今、ゲーミングモニターを買うならフィリップスの「279M1RV/11」は外せない!(1/3 ページ)

27型で4K表示に対応したフィリップスのゲーミングモニター「279M1RV/11」は、今ゲームを楽しむために求められる要素を全てカバーしつつ、優れた色再現性を実現した高いポテンシャルを秘めた注目の1台だ。

» 2022年12月01日 10時00分 公開
[西川善司PR/ITmedia]
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 昨今のゲームファンにとって、モニター選びは非常に重要なテーマであり、そして少々難解なところがある。というのも、今のゲームプレイ環境はプレイするゲームタイトル、あるいはゲームプラットフォームごとに必要とされる仕様要件が幅広いからだ。

 もちろん、そういった必要要件を最初からあきらめて、価格重視で安価なモニターを選ぶのは各人の好き好きではある。ただし、これからゲーミングモニターを新たに購入するのであれば、現状、“そういった要件”に多く対応できた製品を選んだ方が後々になって後悔することも少ないし、ゲームをより楽しくプレイできることになるはずだ。eスポーツなど競技性の高いゲームであれば、そうした要件に対応していれば、勝利要因にプラスに働くことすらある。

 今回、取り上げるフィリップスの27型ゲーミングモニター「279M1RV/11」は、“それらの要件”に幅広く対応している製品になる。

フィリップス Philips 279M1RV/11 ゲーミングディスプレイ フィリップスの27型ゲーミングモニター「279M1RV/11」

 ということで、本稿では最初に、現在のゲームプレイ環境に求められている「要件」を紹介するとともに、今回の主役である279M1RV/11が、それらにどう対応しているかを見ていくこととしよう。

 最後まで読み進めてもらえれば、「とりあえず279M1RV/11を選んでおけば、大丈夫そうだ」ということが理解してもらえるかと思う。

最新のゲームプレイ環境に求められる要件(1):HDR対応

 現在リリースされているゲームタイルの多くが、HDR映像に対応している。HDRとは「ハイダイナミックレンジ」(High Dynamic Range)の略語だ。逆にHDRに対応していない状態は「スタンダードダイナミックレンジ」(Standard Dynamic Range)と呼ばれ、SDRと略記される。

 映像を評価する指標として「コントラスト感」というものがある。これは映像の暗いところと明るいところの対比のことだ。

 従来のSDR映像は、それこそブラウン管の黎明(れいめい)期に規定された仕様のままなので、最大100ニトの明るさまでしか映像信号に盛り込めなかった。そのため、現在の多くの映像機器は、100ニトまでしか表現できないSDR映像信号を、各社の映像エンジンの独自解釈にて、人為的なコントラスト感を適用して表示している。

 対してHDR映像では、現在主流のHDR映像規格であるHDR10の規格上は、最大1万ニトまで盛り込むことができるようになった。表示の際には、その映像の各ピクセルに盛り込まれた、SDR映像に対して圧倒的に高い輝度情報を有効活用してハイコントラストな映像表示を行えるようになったのだ。

 ただし、1万ニトまで出力できる映像機器は、2022年時点で民生機に存在しない。となれば気になってくるのは、モニター製品ごとのHDR映像の表示/表現能力だ。

 このHDR映像の画質指標については、映像規格の標準化団体のVESAが「DisplayHDR」というHDR映像表示品質の認証規格を提唱しており、実際、多くの映像機器がこのDisplayHDRの対応度を製品スペックに記すようになってきている。

 2022年時点でVESAは、液晶パネル採用製品については、「DisplayHDR 400/500/600/1000/1400」という5つの品質規格を定義している。数値はその映像機器の最大輝度(ニト)を表しており、値が大きいほど高品位な表示が行えることを表す。

 仕事柄、筆者は、かなりの数の映像機器を評価してきているが、その経験則に基づき、自分が執筆した記事や自身のYouTubeチャンネルの中で「まともなHDR映像体験を楽しめるのは、DisplayHDR 600から」とよく述べている。

 このアドバイスを、経験則以外の根拠で裏付けるとすれば、DisplayHDR 600規格認証機から「液晶パネルに与えるバックライト光源を映像の明暗分布に連動して制御できる機能を持つ」こと、「広色域なDCI-P3色空間やBT.2020色空間に対応している」ことが挙げられる。

 ちなみに、DisplayHDR 600より1つ下のDisplayHDR 500もこの2つの特徴を持つのだが、やや高輝度の伸びが物足りない。2つ下のDisplayHDR400は、そもそもこの2つのポイントに対応していない簡易的なHDR映像表示に留まる。

フィリップス Philips 279M1RV/11 ゲーミングディスプレイ HDRへの対応は、ゲーム画面や映像をよりリアル表現するために今や欠かせない

 では、この279M1RV/11はというと、DisplayHDR600に対応している。

 なお、実際に本機でHDR映像を見てみた際の所感についての詳細は後述することにしたい。

最新ゲームプレイ環境に求められる要件(2):HDMI 2.1対応

 最新世代の家庭用ゲーム機であるPlayStation 5やXbox Series X|Sの映像(+音響)出力端子であるHDMI端子は、HDMI 2.1規格に対応している。また、最新世代のGPU、例えばGeForce RTX 30シリーズ以降、Radeon RX 6000シリーズ以降も、同様にHDMI 2.1に対応している。

 HDMI 2.1対応になると、何がうれしいのかといえば、それは伝送帯域だ。HDMI 2.0の18Gbpsから、何と48Gbpsにまで引き上げられているのだ。

 ゲーミングシーンにおける具体的な恩恵としては、HDMI 2.1出力に対応した家庭用ゲーム機やPCでは、4K(3840×2160ピクセル)解像度において60Hz以上のリフレッシュレートでゲーム映像を出力できるようになる。

 具体的には、120Hzや144Hzといったハイリフレッシュレート映像の出力ができるようになるので、つまり120fpsや144fpsといった超ハイフレームレートでゲームを楽しめることになる。

フィリップス Philips 279M1RV/11 ゲーミングディスプレイ 279M1RV/11は4K表示をサポートする
フィリップス Philips 279M1RV/11 ゲーミングディスプレイ 一般的な60Hzだと映像はブレて見えるが、倍の120Hzだときちんと内容も確認できる

 競技性の高いeスポーツ系のゲームは、フレームレートが高ければ高いほど、映像がスムーズに見えるようになり、さらには、ゲームコントローラーに対する入力遅延の低減効果も付いてくる。

 例を挙げると、ガンシューティング系のゲームであれば、一般的なフレームレートである毎秒60コマの60fpsでプレイするよりも、120fpsや144fpsでプレイしたときの方が、動く敵が圧倒的にスムーズに見えるようになり狙いやすくなるし、銃器の引き金を引いてから射撃が実践されるまでのタイムラグも短くなるのだ。

 つまり、ハイリフレッシュレート対応(≒ハイフレームレート表示対応)は「映像が滑らかに見える」だけでなく、場合によっては「ゲームにおける勝ちやすさ」にも貢献することにもなりうるのである。ここには、コアなゲームファンであればあるほど大きな魅力を感じるはずだ。

 では279M1RV/11はというと、バッチリHDMI 2.1に対応しており、4KにてHDMI接続でもDisplayPort接続でも最大144Hzのリフレッシュレートに対応している(PS5やXbox Series X|Sはその仕様上120Hzまで)。

フィリップス Philips 279M1RV/11 ゲーミングディスプレイ 279M1RV/11は、フルHDはもちろん、より高解像度の4Kでも144Hzのリフレッシュレートに対応している

 フルHD(1920×1080ピクセル)解像度のゲーミングモニター製品では、240Hzクラス以上のものも登場してきている。しかし、4K解像度のゲーム画面を200fps以上のハイフレームレートで描画することができる家庭用ゲーム機は存在しないし、PC向けGPUにおいてもかなり限定されてくるので、279M1RV/11の4K/144Hz対応は現時点においては上限に近いスペックとなっている。

 とりあえず279M1RV/11を選んでおけば、当面、4Kゲーミング環境においては不満が出ることはあるまい。

最新ゲームプレイ環境に求められる要件(3):VRR対応

 前述したように、4K解像度のゲームグラフィックスは、家庭用ゲーム機には少々重荷であり、実は、よほどグラフィックス表現をシンプルにしないと60fpsの維持もつらいほどに処理負荷が高い。

 PCゲーミング環境においても、超ハイエンド級のGPUを使わない限りは、4Kゲーミングにおいて120fps以上を維持するのは難しいのが現状だ。「安定したフレームレートを維持するのが難しい」ということは、ゲーム映像のフレームレートが上下する、いわゆる可変フレームレートの状況になると言うことだ。

 そんなときに効力を発揮するのが、最新のゲーミングモニター製品に搭載されている可変フレームレート表示機能となる。

 279M1RV/11は、家庭用ゲーム機がサポートするHDMI 2.1規格の可変フレームレート表示機能のVRR(Variable Refresh Rate)機能に対応していることはもちろん、PCゲームプレイ環境においても、NVIDIA G-Sync CompatibleとVESA AdaptiveSync(≒AMD FreeSync)に対応しているので死角はない。

フィリップス Philips 279M1RV/11 ゲーミングモニター 279M1RV/11はNVIDIA G-Sync Compatibleや、VESA AdaptiveSync(≒AMD FreeSync)といった可変リフレッシュレートもサポートしているので、安定した映像表示を行える

 対応するリフレッシュレート範囲(≒可変フレームレート範囲)は、48Hz〜144Hzまでだ。つまり、映像のフレームレートが48fps〜144fpsの間をランダムに上下する処理が重めのゲームでもカクつかせず、画面表示を分断させないで美しく表示することができることになる。

 最近では、より高度なグラフィックス描画手法であるレイトレーシング(以下、レイトレ)に対応したゲームが増えつつあるが、レイトレは処理系としてはかなりヘビーなため、レイトレを有効化した途端にフレームレート低下が顕著になることもある。そのようなときにも、可変フレームレート機能はそういった状況下で安定した映像表示が行えるので心強い。

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