“極小”だからできること――容積わずか約0.74LのウルトラコンパクトPC「Endeavor ST20E」でビジネスが変わる!(2/3 ページ)

» 2017年03月08日 10時00分 公開
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入念な放熱設計でファンレス化 静音性と信頼性を両立

 ファンレス構造である点も、Endeavor ST20Eの大きな魅力だ。ファンの風切り音がしないため、静音性が求められる図書館や病院などにも設置しやすい。また、ファンの故障からトラブルにつながることもないため、長い期間使う上での耐久性や信頼性の面でもメリットは大きい。

 本体の内部にアクセスしてみると、職人芸ともいうべき工夫を凝らした、入念な放熱対策が目に入る。ファンレス運用を想定したCPU(Celeron N3160)を搭載しているため、放熱は比較的容易ではあるが、さらに入念な放熱対策を行っているのには理由がある。半導体を含めた電子部品の寿命は、運用時の温度に大きく左右されるからだ。放熱設計は、PC全体の製品寿命や信頼性に直結するのだ。

 評価機でYouTubeのフルHD(1080p)動画を再生し続けて温度を計測してみたが、30分以上経過しても「CPUID HWMonito」で表示されるCPU温度は50℃前後で安定していた。室温は20℃と低めではあったが、放熱能力にはまだまだ余裕が感じられる。ファンレスなので当然だが、ファンの動作音がまったくしないので、視聴も実に快適だった。

 冒頭で述べた通り、省スペースPCはサイネージや店舗用端末といった長時間連続かつ長期的な運用を前提にした用途に使われることが多い。それだけに、放熱設計の重要度は高く、信頼性の裏付けとして実に心強い。

外側カバーを外してみる内側カバーも外してみる 本体の外側カバーを外すと、しっかりとした作りの大型ヒートシンクが姿を見せる。熱伝導シートを介して外側カバーと密着させてボディー全体を使った効率的な放熱を行っている。また、ストレージのステーを兼ねている内側カバーも、フレームと接触させた上で熱伝導シートを介して外側カバーに密着させることでストレージやメモリーから生じる熱をより効率良く発散させている

受付端末に大画面の選択肢――タッチ液晶一体型モデルも用意

 Endeavor ST20Eには「タッチ液晶一体型モデル」も用意されている。厳密には、このモデルはタッチ操作対応の21.5型液晶ディスプレイ「LT22W81L」にST20Eのブラックモデルをあらかじめ装着したものとなる。

 実は、ST20Eには「一体型キット」というオプションが用意されている。このオプションを使うと、VESAマウントを利用してディスプレイの背面にST20Eの本体を取り付けられるのだが、組み付けや配線はユーザーが行う必要がある。

 それに対し、タッチ液晶一体型モデルでは、一体型キットの組み付けをあらかじめ工場で行った上で出荷される。そのため、液晶一体型PC(いわゆる「AIO」)感覚で設置して、すぐに使い始めることができる。

タッチ液晶一体型モデルの正面タッチ液晶一体型モデルの背面 21.5型と大きな画面を備えながらコンパクトなボディーを実現した「タッチ液晶一体型モデル」。あらかじめ組み上がった状態で届く

 同社はこれまで、10.1型タブレット「Endeavor TN21E」とスタンドの組み合わせで、店舗導入の受付端末用PCを展開し、高い支持を得てきた。一方で「より大画面が欲しい」「余裕のあるタッチ操作がしたい」という声もあった。そのような要望に応えるのが、このタッチ液晶一体型モデルなのだ。

 ST20EとLT22W81Lを合わせた全体のサイズは、約490.3(幅)×293.2(高さ)×152.8(奥行き)mm(突起部除く、画面傾斜を15°とした場合)で、大きな21.5型の画面を備えながら、実にコンパクトにまとまっている。しかも、合計重量は約4.6kgと持ち運びやすい。

 大画面と小型軽量を両立できたのは、画面のベゼル上部・左右がそれぞれ7mm弱という「狭額縁デザイン」であることに加えて、キックスタンドを採用したことによる部分が大きい。画面には10点マルチタッチ対応の静電容量方式タッチセンサーを搭載しており、画面に指で触れて直接操作できるのも、一般的な外付けの液晶ディスプレイにはない機能だ。

 タッチ液晶一体型モデルはまさに店舗・受付に設置することを想定したもので、用途的にもピッタリといえる。

画面部 ディスプレイ部(LT22W81L)はフルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応する。視野角は垂直水平ともに178度で、見やすく操作しやすい
受付端末イメージ美容院イメージ 受付端末やタッチ式のレジとしての利用も便利(画像はイメージ)

 タッチ液晶一体型モデルでは、本体と液晶ディスプレイをHDMI(映像用)とUSB(タッチ操作用)の2本のケーブルで接続している。2本のケーブルは短く、そのまま使っても見た目は比較的すっきりしているが、より見た目をスマートにするための「背面カバー」もオプションとして用意されている。受付端末・POS端末として店舗で使う時に役立つだろう。

 ただ、「一体型」とはいうものの、「PC」と「液晶」は別々なものなので、電源を別々に操作しなければならないのではないか、という心配もあるだろう。しかし、ST20EのHDMI出力は「HDMI-CEC」規格に対応しており、本体とディスプレイの電源オン/オフを連動させることができる。この連動機能が保証されるのは、Webページで動作確認済みとされているディスプレイに限られるが、タッチ液晶一体型モデルで使われているLT22W81Lは当然ながら対応製品だ。よって、標準の状態で液晶ディスプレイの電源を入れるだけでPCの電源もオンとなる。わざわざ液晶ディスプレイの背面に手を回してPCの電源を入れる必要はないのだ。

 なお、ST20Eには、電源を離れたところで操作できる「外付け電源スイッチ」というオプションも用意されている。連動非対応のディスプレイに本体をマウントする際に、手元で電源操作をしたい場合に便利だ。ただし、外付け電源スイッチは後付けできない上、装着した場合にスイッチとケーブルを取り外せないことには注意しよう。

液晶一体型モデルのケーブルまわり 液晶一体型モデルのケーブルは非常に短いため、見た目的にもスッキリしている。もっとスッキリさせたい場合は、オプションの「背面カバー」を使おう

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