大容量データを安全に保存したら、今度はそのデータをいつでも、どこからでもアクセスしたいと思うのは当然だろう。
QNAP NASには、インターネットを介して自宅のNASにアクセスできる「myQNAPcloud」という機能がある。これを使えば、外出先からでも容易にデータを保存・共有・アクセスすることができる。
ただし注意点がある。インターネット経由でのアクセスを許可すると、悪意のある第三者からアタック(攻撃)を受けるリスクが高まる。だがQNAPにはこれを防ぐための仕組みが用意されているので安心してほしい。IPアドレスによるアクセス制限、短時間でログイン失敗を繰り返したアカウントやIPアドレスからのアクセスをブロックする機能、ログイン時の2段階認証機能など、豊富かつ強力なセキュリティ機能を活用するようにしたい。
またQNAPは、自社製のNASで利用できるスマホアプリを豊富に用意している。以下はその一例だ。
スマホとQNAP NASの間でデータの同期を取るアプリ。スマホで撮った写真や動画を速攻でQNAP NASに転送できるようになる。
QNAP NAS上の音楽をストリーミング再生できるアプリ。スマホに音楽データを置かずに済むので、スマホのストレージの節約にもなる。
QNAP NAS上の動画をストリーミング再生する。通信容量を節約したい場合は、NAS側でリアルタイムトランスコーディング(ビットレートのリアルタイム変換)を行おう。360度動画の再生にも対応している。
QNAP NAS上の写真や動画を閲覧したり管理したりするNAS用アプリ「QuMagie」をスマホから利用するためのアプリ。写真や動画の管理がしやすくなることが魅力だ。
QuMagieについては、次の段落で詳しく紹介する。
スマホやカメラなどで撮影した写真を単にNASへ集約しても、それではクラウドストレージのバックアップと変わらない。そこで使ってみてほしいのが、QNAPの最新アプリであるQuMagieだ。TS-251D/TS-230のパワーを生かせる、さまざまな機能を備えている。先ほどはスマホアプリを紹介したが、Windows PCやMacからも使えるWebアプリ版も用意されている。
QuMagieは、QNAP NASの「App Center」からインストールする。その後、写真や動画が保存されているフォルダを指定してセットアップを行う。フォルダは複数指定できるので、QuMagie専用のフォルダを作成しても、既存のバックアップフォルダを選択しても構わない。
フォルダを指定すると、QuMagieが自動的にその中にある写真や動画を検索してサムネイルとインデックスを作成する。さらに、AI(人工知能)を活用して被写体の顔や物体(オブジェクト)を認識し、細かく分類してくれる。
QuMagieのユーザーインタフェース(UI)はシンプルだ。登録されている写真を一覧表示する「写真」、自動もしくは手動の分類ごとに表示する「アルバム」、エクスプローラーのように保存フォルダ単位で表示する「フォルダ」を左メニューから選択すると、ページにサムネイルが表示されるという仕組みだ。
「アルバム」を選択すると、「人々」「モノ」「キーワード」「場所」「最近インポートしたもの」……といった具合に、自動生成されたアルバムが表示される。
人々は、顔認識によって写っている人ごとに分類されたアルバムだ。同一人物なのに別人として認識されていた場合は、認識結果を編集してマージ(統合)することもできる。
モノは、写っている物体で分類されたアルバムだ。「動物」「植物」「食べ物」「空」……など、ジャンルは多岐に渡る。特に食べ物は「日本料理」「寿司」「ケーキ」「デザート」「焼き菓子」「米」「野菜」「食事」……というふうに、かなり細かく認識する。
場所は、GPS情報(ジオタグ)が埋め込まれている写真を場所ごとに自動分類したアルバムだ。通常のサムネイル表示に加えて地図も表示できるので、旅行やイベントの写真などが視覚的に分類されて分かりやすい。
キーワードは、ユーザーが写真に付けたタグをもとに写真を分類したアルバムだ。複数の写真にまとめて同じキーワードを付けることもできるので、タイムラインや人々、モノなどで分類した写真に共通キーワードを付けたり、さらに細分化して分類したりする場合にも手間がかからない。
ユーザー自身が定義するアルバムも作成できる。登録する写真を個別に選択通常のアルバムと、特定条件にマッチする写真が自動登録される「スマートアルバム」の2種類から選べる。
スマートアルバムでは、送信元パス(写真が保存されているフォルダ)、タグ、写っている人物、除外する人物、評価、撮影日、タイトル、ファイルサイズ、カメラブランドなど、条件を細かく指定することができる。
アルバムは関連する写真をまとめて閲覧しやすくするだけでなく、家族や友人といった関係者の間で写真を共有して楽しむ場合にも利用できる。共有の際にはパスワード保護や閲覧期限を設定することも可能だ。
QNAP NASへの写真の取り込みは、Qsyncの他、ファイル共有を使ったコピー、USB接続によるワンタッチコピーなどで行える。撮影デバイスを問わず、撮影データを集約できるので便利だ。
ここ数年、スマホのカメラはめざましく性能が向上している。「撮影したい」「撮ったものを誰かと共有したい」と思うシーンも格段に増えた。その結果、慢性的な「ストレージ不足」に悩まされている人も少なくない。microSDスロットを備えるAndroidスマホならともかく、このようなメモリカードに対応していないiPhoneや一部のAndroidスマホでは、内蔵ストレージの容量が大きいモデルを選ぼうとすると、かなり割高となるケースもある。
QNAPのTS-251DとTS-230は、スマホのストレージ不足という悩みを一気に解決できるソリューションだ。安全にデータを保管してくれるのはもちろん、他の人との写真や動画の共有も簡単にできるので、スマホのストレージにいつまでも写真や動画を置いておく必要がない。随時バックアップを取ってストレージ容量に余裕を持たせておけば、シャッターチャンスで撮影をちゅうちょすることもなくなるはずだ。
TS-251DとTS-230には、標準で2年、オプションで最長5年の製品保証が付くので、思わぬ故障などへの備えも万全だ。TS-230は初めてのNAS、あるいは気軽に使える追加のNASとして、TS-251Dは今後の拡張を見据えたNAS、あるいは大画面TVに接続して写真や動画を楽しむNASとして、用途に応じて選んでほしい。
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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年3月8日