ASUSTOR NASはLinuxをベースに、NASの機能をプリインストールしたコンピュータという見方もできる。そのため、NASの他にもLinuxライクな活用法がある。ここではASUSTOR NASをより深く利用するために便利なアプリケーションを3つ紹介しよう。
ASUSTOR NASはLinuxをベースとした独自OS、ADMで動作している。そのため、Linuxと同様に可能な操作も多い。ADMはWebブラウザから直感的に操作できるGUIを備えているが、よりダイレクトな操作を行うために直接ASUSTOR NASにログインし、シェルを使ってコマンドを実行できる。
一般的にはサービスの端末タブからSSHサービスを有効化し、Tera Termなどのターミナルエミュレーターからアクセスすることになる。だが、「Shell In A Box」を使えばWebブラウザから直接シェルを叩けるようになる。Webブラウザさえあればシェルが使えるので、クライアントを選ばないという利点がある。
なお、Shell In A Boxはコンソールではなく、SSH接続した仮想端末として動作するため、SSHサービスを有効化しておく必要がある。
ASUSTOR NASとLinuxのコマンドやシステム構成などには共通点が多いものの、NAS機能を中心としているために一般的なLinuxディストリビューションとは異なる部分も多々ある。「Linux Center」を使えば仮想化技術を用いてDebianそのものを動かせる。ASUSTOR NASとは異なるIPアドレスが割り振られるので、完全に独立したサーバとして利用が可能だ。
WordPressの項でも触れたが、ASUSTOR NASには標準でMySQL派生のMariaDBがインストールされている。「phpMyAdmin」をインストールすればMariaDBをブラウザ上で操作・管理できるようになる。以下ではWordPress導入時の設定の一例を紹介する。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年5月24日