続いて、待ちに待ったPCの組み立て工程に移る。
スーパーバイザーからキッザニアン1人1人に、注文内容が書かれたオーダーシートが配られ、パーツのピックアップ作業のスタートだ。パーツのピックアップは実に簡単で、オーダーシートにあるバーコードを読み取ると棚のランプが光り、該当するパーツを集める。
オーダーシートを見ると、同社のゲーミングPC「G-Tune」のスリムデスクトップモデルを組み立てるようだ。ちなみに、このモデルはキッザニア甲子園スペシャルカスタマイズ版となっているという。
ピックアップが完了したら、作業机に移って集めたパーツをPC本体に組み込んでいく。マザーボードや電源ユニットはあらかじめケースに装着済みで、目の前にあるモニターに作業工程が表示される。
該当する部分が赤く光ったり囲まれたりして表示されるため、実に分かりやすい。もちろん、1つ1つの工程はスーパーバイザーのかけ声に合わせて進む。焦りは禁物だ。
クリアパネル仕様になったサイドカバーを開けて引き出しにしまうと、各自が椅子に座ってパーツの組み込み作業が本格化する。この間もスーパーバイザーが丁寧に説明し、迷ったり詰まっていたりするキッザニアンには手取り足取りのサポートが入るので安心だ。
最初に各ケーブルなどをケース外に引き回して、パーツを組み入れやすいようにマザーボード周辺をすっきりとさせるのだが、スーパーバイザーのげきが早速飛ぶ。
「次はCPUクーラーを脇によけます!」
あわててカメラのレンズ越しにCPUクーラーを見ると、何と2本の管が伸びた水冷ヘッドだったのには驚きだ。自作デビュー(疑似体験とはいえ)のキッザニアンにいきなり水冷とは、マウスコンピューターもなかなかヘヴィだぜ……と心でつぶやきつつ、CPUをチェックするとCeleron G5905(開発コード名:Comet Lake、2コア2スレッド、3.5GHz)だった。
ソケットはLGA1200で、キッザニアンは慣れない手つきでレバーを上げてCPUを突っ込んでいく。スーパーバイザーから「両手を使って!」と的確な指示が飛ぶのはもちろん、工程が1つ終わったり、無事パーツが装着されたりするごとに、
「グッジョブ!」「ナイス!」
という合いの手が、スーパーバイザーの口から続々と飛び出す。この辺りの絶妙な間合いは、さすがプロだぜとうなってしまう程だ。
2枚のメモリやロープロファイルのグラフィックスカードを取り付けてネジを回すと、次はいよいよCPUにグリスを塗る工程となる。スポイトで透明な液状グリスを吸い取り、CPUに慎重に垂らしていく。
続いては、先ほど脇によけたケーブル類の取り付けだ。カードリーダーなどのケーブルなどを順次接続していく。
興味深いのは、主要な端子がRCAタイプに変更されていることだ。これは作業効率やパーツの故障を防ぐための措置と思われるが、分かりやすさはピカイチだろう。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年6月13日