魅力は高速入力だけじゃない! 気持ちよく打てるCorsair(コルセア)のテンキーレスキーボード「K60 PRO TKL RGB」「K70 RGB TKL」を試して分かったこと(2/2 ページ)

» 2023年06月01日 10時00分 公開
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K70 RGB TKLの特徴に迫る!

 K70 RGB TKLも、K60 PRO TKLと同じくフルサイズキーボードからテンキー部分を取り除いたテンキーレスキーボードである。ただし、こちらはプロゲーマーのニーズに応えるスペックを満たす「CHANPION SERIES(チャンピオンシリーズ)」に属している。

 本体サイズは約360(幅)×164(奥行き)×40(高さ)mmで、重量は約900gとなる。カラーはブラックのみで、US配列と日本語配列が用意されている。先述の通り、キースイッチは3種類から好みに応じて選べる。税込みの実売価格は1万9000円前後だ。

 今回は日本語配列で、Cherry MX スピードシルバースイッチ(いわゆる「銀軸」)を搭載するモデルをチェックしていく。

K70 RGB TKL K70 RGB TKLの日本語配列/Cherry MX Speed Silverスイッチ搭載モデル。プロゲーマーのニーズに応えるための機能も備えている

 パッと見では、先に紹介したK60 PRO TKLと同じキー配列で、かな印字がないことも同様……なのだが、よくよく見てみると、ファンクションキーの段と文字キーの最上段との間隔が少し狭められている。タイトルにもよるが、ゲームでは意外とファンクションキーを使う機会も多い。間隔を狭めることで、ファンクションキーへのアクセスを素早く行えるのだ。

ファンクションキー わずかではあるが、ファンクションキーの段と文字キーの最上段の間隔が狭くなっている。このわずかな差が、プロゲーミングの世界では重要だったりする

 裏面には滑り止めのラバーとチルトスタンドを備えている。ラバーは四隅にあり、激しい動きでもキーボードがブレないように固定してくれる。プロゲーマーの利用も想定していることもあって、ラバーはかなり面積が大きい。

 約900gの自重と合わせて、激しい動きにもブレずにいられることは心強い。

裏面 裏面には滑り止めのラバーとチルトスタンドを備える。ラバーは大きく、机に置くと自重も相まってよほどのことがない限りブレない
チルトスタンド収納 チルトスタンドを収納した状態の左側面。シリンドリカルステップスカルプチャーを採用しているのが分かる
チルトスタンド展開 チルトスタンドを展開した状態の左側面。スタンドは1段階である

プロゲーマーのニーズに応えた設計 地味ながら使い勝手に大きなプラス

 加えて、K70 RGB TKLには「メディアキー」と「ボリュームホイール」も備えている。地味かもしれないが、メディアと音量のコントロールをキーボードから“手を離さず”に行うことには一定のニーズがある。Fnキーとの組み合わせでこれらを実装しているキーボードもあるが、単一のキー(あるいはボリューム)で操作できるに超したことはない。

 ボリュームホイールの左側には、スピーカーのミュートボタンも並んでいる。ワンタッチでミュートできるのは、PCを使ってライブ配信する際はもちろん、ビデオ(Web)会議に参加する際の不用意な音の混入抑止の観点からも役立つだろう。

メディアキー 本体左上にあるメディアキー。動画や音楽の再生時に便利である
ボリュームホイール ボリュームホイールは、ゲームのプレイ中にサッと音量を調整/ミュートする際に役立つ。その左側には、プロファイル切り替えボタン、RGBライトの明度変更ボタン、Windowsロックボタン(Windows+Lキー相当)も備えている

 背面には「トーナメントスイッチ」を備えている。その名の通り、このスイッチはオンラインゲームのトーナメント(選手権大会)のために設けられており、オンにすると一般的なトーナメントで求められる「キーボードマクロの無効化」と、集中力を高めるための「RGBライトの単色化」を一括して設定可能だ。

 このスイッチには、跳ね上げ式のロックカバーも用意されており、不用意に触れてしまったりしても、スイッチがオフに戻ることも防げる。地味かもしれないが、プロゲーマーなら「これは欲しい」と思えるスイッチなのである。

トーナメントスイッチ トーナメントスイッチは、USB Type-C端子の右側にある
スイッチオン トーナメントスイッチをオンにした上で、ロックカバーを跳ね上げると不用意にスイッチがオフになることを防げる。原始的な仕組みだが、ゲーム大会では何より確実性が求められるのでありがたい

 キートップは、K60 PRO TKLと同様にPBT素材のダブルショットとなっている。ブラックカラーであるK67 PRO TKLの場合、この素材は汗や皮脂の汚れが目立ちにくいというメリットもある。

 さらに、K70 PRO TKLには、FPSゲームやMOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)ゲーム向けに最適化された特殊形状のキーが10個付属している。他のキーと明確に異なる形状なので、キーの「誤爆」を防ぐ上で非常に役立つ。

付属品 付属品はK60 PRO TKLより少し多めである。FPS/MOBAゲームのために形状を変更したキー(10個)と、キーリムーバーも付属している
WASDキー WASDキーのキャップを交換した。これらのキーを多用するゲームでは間違いなく重宝する
QWERDFキー 利用するゲームが意外と多いQWERDFキーにも交換用キーキャップが用意されている

高レスポンス入力に適した「銀軸」搭載

 K70 PRO TKLは、キースイッチとして「CORSAIR OPXスイッチ」「Cherry MX Redスイッチ」「Cherry MX Speed Silverスイッチ」の3種類から選べる。

 今回は「銀軸」とも呼ばれるCherry Speed Silverスイッチを搭載するモデルをレビューしている。銀軸は押し下げた際にクリック感のない「リニアスイッチ」で、主なスペックは以下の通りとなる。

  • 押下荷重:約45g
  • キーストローク:約3.4mm
  • アクチュエーションポイント:約1.2mm
  • ストローク耐久性:約1億回

 Cherry MXシリーズで標準とされるRedスイッチ(赤軸)と比べると、キーストロークは約0.6mm、アクチュエーションポイントは約0.8mm短い。そのため、物理式のメカニカルスイッチとしては高速な入力を実現している。ストローク耐久性も約1億回となっているので、長期の使用でも安心だ。

 ちなみに、このK70 PRO TKLもポーリングレートを最大8000Hzまで引き上げられる。より高速なキーレスポンスを実現したい場合は、iCUEで設定すると良いだろう(設定に当たっての注意点はK60 PRO TKLと同様)。

 肝心の打ち心地だが、タイプ音はK60 PRO TKLより小さい。とはいえ、耳をそばだてなくても聞こえるレベルの大きさではある。底打ち時は「キーン」という金属が響くような音も鳴る。タイプ音を静かにしたい場合は、Cherry MX Redスイッチを搭載するモデルを検討すると良いだろう。

銀軸 今回レビューしているK70 PRO TKLは、Cherry MX Speed Silverスイッチ(銀軸)を搭載している。CORSAIR OPXスイッチやCherry MX Redスイッチを搭載するモデルも用意されている
バックライト もちろん、K70 PRO TKLにもRGBバックライトを備えている。中央上部のCorsairロゴも光る

「CORSAIR iCUE」でさまざまなカスタマイズが可能

 K70 RGB TKLも、CORSAIR iCUEでのカスタマイズに対応している。設定できる項目はK60 RGB TKLと同様だが、メディアキーやボリュームホイールも設定対象に含まれている。

iCUE K70 RGB TKLも、CORSAIR iCUEでカスタマイズできる。こちらも、日本語配列モデルはしっかりと日本語配列のイメージが表示されるので設定で戸惑うことはない

作業効率とゲーム性能の向上を望むユーザーにピッタリ

 プロゲーマーの意見を取り入れただけあって、K70 RGB TKLは非常にハイスペックかつ使いやすいキーボードに仕上がっている。

 iCUEでは、メディアキーやボリュームホイールも(ハードウェア)キー割り当てやマクロ設定の対象に含まれるので、うまく設定すれば動画/音楽編集アプリでの作業効率も飛躍的に向上する。個人的には、ボリュームホイールにはものすごく“グッと”来ている。

 設定を極めることでまさに自分仕様のキーボードにできるだけでなく、これらのカスタマイズを一発で無効化できる「トーナメントスイッチ」というユニークな機能にも注目したい。

 高速な応答を実現し、さまざまなカスタマイズも可能なK70 RGB TKLは、FPS/MOBAゲーマーだけでなく、MMORPGプレーヤーや動画/音楽編集をするクリエイターなど、幅広いユーザーにお勧めしたい。

K60 PRO TKLとK70 RGB TKL、買うならどっち?

 K60 PRO TKLとK70 RGB TKLは、どちらも高品質なゲーミングキーボードで基本的なスペックは共通している。「どっちがいいの?」と迷う人もいるだろう。

 まず、K60 PRO TKLは以下のようなユーザーにお勧めしたい。

  • PC回りをホワイトで統一したい人
  • シンプルなテンキーレスキーボードがいい人
  • 持ち運びやすさを有線したい人

 一方で、K70 PRO TKLは以下のようなユーザーにお勧めする。

  • ワンタッチでメディアコントロールやミュートができるキーボードがいい人
  • マクロ機能を手元操作で無効化できるキーボードが欲しい人
  • 机の上でガッチリと安定するキーボードを求める人
  • ファンクションキーを多用する人
  • Cherry MXスイッチが好きな人

 自分のニーズや好みに合わせて、ピッタリなモデルを選ぶようにしたい。

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提供:Corsair Inc.
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年6月14日