冒頭にも述べた通り、RAIDサーバの障害の初期段階では、データの保存や読み込みを問題なく行えることが多い。そのため「事の重大さ」を認識できないことも少なくない。
障害を放っておくと、知らず知らずのうちに別の障害の種を育ててしまい、気付いた時にはどこから手を付けたら良いか分からないことになってしまう。
ここでも実例を紹介したい。ある企業のRAID5サーバがエラーを起こした。HDDが1台故障したことが原因だ。RAID5構成なら、HDDが1台故障してもサーバの運用は続けられる。そのため、その企業はそのまま動かし続けた。すると1カ月後、別のHDDに故障が発生。結果、そのサーバからデータを取り出せなくなってしまった――。
この事例もDDRに復旧依頼を行った結果、データを無事取り出せたそうだ。
RAIDサーバの障害が発生したら、迅速に対応しないと大切なデータを失うリスクが高まる。これは忘れずにおきたい。
ただ、“迅速”ならいいのかというと、そうでもない。中途半端な知識をもって対応すると、対処法の誤りにより事態が余計に悪化することも考えられる。メーカーからのアドバイスも、ハードウェアとしての復旧に役立つことはあっても、HDDの中にあるデータの復旧には役に立たない。
下手に手出しすることも良くないということも、忘れないようにしよう。
では、どうすれば良いのか。井瀧氏は「トラブルが発生した段階で“できるだけすぐ”データ復旧の専門業者に相談してほしい」と繰り返す。
DDRは今まで、「誤った対応によって障害が悪化した機器」を多く診断、復旧してきた。その経験を踏まえ、迅速な相談が復旧難易度や復旧までの期間に大きく影響することを知っているからだ。
先述の通り、DDRでは初期診断は無料で、法人ではサーバ設置場所まで出向く出張診断サービスも提供している。持ち出しが困難なRAIDサーバでも、井瀧氏を始めとする専門技術者たちが現場まで出向き、的確な診断をしてくれる。
出張診断を申し込む際は「RAIDの構成を始めとするサーバの構成をできるだけ正確かつ詳細に伝えてほしい」(井瀧氏)。情報が不正確だと、診断や復旧に必要な機材をそろえられない場合もあるからだ。特に「RAID構成が言われていたものと違う」というケースは多いそうなので、相談する際には気を付けよう。
持ち込みと出張、いずれの場合も機密保持契約書(NDA)を締結した上で作業を実施する。機密情報を含むデータを保管している場合でも安心だ。
持ち込み診断の場合は、最短で30分ほどで見積もりが提示される。実際に復旧作業を依頼するかどうかは、見積もりを見てから決められるのも良心的といえる。
DDRのデータ復旧は、原則として同サービスの「復旧ラボ(オフィス)」で実施される。このラボでは、情報漏えいの対策もしっかりと行われている。
問い合わせを受け付けるオペレーターや作業に従事する技術者は、オフィスフロアに携帯電話を含む私物を持ち込めない。
ラボの出入口には金属探知ゲートがあり、出入りの度に外部委託の警備員による目視(ボディー)チェックを受けなければならない。電子機器や紙媒体での情報の持ち出しや持ち込みを厳重に管理するためだ。依頼者はラボを見学することもできるが、見学者も例外なく、このセキュリティチェックを受けなければならない。
若干やりすぎ感も覚えるが、それだけ念入りであるからこそ、安心してデータ復旧を任せられるともいえる。
さらに、DDRでは情報セキュリティに関する国際規格「ISO27001(ISMS)」とプライバシー保護に関する国内規格「プライバシーマーク(Pマーク)」の双方を取得。ハード面だけではなくソフト面でもセキュリティを守る取り組みを忘れていない。
データ復旧の分野で実績を重ねてきたDDR。その実績は、日本においてトップレベルの売上にも現れている。RAIDサーバにトラブルが発生したら、まずはDDRに相談してみよう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年6月23日