記録した映像は「再生」タブから確認できる。右ペインにカレンダーが表示されているので、見たい日を選び、カメラを選択すると下部のタイムバーに映像がある時間帯が緑色で表示され、最大8倍速で再生できる。
長期間の映像で何か起きたときの映像を探すなら「スマート検索」が便利だ。映像に動きがあったことを検索する「動き検出」、何かが現れた場面を検索する「異物検出」、逆に何かがなくなった場面を検出する「遺失検出」を利用できる。映像内で常に動きがある場合などは検出する範囲を設定したり、感度を指定することも可能だ。
スマート検索を実行すると検出時刻がリスト表示されるので、その時刻をクリックすると数秒前から再生される。
Surveillance Centerはモバイルアプリの「AiSecure」を使ってスマートフォンやタブレットから利用できる。Google PlayやApp StoreからAiSecureをインストールし、まずはWi-Fi環境で利用できるよう設定を行う。
ASUSTOR NASと同じネットワークにWi-Fiで接続しておけば、AiSecureからサーバを自動検出できる。安全のためにあらかじめSurveillance Center用に権限を限定したユーザーを作成しておき、さらに通信が暗号化されるHTTPSを使用しよう。
AiSecureではライブビューの他、記録映像の再生もできる。スマート検索の機能はないものの、モバイルアプリからの利用としては十分だろう。
ローカルネットワークで接続が確認できたら、外部から接続できるよう「EZ-Connect」を有効にする。「設定」→「EZ-Connect」からCloud IDを設定、「EZ-Connectサービスを有効にする」にチェックを入れ、「次へ」をクリックする。許可するアプリケーションを限定したい場合は手動設定を選択し、「app#Surveillance Center」のみを許可すれば良い。
今回試用したネットワークカメラ4機種の結果は次の通りだ。
TS-WRFEはMotionJPEGでのRTSPパスが見つからず、設定できなかった。また、その他の機種についてもH.264でのストリーミングや、TS-WPTCAM2の持つパン・チルト機能は利用できない。
結論としては、互換性のないカメラでも必要最小限の機能を利用可能だが、カメラ自身の持つ、より高度な機能はSurveillance Centerから利用できないようだ。
となると、今回の機種の中では最も安価なTS-WRLCがお勧めということになる。より安価に構築するのであれば古いスマートフォンの流用も可能だ。
また、ハイエンド機ではあるものの、TS-WPTCAM2の暗視機能のようにニーズに合致する機能を持っているものを、カメラの標準アプリケーションと併用するという選択肢もあるだろう。
NASと安価なネットワークカメラを組み合わせることで、これまでは非常に高価だった監視カメラシステムを手軽に、安価に構築できるようになった。今後は日本製ネットワークカメラのサポート拡充に期待したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社ユニスター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年2月28日