Endeavor MR4700Eは、スリムボディーながらもビデオボード付きの構成も選択できる。標準構成ではビデオボードなし(CPU内蔵GPU利用)となるが、必要に応じて以下のビデオボードを搭載できる。
例えば、3Dグラフィックツールや2D CADで使う場合はGeForce GTX1050Tiを、機械設計や工業・建築デザインツールを使う場合は多くのツールのISV認証を取得しているQuadro K620を搭載すると現場の“即戦力”として使える。
本体正面にはUSB 3.0端子×2、USB 2.0端子、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子を備えている。それぞれの端子は適度な間隔をもって設置されており、コネクタの抜き挿しがしやすい。本体の正面右上(縦置き時)にあるカバーを開けると、マルチカードリーダーが姿を見せる。SDXCメモリーカード、マルチメディアカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ、メモリースティックの読み書きに対応しており、デジタルカメラなど周辺機器との連携にも便利だ。
本体背面には、有線LAN端子(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)、USB 3.0端子×4とUSB 2.0端子×4を標準で装備する。BTOオプション次第では、以下のポートをさらに増設できる。
最新のUSB 3.1はもちろん、少し古めのHDDやデジタルビデオカメラで使われているIEEE1394ポートを搭載できるほか、業務用ハードウェア・ソフトウェアのためにシリアルポートやパラレルポートも搭載できるのは、用途次第では役立つはずだ。ただし、これらのポート増設時は拡張スロットを占有する。そのため、構成によっては他のPCI/PCI Expressボードの設置に制約が出る場合があるので注意しよう。
もしも、業務用途でセキュリティ性を高めたい場合はUSBポートを物理的に無効にした「セキュリティー強化モデル」も用意している。ただし、購入に当たっては電話で事前に問い合わせる必要がある。
Endeavor MR4700Eは、BTOカスタマイズによってあらゆる現場にフィットする構成にできることが大きな魅力だ。とりわけ、64GBのメモリを搭載できること、高速なPCI Express接続のM.2 SSDを搭載できること、そしてビデオボードを搭載できるハイスペック構成ができることは他のスリムPCにはない大きな魅力だ。
冒頭で触れた通り「処理能力の高いPCを導入したいけれど、設置スペースに余裕がない」というユーザーには特にピッタリだ。オフィスでのCAD作業や、オフィスでの動画編集において力を大いに発揮するだろう。
なお、法人で複数台導入する場合には、同社独自の「キッティングBTO」という便利なサービスもオプションで用意されている。企業の指示に基づいたソフトのインストール、ネットワークやセキュリティ設定といったセットアップ作業を代行してくれるため、導入時の手間を大幅に軽減することができる。大量導入を考えているならば、こうしたサービスの利用も検討してみよう。
エプソンダイレクトは、Endeavor MR4700EよりさらにコンパクトなスリムPC「Endeavor AT993E」もラインアップしている。ボディーサイズは、99(幅)×383(奥行き)×310(高さ)mm(スタンド未装着時)と背が低く、MR4700Eよりも省スペースだ。
スペックはBTOでカスタマイズすることができる。CPUは第6世代Coreプロセッサから幅広く選択でき、メモリは16GBまで、SSD/HDDは合計2つ搭載できる。
MR4700Eほどのハイスペック構成にはできないものの、ベーシックなオフィスからクリエイティブな作業の比重が多い業務まで、オフィス用途全般に柔軟に対応することが可能。シリアル、パラレルといったレガシーポートを標準装備しており、オプションでIEEE1394ボードを追加できるなど、コンシューマ向けPCとは異なるビジネスならではのニーズに応える豊富なオプションも用意されている。
特別なハイパフォーマンスが不要なオフィス用途向けに、より低コストで導入できる省スペースなスリムPCとして検討対象に入れてみてはいかがだろうか。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年4月4日