IdeaPad Slim 550 14型は、AMD製のAPU(GPU統合型CPU)の「Ryzen 5000シリーズ」または「Ryzen 4000シリーズ」(以下まとめて「Ryzen APU」)を搭載している。
Ryzen APUはCPUコアとGPUコアの性能の高さに定評がある。11月15日時点における最小構成モデルが備える「Ryzen 3 5300U」のCPUコアは4コア8スレッド構成で、オフィスアプリの利用や動画の視聴はもちろん、軽めのゲームや動画編集も十分にこなせる性能を備えている。
メインメモリの容量は、モデルによって8GBか16GBを選択できる。処理性能にゆとりを持たせたいなら16GBモデルを選ぶことをお勧めするが、PCを使った作業の多くは8GBでもストレージさえ速ければ意外と快適にこなせる。
ストレージにはPCI Express接続のSSDを採用している。容量はモデルによって256GBまたは512GBから選択できる。
PCI Express接続のSSDは、低価格帯のノートPCで使われることの多いSerial ATA接続のSSDと比べるとデータの読み書きが高速である。OSやアプリケーションの起動がより快適に行える。
IdeaPad Slim 550 14型は、周辺機器を接続するためのポート類が充実しているのもうれしいポイントだ。
本体の左側面には電源ジャック、USB 3.0 Type-C端子、HDMI出力端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を備えている。USB 3.0 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。そのため、最近増えているUSB Type-C接続のディスプレイと組み合わせることでスマートなマルチディスプレイ環境を構築しやすい。USB PD対応のACアダプター(※1)を用意すれば、手持ちのスマートフォンやタブレット端末と充電器を兼用できるので、持ち歩く周辺機器を減らせる。
(※1)全てのUSB PD対応電源に対応することを保証するものではありません
本体の右側面にはUSB 3.0 Type-A端子×2とSDメモリーカードスロットを備えている。デジタルカメラなどで撮影した動画や写真をサッと取り込みやすいことは特筆すべきメリットといえる。
IdeaPad Slim 550 14型には、ユーザーのニーズに合わせてさまざまなモデルが用意されている。主な違いは以下の3つで、予算や必要な機能に合わせて選びたい。
プリインストール(初期導入)されているOSは「Windows 10 Home(64bit版)」か「Windows 11」が用意されている。
Windows 11は2021年10月5日に登場した最新OSだ。セキュリティの強化やマルチディスプレイ利用時の利便性向上など、先代のWindows 10と比べると多岐に渡る改良が施されている。
Windows 10をプリインストールしているモデルでも、無償でWindows 11にアップグレードできるようになっている。「愛用しているアプリがWindows 11に対応しているか分からない」という人は、Windows 10モデルを購入した上で、問題なければWindows 11にアップグレードするという選択肢もある。
11月15日現在、APUは以下の中から選択できる。
Ryzen 5000シリーズはRyzen 4000シリーズのパフォーマンスをより改良したものである。同じクラスのCPUであれば、Ryzen 5000シリーズの方をお勧めしたい。ただし、Ryzen 4000シリーズでも十分なパフォーマンスを発揮できるので、より手頃な価格を重視するのであれば“アリ”である。
IdeaPad Slim 550 14型のWindows 11モデルには「Microsoft Office Home & Business 2021」が、Windows 10モデルには「Microsoft Office Home & Business 2019」が付属する構成が用意されている。
既に「Microsoft 365」を契約して使っている場合は、これらが付属しないモデルを購入するとライセンスを無駄にすることはないだろう。
一方で、Microsoft 365を契約しておらず、Word、Excel、PowerPointといったアプリを使う機会の多い人は、Office付きモデルを購入することをお勧めしたい。Officeを別売で購入するよりも安く済ませられるからだ。
なお、Office Home & Business 2019とOffice Home & Business 2021には、機能面とサポート期間に若干の違いがある。利用する期間を勘案して検討するようにしたい。
IdeaPad Slim 550 14型には、1年間のメーカー保証が付帯する。さらに、ユーザーが希望する場合は有償で以下の保証オプションを追加できる。
利用する期間や予算に合わせて、保証を手厚くできることは非常にありがたい。本体と同時購入であれば、後から購入するよりも手頃な割引価格が適用されることも覚えておきたい。
問い合わせから修理まで、レノボのPCに対するサポートは国内(群馬県太田市)で一貫して提供される。これは手頃な価格であるIdeaPad Slim 550 14型も例外ではない。
一部の外資系PCメーカーでは、問い合わせ窓口が海外にあったり、修理の完了までに時間がかかったりすることもある。その点、万が一の時に国内で完結するサポートを受けられることは心強い。
手頃な価格ながらも高いパフォーマンスを備えるIdeaPad Slim 550 14型は、サポート面も含めて安心して使えるノートPCだ。自宅で使うノートPCとして、最も魅力的な選択肢であることは間違いない。ぜひ、レノボのWebサイトなどで詳細をチェックしてみてほしい。電話で質問や相談したい場合は「0120-80-4545」に問い合わせてみよう(平日は9時〜18時、土曜日と日曜日は9時〜18時で受け付け。祝日は休業)。
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