HUIONの液晶ペンタブレット新モデル「Kamvas Pro」は、持ち運びも可能な注目のシリーズだ。イラストレーターのrefeia先生がチェックしたぞ!
こんにちは! イラストレーターのrefeiaです。
今回はHUIONの液晶ペンタブレット、「Kamvas」シリーズの2モデル「Kamvas Pro 16(2.5K)豪華版」と「Kamvas Pro 13(2.5K)」をご紹介します。
ディスプレイの解像度やペンの性能などが今ほど高くなかった時代、液タブの小型機は表示が荒くなってしまったり、正確に描きづらかったりといったデメリットが出やすく、「大きいほど上位モデル」とされていました。それが近年、高解像度ディスプレイの普及やペン性能の向上に加えて、タブレット端末でもしっかりした絵が描けることが明らかになったことで、20型未満の中/小型機の実用性が見直されています。
そのような中で発売されたKamvas Pro 16(2.5K)とKamvas Pro 13(2.5K)は、HUIONの意欲が詰まった2モデルです。
HUIONは、早い時期から国内にペンタブレットや液タブなどを供給しているメーカーで、海外メーカーならではの素早い製品サイクルで改良を繰り返し、完成度をめきめきと上げてきました。自分も注目しているブランドで、彼らが投入したコンパクトな「Pro」付きモデルの実力は大いに気になります。さっそく見て行きましょう。
まずはKamvas Pro 16(2.5K)から見ていきます。
このモデルは、15.8型で2.5K(2560×1440ピクセル)のアンチグレア・フルラミネーションディスプレイ、QLED(量子ドット)ディスプレイによる広色域、PenTech 3.0世代のペン、USB Type-Cケーブル1本での接続などがポイントです。執筆時点の公式ストアでの価格は6万7999円(税込み、以下同様)です。
一方のKamvas Pro 13(2.5K)は上記とほとんど同じスペックですが、画面サイズは13.3型で解像度は2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)になっています。小型機では画面の縦幅を制約に感じやすいので、縦方向に伸ばしてくれるのはありがたいですね。執筆時点の公式ストアでの価格は4万5999円です。
それでは、設置から実用までたどりながら、実際の性能や使い勝手を見て行きましょう。以後は、特に断りがない場合はKamvas Pro 16(2.5K)について述べていきます。差がある部分は書きつつ、まとめの時に13型の良さについても触れます。
本体背面は金属製のシンプルな仕上げで吸気口もなく、気兼ねなくスタンドなどに設置できます。
スタンドも付属していて、複数の角度から選ぶことができます。畳めば薄くなるので運びやすく、作りもしっかりしており、他のタブレットデバイスなどを置いて使うのにも便利でしょう。
本体の左側面には、USB Type-Cのコネクターが2基あります。片方が信号(DisplayPort Alternate Mode対応)/電源(USB Power Delivery)共用端子、もう片方が電源専用端子です。本体に用意されたカスタマイズ可能なボタンは8個(13型は7個)あります。
接続はUSB Type-Cケーブル1本で済むのがとても便利です。手元のノートPCは2019年の比較的古くないモデルですが、ディスプレイ信号/タブレット信号/電源の全てを1本で送れました。電源出力に対応できないPCでは、付属のACアダプターで電源を供給することもできます。
HDMIで出力する場合は、液タブではおなじみの「三つ又ケーブル」を使用します。これもコネクターの向きなどが工夫されていて接続しやすいです。
全体的に気配りが行き届いていて、本体もシッカリしていながら気軽に持って動かせる程度には軽く、特にUSB Type-Cケーブルだけで接続できる場合の手軽さはうれしくなりました。
これなら、普段は片付けて、絵を描くときだけ接続する運用でもぜんぜん行けると思いますし、家以外に持ち運ぶのも大変ではないでしょう。
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提供:深センHUIONアニメーション・テクノロジー株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年9月9日