プロ向け最新SSDの圧倒的な性能を体験する 「エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSD」徹底検証(1/2 ページ)

写真家向けSSD「サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSD」の快適なパフォーマンスを確かめる。

» 2018年06月22日 10時00分 公開
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 サンディスクのSSD「エクストリーム プロ」シリーズに、超高速モデル「サンディスク エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSD」が登場した。Serial ATA 3.0接続の2.5インチフォームファクターだった前モデルに対して、新モデルはNVM Express(NVMe)に対応するPCI Express 3.0 x4接続のM.2フォームファクターとなり、転送速度が大きく向上した。写真のレタッチなどで快適な操作を約束する、サンディスクのエクストリーム プロシリーズの名に恥じない性能を実現している。

エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSD

サンディスク製SSDのフラグシップモデル

 サンディスクは現在、Western Digital傘下であり、それぞれがPC向けのSSDを投入している。Western Digitalブランドが広く一般PCユーザーをターゲットとしているのに対し、サンディスクは主力であるカメラユーザーを中心に、映像や音楽制作、CADといったクリエイティブ分野のユーザーをターゲットとしている。

 そしてエクストリーム プロは、同社のメモリカードと同様、最上位シリーズに用いられる名称だ。エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDは、プロやハイアマチュアの写真家がストレージに求めるスピード、耐久性、容量に応え、長期保証を添えている。

写真家に定評の「エクストリーム プロ」ブランドだけあって、パッケージに「クリエイティブに最適な高速SSD」の文字が踊る。5年保証でサポートも手厚い

 エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDのスペックは、製品名にも現れている通り。M.2 SSDには、Serial ATA接続のものとPCI Express接続のものがあるが、本製品は後者であり、PCI Express接続でもAHCIと高速なNVMeがあるが、これも後者を採用している。つまりとても速い。

 NVMe対応のエクストリーム プロは本製品が初めてだ。もちろん、エクストリーム プロ史上最速のモデルである。エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDの公称スペックは、シーケンシャルリードが3400MB/秒、同ライトが2800MB/秒。この転送速度は現在のNVMe対応NAND SSDの中でトップクラスだ。

M.2 2280フォームファクターを採用。PCI Express 3.0 x4接続でNVMeに対応を果たした

 次に、製品名の「3D」は、サンディスク製3D TLC NANDチップの採用を意味している。3D NANDは、3次元的にNANDセルを積み重ねる技術を指し、それ以前の2D(平面)NANDに対してダイ当たりの容量を増加できる。

 エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDのラインアップは、現在のスタンダードな容量である500GBモデルと、さらなる大容量を求めるユーザーに向けた1TBモデルの2種類。それも、多数のメモリを搭載できる2.5インチドライブというHDDにも使われてきたフォームファクターではなく、小さな板状のM.2 2280という限られたスペースのフォームファクターで実現している。もちろん、ハイエンドなりの価格ではあるものの、1チップ当たりの容量が増えるということはコストにも影響するため、ここは特に重要な技術といえる。

製品は表面のみの片面実装。つまりエアフローが乏しい裏面のチップの発熱を気にする必要がない

 同時に、プロセスルールの微細化の限界に達していた2D NANDに対して、3D NANDでは“少し緩い”プロセスでも大容量化を実現できる。この余裕を持って製造できる点で、NANDにつきまとうデータ書き換え回数の問題が改善している。

 どれだけのデータ書き換えができるのかという指標である「TBW」で比較をすると、前モデルのエクストリーム プロ SSDの960GB版が80TBW以上、前世代の3D NANDを採用しているUltra 3D SSDの1TB版が400TBW。これに対してエクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDの1TB版は600TBWと、大きく向上しているのが分かる。

 最大の特徴である高いパフォーマンスは、高性能なコントローラーチップによるところが大きい。エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDを開発するにあたって、Western Digitalでは、自社でコントローラーチップを開発することを選択した。例えば、前モデルのエクストリーム プロや、M.2 SSDのWD Black PCIe SSDでは、他社のチップを利用していた。一方、サンディスクは3D NANDをはじめとして最新のNANDチップの製造・開発を行っており、現在から将来に向けて自社製NANDチップに最適化された形でコントローラーチップを作れる点が強みだ。

 エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDのコントローラーチップは、なかなかにユニークな設計だ。特にユニークなのが消費電力を抑える設計。現在のSSDは高速化に伴って消費電力や発熱が問題になりやすい。コントローラーチップの中でも特に消費電力と発熱が多いのがCPU回路である。

 同社のコントローラーチップは、「データパスエンジン」を設け、データの読み書きの大部分をこのデータパスエンジンを通じ、CPU回路を遠回りさせることで消費電力と発熱を抑えている。

 消費電力の公称値はアクティブ時で110mW(500GBモデル)となり、前モデルの135mW(512GBモデル)に比べて消費電力が小さい。SSDの消費電力を一般ユーザーが計測するのは難しいが、ベンチマークテストのようなデータ書き換え処理を繰り返した直後にチップに触れてみると、確かにそこまで熱くならないことを体験できるだろう。

 エクストリーム プロ M.2 NVMe 3D SSDの保証期間は5年間だ。SSDという目まぐるしく進化を遂げるパーツにおいて、5年も利用できれば世代は何代も交代する。そう考えれば、5年間保証は製品ライフサイクルから見て十分な期間だろう。

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提供:サンディスク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年6月28日

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