「Archer C9」に見る、TP-Linkが世界一売れている5つの理由無線LAN最強メーカー、本格上陸(2/2 ページ)

» 2016年11月25日 10時00分 公開
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TP-Linkが売れている理由その3:豊富な機能

 Archer C9には2つのUSBポートが搭載されている(USB 3.0×1/USB 2.0×1)。ここにはUSBストレージもしくはプリンタを接続することができる。

 USBストレージを接続した場合には、共有アクセスを有効にすれば、Archer C9を簡易的なNASとして利用可能だ。共有アクセスのプロトコルはWindowsファイル共有とFTPで、共有するフォルダ、共有名、認証の有無を指定する。認証を有効にした場合のユーザーはデフォルトではArcher C9の管理者アカウントになっているが、権限を分けるために共有アクセス用のアカウントを作成することもできる。

背面にUSB 2.0、側面にUSB 3.0の2ポートを搭載。背面にはプリンタのような据え置き機器、側面にはUSBストレージなどポータブル機器やUSB3.0対応機器を接続するとよい

Archer C9はメディアサーバ機能も持っている。USBポートに接続したストレージに置かれた画像、音楽、ビデオをメディアプレイヤーで楽しむことができる

共有アクセスの設定画面

 また、ルーター本来の通信機能についても設定可能な機能が豊富に用意されている。ルーターに求められることが多いNAT転送に関してはALG(アプリケーションレイヤーゲートウェイ)、仮想サーバー、ポートトリガー、DMZ、UPnPと、5つもの項目がある。

 ALG(アプリケーションレイヤーゲートウェイ)はざっくり言うと、NAT環境で使用されることを想定していなかった古いプロトコルをペイロードまで解釈した上で変換する機能。Archer C9はFTP、TFTP、H323、RTSPに対応している。その他、PPTP、L2TP、IPSecといったVPNのパススルー機能もここで設定する。

 仮想サーバーは一般的なNATで、家庭内でインターネットからアクセス可能なサーバを立ち上げる際などに使用する。

 ポートトリガーは内部から外部の特定ポートへの通信が発生すると、そのポートだけでなく複数のポートに対しての外部からの通信を元々の通信を発呼した機器に転送する機能だ。通信開始時には確立していなかったポート間の通信が外部からのリクエストで確立させることができるため、複数セッションを用いるようなアプリケーションの場合に利用する。

 DMZは非武装地帯としてすべてのポートへの通信を1台の機器に転送する。

 UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)は機器をネットワークにつないだだけで、自動的に利用できるように設定する機能。NATの自動設定も含まれるので、対応機器・アプリケーションであれば他の項目のことを気にしなくてもインターネットを介した利用が可能になる。

 これらの機能を利用すればほとんどのケースに対応することができるだろう。その他にもひかりTVなどのIPTV、IPv6パススルーに対応している。

ひかりTVなどのIPTVに対応

IPv6の設定画面

TP-Linkが売れている理由その4:リビングにもマッチする北欧デザイン

 無線LANルーターは基本的には「置いておくだけ」の製品だ。その半面、広い範囲で良好な電波状況を得るためには見通しのよいところに配置することが望ましい。

 Archer C9は白と銀を基調としたスタイリッシュなデザインであり、サイズも同タイプのルーターと比較するとはるかに小さく、リビングに置いても違和感はない。

Archer C9は白と銀を基調としたスタイリッシュなデザイン。国産ルーターでは奥行きの長いものが多いが、Archer C9は前面が広くとられている

透明パネルを重ねた前面上部に青く灯るインジケータが並ぶ

TP-Linkが売れている理由その5:抜群のコストパフォーマンス

 Archer C9は2.4GHz/5GHzデュアルバンドで、対応しているプロトコルは802.11a/b/g/n/ac。家庭内の無線LAN機器であればほぼ、すべて接続可能と考えてよいだろう。さらに3×3 MIMOやビームフォーミング、802.11nの256QAM変調といったオプション機能の実装、IPv6の対応など、過去の遺産の活用と未来への対応両方が可能であることを考えると、Archer C9は既存無線LANルーターの置き換え候補として筆頭に上がってくる製品だ。

 だが、これだけの機能、性能でありながらもArcher C9の実売価格は1万2000円台。低価格というメリットは真っ先に挙がる購買理由かもしれないが、「5つの理由」の中であえて最後に言及したのは、Archer C9が「コストの割によい製品」ではなく、「よい製品なのに安い」という製品だからだ。

さらにコストパフォーマンスを求める人には

さらにコスパを追求するなら実売1万円を切る「Archer C7」に注目

 Archer C9は、理論値で802.11ac/1300Mbps + 802.11n/600Mbpsに達する。しかし、そこまでの性能は必要ないというユーザーもいるだろう。特に現状で普及しており、当面の主流となるであろう802.11acでは速度に妥協したくはないが、802.11acに置き換えられつつある802.11nでは遅くない程度でつながればいい、という人も多いのではないだろうか。

 そんな方には実売9,000円程度のArcher C7がお勧めだ。Archer 9と比較すると802.11acの理論値は1300Mbpsで変わらないものの、802.11nが64QAM変調方式の3ストリーム、450Mbpsに抑えられている。802.11acに重きをおくユーザーにとっては非常にお買い得なモデルだ。


高いユーザー満足度が示すもの

 米Amazon、日本の価格.comなどのユーザー評価を見ると、TP-Linkの製品はかなり高い平均点をつけていることが分かる。確かに、高性能、多機能、簡単設定で安価、おまけにデザインもよい、となれば一般的な製品評価のレーダーチャートを全方位的に網羅する。

 日本人の国民意識として、よく、品質へのこだわりが挙げられる。コストパフォーマンスに求めるものは「品質を犠牲にした分、安い」ではなく、「高い品質のわりに安価」といったところだろう。Archer C9は「高い品質なのに安価」という、日本人の非常にマッチした製品だ。TP-Linkの日本市場本格参入によって、この先、国内の無線LAN製品の勢力図は大きく変わることになりそうだ。


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