ペットを監視! NASで構築する格安“見守り”システム(2/2 ページ)

» 2018年02月21日 10時00分 公開
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記録映像の確認

 記録した映像は「再生」タブから確認できる。右ペインにカレンダーが表示されているので、見たい日を選び、カメラを選択すると下部のタイムバーに映像がある時間帯が緑色で表示され、最大8倍速で再生できる。

 長期間の映像で何か起きたときの映像を探すなら「スマート検索」が便利だ。映像に動きがあったことを検索する「動き検出」、何かが現れた場面を検索する「異物検出」、逆に何かがなくなった場面を検出する「遺失検出」を利用できる。映像内で常に動きがある場合などは検出する範囲を設定したり、感度を指定することも可能だ。

 スマート検索を実行すると検出時刻がリスト表示されるので、その時刻をクリックすると数秒前から再生される。

右下の虫眼鏡アイコンは動き検出、異物検出、遺失検出を検索するスマート検索を実行すると……

セカンドインパクト!? 夜間にカメラの前に立ちはだかる使徒らしき姿が確認された

モバイルアプリでどこでも“見守り”

 Surveillance Centerはモバイルアプリの「AiSecure」を使ってスマートフォンやタブレットから利用できる。Google PlayやApp StoreからAiSecureをインストールし、まずはWi-Fi環境で利用できるよう設定を行う。

 ASUSTOR NASと同じネットワークにWi-Fiで接続しておけば、AiSecureからサーバを自動検出できる。安全のためにあらかじめSurveillance Center用に権限を限定したユーザーを作成しておき、さらに通信が暗号化されるHTTPSを使用しよう。

AiSecureはGoogle PlayやApp Storeからインストール可能

まずはサーバを追加する。Wi-Fiで同一ネットワークに接続している場合は自動検出でOK

ASUSTOR NASが検出された。タップして接続情報を入力

Surveillance Centerのユーザー名、パスワードを入力

右上のアイコンをクリックしてログインできればライブビューの画面になる

管理者権限のadminでもログイン可能だが、Surveillance Center用に権限を限定したユーザーを作っておくと良い

 AiSecureではライブビューの他、記録映像の再生もできる。スマート検索の機能はないものの、モバイルアプリからの利用としては十分だろう。

記録映像の再生ではカメラと再生開始日時を指定する

スマート検索はできないものの、取りあえずの確認には十分

設定画面でトランスコードを指定できる

 ローカルネットワークで接続が確認できたら、外部から接続できるよう「EZ-Connect」を有効にする。「設定」→「EZ-Connect」からCloud IDを設定、「EZ-Connectサービスを有効にする」にチェックを入れ、「次へ」をクリックする。許可するアプリケーションを限定したい場合は手動設定を選択し、「app#Surveillance Center」のみを許可すれば良い。

外部から利用するためにEZ-Connectを有効にする

手動設定を選択

app#Surveillance Centerにのみチェックを入れれば外部から利用できるようになる。サーバ追加時にはCloudIDで指定する

まとめ

 今回試用したネットワークカメラ4機種の結果は次の通りだ。

  • TS-WRLC:利用可
  • TS-WRLP:利用可
  • TS-WPTCAM2:利用可
  • TS-WRFE:利用不可

 TS-WRFEはMotionJPEGでのRTSPパスが見つからず、設定できなかった。また、その他の機種についてもH.264でのストリーミングや、TS-WPTCAM2の持つパン・チルト機能は利用できない。

 結論としては、互換性のないカメラでも必要最小限の機能を利用可能だが、カメラ自身の持つ、より高度な機能はSurveillance Centerから利用できないようだ。

 となると、今回の機種の中では最も安価なTS-WRLCがお勧めということになる。より安価に構築するのであれば古いスマートフォンの流用も可能だ。

 また、ハイエンド機ではあるものの、TS-WPTCAM2の暗視機能のようにニーズに合致する機能を持っているものを、カメラの標準アプリケーションと併用するという選択肢もあるだろう。

 NASと安価なネットワークカメラを組み合わせることで、これまでは非常に高価だった監視カメラシステムを手軽に、安価に構築できるようになった。今後は日本製ネットワークカメラのサポート拡充に期待したい。

「なんだこいつ」と警戒を怠らない自宅警備員

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年2月28日

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