Special
» 2019年07月16日 10時00分 公開

25年の歩みを社長に聞く(後編):小回りが利く対応力とお客さまからの学びで生まれる「なくてはならないエプソンPC」を目指して (1/2)

エプソングループの中でPC事業を担うエプソンダイレクト。1993年の設立から一貫して守り続けてきたこと、それを踏まえた上での新たなビジネス領域への挑戦、そして、今後の事業方針について栗林社長に聞いた。

[PR/ITmedia]
PR

 前回の記事でも触れたが、現在、エプソンダイレクトのPCビジネスの対象は、95%が法人ユーザーである。その市場において、小回りを利かせた対応力と高い信頼性を実現するモノ作りによって、顧客の課題を解決しているのが特徴だ。

 その取り組みをさらに追求した結果、同社がここ数年、注力している分野がある。それが「特定業務」と呼ぶ領域だ。それは既に全事業の約3割を占めるビジネスに拡大。今後も年率118%での事業成長を見込んでおり、3年後には約4割強の構成比を目指している。今回は、この「特定業務」領域への取り組みとともに、今後の成長戦略を追ってみる。

EPSONDIRECT エプソンダイレクトの栗林治夫社長

「特定業務」用途向けPCを加速させる

 同社の強みは、顧客の声を聞き、そのニーズに合致した仕様のモノ作りとサービスの提供を行い、顧客の困り事を解決する点にある。

 その取り組みを、より加速させたのが「特定業務」用途向けPCだ。

 特定業務とは、一般的なオフィスで利用されるPCとは異なり、業種や業務といった特定の用途で利用するための仕様を持ったPCである。

 受付業務や接客業務、サイネージ向けやPOS、自動精算機、検査装置などの他、自動車教習所で利用するドライブシミュレーターや調剤薬局で利用する散薬分包機などを制御するPCなども含まれる。

 例えば、同社は限られたスペースに設置できる省スペースデスクトップPCで先行しているが、これをサイネージの裏に直接搭載し、表示するコンテンツの制御に使うことができる。また、小型PCやタブレットを活用して、ホテルやオフィスの受付業務に利用するといった強みを生かした例もある。

 中でも高い実績を持つのが、POSである。

 エプソン販売の小型プリンタの販売部門とともに、顧客の声を聞き、POSに最適なハードウェアの開発やシステム提案を行い、これが多くの導入実績につながっている。

 POSとしての利用を想定した最新製品となる「Endeavor TN40」は、マイクやカメラ、照度センサー、USB 3.0、HDMI、microSDスロットなどを搭載したタブレットだ。シリアルポートや有線LANなど、多彩なインタフェースを備えた専用のドッキングステーションにより、多数の機器と接続できる拡張性を確保。エプソンのレシート印刷用の小型プリンタをセットにして店舗用POSレジとして利用したり、タブレット部分だけを取り外して在庫管理を行ったり、オーダー用端末として利用したりといったことが可能になる。

EPSONDIRECT タブレットPC「Endeavor TN40」とドッキングステーションなどを組み合わせた店舗用POSレジ

ビジネスを支える「小回りが利く対応力」

 エプソンダイレクトの栗林治夫社長は、「国内のビジネスPC市場の出荷規模は約800万台ある。その内、特定業務の市場は約150万台が見込まれる。ここでは、業務ごとに特定の使用条件や環境に合わせたPCが求められている」とする。そして、「特定業務の市場は、課題解決型の市場であり、お客さまの声を聞かないとビジネスができない。小回りを利かせられる当社にとっては、強みを発揮できる市場であると考えている」と続ける。

 現在、同社ではPC POS、デジタルサイネージコントローラー、クリエイター(CAD、ゲーム開発、3DCG)、店舗(受付、入退出管理)、病院やクリニック(電子カルテ、検査機器)、工場(ライン制御、計測機器)といった領域をターゲットにしている。

 栗林社長は「これらの市場においては、当社が自ら提案していったというよりも、お客さまが用途を発見したり、話を聞く中で気付かされたりといったことが多い。まさに、お客さまから学ぶことで生まれたビジネス」としながら、「今後は、ターゲットとしている領域をさらに広げ、深堀りすることで、特定業務のビジネスを拡大していきたい」とする。

 医療・クリニックであれば、歯科や眼科といった病院ごとのソリューションを深堀りし、クリエイターであれば、CADや映像編集、3DCGといった異なる用途に対して、それぞれに最適化した製品を提供していくことになるという。

 実は、こうした特定業務領域のビジネスにおいては、エプソンダイレクトの「小回りが利く対応力」が生かされるだけでなく、これまで同社が提供してきた数々の仕組みが、しっかりビジネスを下支えしていることは見逃せない。

 例えば、4億通りの組み合わせが可能なBTOの体制を生かすことで、シリアルポートやPCIバスといったレガシーなインタフェースの搭載を可能とし、さまざまな用途で利用できるようにしているのは、特定業務領域からの要望に応える点でも欠かせない仕組みだ。

 また、Windows 10 IoTに対応し、セキュリティアップデートだけ適用することも可能だ。さらにOSの設定だけでなくUSBやキーボードのアクセス制限、専用アプリ以外の使用制限といった、顧客の要望に合わせた設定を行い、マスターをコピーして出荷するキッティングBTOも、「小回りが利く対応力」を具現化したものだ。

 このように、顧客の要望に柔軟に応え、顧客ごとのニーズをきめ細かくサポートできるのが同社の強みである。

EPSONDIRECT キッティングBTOサービスの内容とメリット

「お客さまからの声」を聞く中で生まれたもの

 同社ならではの長い製品サイクルも、特定業務の市場では強みになる。法人ユーザーの場合、なるべく同一の機種を調達したいという要望があるため、製品サイクルの長いPCを求める傾向があり、エプソンダイレクトではそれに対応した開発、設計、製造、サポート体制を持っている。

 また、最短2営業日での出荷体制による納品、6年間の保守サービスの提供や、本体販売終了後6年間の修理体制の維持、独自の1日修理にも対応可能だ。

 具体的には、WebでPCを注文した場合、17時までに注文を完了すれば翌日に出荷、17時以降でも翌々日に出荷するという最短2日での出荷が実現している。そして、まとまった台数の受注においても短納期を実現できるように進化させている。

 「これまでは最短2営業日での納品は、30台以下の小ロットを対象にしており、1度に30台以上となると、8〜10営業日かかる場合もあった。これを工場のオペレーションを改善することで、100台までの案件であれば、4営業日で出荷できるようにした」という。

 また、保守サービスも他社はほとんどが最長5年となるが、エプソンダイレクトでは、顧客の声を元に、6年という長期間にこだわった。

 そして、PC購入後に、万が一PCが壊れても、修理センターに到着した修理品は、翌日の内に修理・発送手続きを行う1日修理を実現している。

 これらは特定業務向けの製品だけでなく、同社が扱っている省スペースデスクトップPC、タワー型PC、ビジネスノートPC、タブレットといったPC全製品に対応したものである。

 同社の製品を購入する全てのユーザーが、こうした同社ならではの恩恵を受けられる。

EPSONDIRECT 最長6年間の長期保証や1日修理といったサービスは「お客さまからの声を聞く中で生まれたもの」と栗林社長
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年8月5日