Windows 7のサポート終了が話題を集めているが、OSの移行を機に社内のパソコンを仮想化することで管理運用の手間を軽減できる方法がある。NTT東日本の「おまかせクラウドVDI」の詳細を見ていこう。
“働き方改革”が叫ばれて久しいが、その一方で、中小企業のIT部門(担当者)の過負荷が大きな課題となっている。
パソコンの運用管理だけでも手一杯なのに、Windows 7やOffice 2010のサポート終了によるOSやアプリケーションの移行作業、Windows 10更新サイクルへの対応、さらに「時と場所を選ばない働き方」への対応と、あまりにもすべきことが多すぎる。
こうした困りごとの解消に取り組む上で有力なサービスが、NTT東日本の「おまかせクラウドVDI」だ。IT部門に負担をかけずに、働き方改革における多様な働き方を、セキュリティを確保しながら推進できるのが特徴だ。
パソコンの運用管理が、IT部門の担当者の大きな負担になっている。機器選定からキッティング作業(設定)、セキュリティ管理に加えて、耐用年数(リース期限)やOS、アプリケーションのライセンスやサポート期限の管理も必要だし、トラブルがあった際の保守対応も避けられない。そしてリプレースの際には、データ移行、確実な廃棄を行う必要がある。部署に人員の増減があった場合にはそれぞれパソコンの期限も異なってしまうため、1台1台把握しておかなければならない。
これだけ大変な思いをしても、客観的に見れば、やっていることはいわゆる「何でも屋」である。中小企業の場合は、社内でもパソコンに詳しいエンジニアが担当者を兼務していることも少なくないが、高度なスキルをもったエンジニアの時間をこのような業務で占有してしまうことは、非常に効率が悪い。
加えて、Windows 10ではWindows 7から大きく更新サイクルが変わっている。マイクロソフトでは、Windows 10をWaaS(Windows as a Service)と位置付けており、半年ごとにメジャーアップデートが行われ、機能が更新されている。それぞれのバージョンのサポート期間は18カ月と短く、これにも対応していかなければならない。
Windows 7の有料延長サポートや、組み込み向けに更新を必要最小限とするWindows 10のエディションを用意するなど、回避手段も用意されているが、一般的なクライアントパソコンではやはりトレンドに対応していくべきであろう。
これだけでも頭が痛いが、さらに追い打ちをかけているのが、働き方改革だ。いつでもどこでも、多様な働き方、多様な働き場所を実現するにはテレワーク、モバイルワークの環境を整えなければならない。情報漏えいなどセキュリティ対策はもちろん、保守体制まで完備するとなると、一般的な中小企業のIT部門で完璧にこなすのは難しい。
こうした現状とIT事情の変化を受けて、パソコンの運用方法を根本から考え直すタイミングに来ていると認識している企業は少なくない。
働き方改革時代の新しい運用ソリューションとして、NTT東日本が提案しているのが、VDI(Virtual Desktop Infrastructure=仮想デスクトップ環境)だ。
VDIとは、OSやアプリケーションをサーバ上に集約して管理し、実行する仕組みのこと。実際の作業はサーバ側で実行、保存され、その実行画面データのみをクライアント端末に配信して利用する。
OSやアプリケーションのセキュリティパッチなどの対応はサーバ上で一元管理できるため、端末1台あたりの管理者の負担は大幅に軽減し、パッチ適用漏れなどの心配はなく、セキュリティレベルは一定に保たれる。
さらに、アプリケーションやデータはサーバ上で実行され、端末にデータを残さない運用が可能なため、テレワークやリモートワークといった社外でパソコンを使った際の情報漏えいリスクも減少する。
何といっても大きいメリットは、月額料金制で利用できるクラウドベースのサービスであることだ。サーバなどの設備投資が不要で、1台からでも必要な台数分、必要な期間だけ利用できる。「お試し」的な利用から手軽に始めることが可能だ。
サーバのCPUやメモリ、ストレージなどは柔軟に設定でき、リソースが足りなくなった場合は、クラウド上ですぐに増設可能なので、従来のように念のために多めに確保しておくといった無駄なコストが省ける。
さらに、おまかせクラウドVDIの大きなアドバンテージといえるのが、環境構築から共有設定、アクセス権の管理などの運用管理、監視保守までNTT東日本が代行してくれることだ。
一般に、セキュアなVDI環境の構築には設定作業が、運用管理には高度なスキルが必要になる。そうした設定をVDIの専任者が行ってくれて、保守までサポートしてくれるのは実に心強い。運用状態の監視は365日24時間、問い合わせ受付時間は午前9時〜午後9時までだが、24時間の問い合わせ受付オプションも用意されている。
セキュアで適切な環境が構築できるだけでなく、日々の監視から運用、保守までを任せることができるため、IT担当者の負荷を大きく軽減可能だ。
これまで見てきたように、NTT東日本のおまかせクラウドVDIを導入すれば、働き方改革の柱であるセキュアなテレワークの実現、Windows 10/アプリケーションのサービス化(更新サイクル)問題、IT部門/IT担当者の負担軽減といった悩みに同時にアプローチできる。
セキュアなテレワークが実現できれば、社員1人1人が時間をより自由に使えるようになり生産効率が上がるのに加え、自然災害による交通網障害時などにもスマートに対応できるため、BCP(事業継続計画)の面からも有効だ。労働人口の減少が迫る中、介護などでフルタイム勤務できない人材を活用するといった柔軟な対応も行える。
また、IT担当者のパソコン管理の煩雑な業務から解放され、負荷が軽減されれば無駄な残業などが減るだけでなく、本来の開発などの業務に時間を使えるようになる。スキルの高い人材がより生産性の高い業務に集中できることで、単純計算以上の生産性向上が期待できるかもしれない。
いずれにしてもメリットは大きい。そして、おまかせクラウドVDIならば、大掛かりな設備投資なしに手頃な初期費用で1台からでも利用可能だ。まずはおまかせクラウドVDIの導入を検討してみてはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:東日本電信電話株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年3月4日