通信機能はWi-Fi 6対応の無線LANと、Bluetooth 5.0を標準で装備している。Wi-Fi 6は無線LANの最新規格で、電波の混雑した環境や、複数デバイスの同時接続時にスループットが落ちにくいという特徴がある。
ルーターを含めて採用製品が続々登場しており、今後普及が進んでいくのは間違いない状況だ。現時点で対応ルーターを持っていなくとも、重要度の高いポイントといえる。
薄型軽量のモバイルノートPCとしては端子類も豊富で、USBは1基のType-Cを含めて合計3基装備する他、HDMI、microSDメモリーカードスロットも備える。
そして、USB Type-Cは、USB 3.1でのデータ転送だけでなく、ディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)対応でUSB Power Deliveryによる本体の充電も可能な多機能ポートだ。USB Type-Cケーブル1本で画面出力とPCの充電、データ転送(ドッキングステーション/周辺機器接続)も行うといった先進のワークスタイルにも対応できる。
6列アイソレーションのキーボードは、キーピッチが約19.1mmとゆったりとした配置で打ちやすい。キーストロークは約1.2mmとやや浅めだが、スイッチ機構はしっかりしており、頼りない印象は受けない。キーボードの手前には高精度のタッチパッドを搭載する。
液晶ディスプレイのサイズは14型だ。スリムベゼルデザインを採用することにより、モバイル向けノートPCの標準である13.3型よりも一回り大きな画面を搭載している。画面解像度は1920×1080ピクセル対応だ。視野角も広めで、表面も光や照明などが映り込みにくいノングレア仕上げになっている。
液晶ディスプレイ上部に有効100万画素のWebカメラと、Windows Hello対応の顔認証カメラを内蔵している。一度登録しておけば、画面に顔を向けるだけでパスワードを入力せずにスピーディーにログインできる。外出時の打ち合わせの前に少しできた隙間時間などを活用して、仕事をしたいといった時にはとてもありがたい機能だ。
次にベンチマークテストの結果を見てみよう。評価機のスペックは、CPUがCore i5-10210U(4コア8スレッド、1.6GHz〜4.2GHz)、メモリが8GB、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel UHD Graphics、ストレージが256GB SSD(Serial ATA 3.0)、OSがWindows 10 Pro 64bit(バージョン1909)という内容だ。
一部のテストでは、比較対象として約5年前に購入したモバイルノートPC(Core i5-5300U、メモリ8GB、250GB SATA SSD、Intel HD Graphics 550)のスコアも掲載する。
CINEBENCH R15のCPUスコアは、比較用とした旧世代PCの約2.3倍に向上しており、さすがは最新の第10世代だと実感させられる。
システムの総合性能を見るPCMark 10のスコアも優秀だ。日常的な操作(Essentials)、オフィスでのコラボレーション(Productivity)、クリエイティブ(Digital Content Creation)、いずれの項目でも旧世代PCを大幅に上回っている。
PCMark 10では、バッテリー駆動時間をテストするPCMark 10/Modern Office Battery Lifeを実行(ディスプレイの輝度は50%に指定)したところ、バッテリー残量5%で終了するまで16時間31分の長時間駆動が可能だった。
このテストは、ビデオ会議、Webブラウジングやテキスト編集など、EssentialsやProductivityに含まれるいくつかのテストを長めのインターバルを挟んで繰り返し実行するという実利用に即した内容だ。公称値の約25時間には及ばないものの、16時間以上という長時間駆動を実際に記録したことは大いに価値がある。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年2月27日