TSUKUMOのゲーミングPCブランド「G-GEAR」に超小型デスクトップPC「G-GEAR alpha」が登場した。ほぼA5サイズのコンパクトなボディーにゲーミング性能を詰め込んでいるのが魅力。早速その実力を検証していこう。
G-GEAR alpha(ジーギア アルファ)シリーズは、文庫本2冊を並べた程度の非常にコンパクトなボディーながら、PCゲームを楽しめる性能を備えているのが特徴だ。これまで小さなサイズのPCでは、スティック型PCやNUCなどの製品があるが、いずれも高い人気を誇ったものの、CPU性能やアップグレードに制限が多く、PCゲームを楽しむには不向きだった。
こうした問題をクリアしたのがMicro-STX規格だ。Micro-STX規格はNUC規格よりも基板面積が広がったことから、デスクトップ用CPUをはじめとして高性能なパーツを搭載できる余地ができた。これにより、デスクトップ機としては非常にコンパクトでありながらも、ゲーミングPCとしても十分通用するPCが構築可能になった。
G-GEAR alphaシリーズは、搭載されるCPUの構成によって3種類のベースモデルが用意されている。CPUやストレージ構成で多少の違いはあるが、全てにGeForce GTX 1060を採用しているのは同じだ。
今回紹介するG-GEAR alphaは、Core i5を搭載するベースモデル「GS5J-B180/ZT」からメモリを16GBに増やし、無線LANモジュールの追加やCPUクーラーを変更するなど、一部の仕様をカスタマイズしたモデルになっている。
まずは外観から見てみよう。フロントパネル側にはUSB 3.0(Type-C)とUSB 3.0(Type-A)の2種類に加えて、マイクとヘッドフォン端子が並ぶ。電源ボタンはG-GEARロゴの上部。また、本体左サイドにもUSB 2.0が2ポート用意されている。ロゴマークの配置から縦置きが前提になっているが横置きでも利用でき、横置きにした場合の底面側(右側面)に装着するためのゴム足も付属している。
続いて背面を見ていく。コネクターはUSB 3.0が4ポート、ギガビットLANの他、3系統のディスプレイ出力が用意されている。DisplayPort×1、mini DisplayPort×1、HDMI×1という構成でDVIはないため、DVIやアナログRGBしかない古いディスプレイを使っている人は注意が必要だ。
なお、ACアダプターはFPS製で定格出力は220W。ACアダプターのケーブルは約145cmほどあるため、配線取り回しに困ることはないだろう。
本体内部へのアクセスは左側面のカバーを固定している背面側のネジを2つ外すだけだ。メモリスロットは2基で、ノートPCで使われているSO-DIMMとなっている。内部のスペースは狭いが、メモリの交換や増設は比較的容易に行える。
一方でストレージへのアクセスはマザーボードを外す必要があるため困難だ。また、本製品のGPUはGeForce GTX 1060だが、MXM (Mobile pci eXpress Module) 規格のモジュールでグラフィックス部分は別基板として搭載されている。MXM規格のカードは基本的に出回っていないことや互換性の問題などから、実質的に交換は難しいだろう。
さらにスペックを見ていきたい。CPUは前述したようにCore i5-8400だ。6コア6スレッドでベースクロックは2.8GHz、Turbo Boost時は4GHzで動作する。前述したようにGPUはGeForce GTX 1060。こちらもシリーズ中ではミドルクラスに当たる製品だがコストパフォーマンスの良さから人気が高い。GeForce GTX 1060にはグラフィックスメモリが3GBのモデルもあるが、本製品では6GBとなっている。動作クロックは定格1405MHz、ブーストクロックは1671MHzだ。
メインメモリはキングストン製のPC4-21300で、容量8GBのモジュールが2枚搭載されており、標準構成よりも多くなっている。メモリは最大32GBを搭載できる。ストレージはWD製の「WDS250G2B0A」。WD Blue 3Dシリーズに属する製品で容量は250GBだ。なお、OSはWindows 10 Home(64ビット版)となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社Project White
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年4月3日