PCの展示を行っていた。メインは「元店員M氏」によるGT-R 35型PCと発表されたばかりの新型山手線車両風PCだ。
新型山手線車両風PCには2つのキューブ型ケースを使用し、片方にPC本体とELディスプレイと「電動ドア」を組み込み、もう片方にはバッテリー(30分程度は駆動できるという)とモニタが入っている。ドアは単なるギミックだけではなく、温度が上がると自動的に開く仕組みとなっている。
森田氏に対抗して(?)、NVIDIA Japanテクニカルマーケティングエンジニアの矢戸知得氏は「二カ月分の週末をほとんどつぶして」作成したという新型山手線風PCを展示。こちらは正面パネルを3Dプリンタで作成しなおして、正面にiPadでも使っている液晶ディスプレイを仕込んでいる。普段は電車正面風の状態になっており、パネルを上に跳ね上げて外すと高解像度液晶ディスプレイが現れるという仕組みだ。
製作には積層型の3Dプリンタを使い、パネル部を含めて3D CADを使うことで実際にパーツを作る前に動作検証が行えて、事前に干渉確認ができたという。試作パネルを2個作成し、取り付けられていなかった試作第二号を持たせてもらったが、充填率を下げて軽量化と作成の速度アップを図ったという。
3Dプリンタも徐々に普及してきたので、今後はこのような自作PCも増えそうだが、ここでネックになるのが正面パネルの寸法データだ。ケースメーカーがデータ公開をするとMOD PC業界的には作成がはかどりそうだ。
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