リモートワークという働き方にシフトした企業でも、最近は何だかんだと出社が必要になる機会がじわじわと増えてきているという場合も多いだろう。つまり、出社とリモート、場所を問わず仕事に高い生産性が求められるようになってきている。
仕事の生産性に直結するデスク回りの周辺機器といえば、外付けディスプレイが筆頭に上がるだろう。ビジネスPCは持ち運びを考慮して携行性が優先されることも多いが、大きな画面サイズや解像度の高い外付けディスプレイと組み合わせれば、より広い作業スペースで仕事がやりやすくなる。
そんな外付けディスプレイは各社から数多くの機種がリリースされており、価格もピンキリだ。「つないだPCの画面を表示する」という基本的な役割は変わらないとはいえ、どのようにモデルを選べばいいのだろうか。社内に機器を導入する立場であれば、使い勝手だけでなく管理のしやすさなど複数の観点からも確かな製品を選び出す必要がある。
そこで今回紹介したいのが、アイ・オー・データ機器が立ち上げた新ブランド「BizCrysta」の外付けディスプレイだ。実際に編集部で使ってみたので、その強みを紹介していこう。
従業員全員がオフィスに出社するのが当たり前では無くなった今、座席をフリーアドレス制としている企業も多いだろう。従来の固定席では自身が使う外付けディスプレイや周辺機器などを置いたままにすることもできたが、他の人が同じ場所を使うタイミングがある以上、自身の周辺機器を置きっぱなしにすることはできない。
PCに周辺機器を接続する際にはケーブルをつなぐという作業もある。PCの電源ケーブル、映像出力など、人によっては何本もケーブルが必要だ。これではPCからケーブルを抜き差しして元の状態に戻すだけでも一苦労だ。アイ・オー・データ機器のBizCrystaには、こうした作業の負担を軽減できる機能が満載だ。
BizCrystaには、27型の「LCD-BCQ271D-F」シリーズと23.8型の「LCD-BC241D-F」シリーズがある。さらにホワイトとブラックのカラーバリエーションに加え、受注生産となるが抗菌モデルも用意されている。今回は通常モデルでホワイトの27型「LCD-BCQ271DW-F」と、23.8型「LCD-BC241DW-F」を実際に試した。
解像度は27型モデルがWQHD(2560×1440ピクセル)、23.8型モデルがフルHD(1920×1080ピクセル)で、どちらも非光沢の広視野角ADSパネルが採用されている。
2モデルとも、USB Type-Cケーブル1本をつなぐだけでUSBによる通信はもちろん、映像音声入力とPCへの給電も可能だ。つまり、席に着席したら、ノートPCとBizCrystaをUSB Type-Cケーブル1本でつなぐだけで仕事の準備が完了することになる。
最近のビジネスPCは、映像出力可能なDisplayPort Alternate Modeに対応したUSB Type-Cポート搭載モデルが増えているので、これはありがたい仕様だろう。しかも、別途ACアダプターをPCにつなぐ必要がないため、見た目が非常にスッキリする。
もちろん、映像出力がHDMIポートのみのPCにも対応している。USB Type-C端子の他、HDMI、DisplayPort端子を1基ずつ搭載しているので汎用(はんよう)性が高い外付けディスプレイとなっている。
とはいえ、BizCrystaを使うなら、できればUSB Type-C端子でつなぎたいところだ。というのも、同機にはUSB 3.2 Gen1対応のUSB Standard A×2基、USB Type-C×1基、LANポート、3.5mmステレオミニジャックを搭載しており、ドッキングステーションのような役割も果たせる。
例えば、Web会議などで使うWebカメラや有線ヘッドセットなど、周辺機器を多く使う場合はそれぞれを各ポートに複数のケーブルで接続する手間が発生してしまう。その点、BizCrystaであれば、USB Type-Cケーブル1本を抜き差しするだけでよい。これは従業員が仕事を始めるときの心理的ハードルをかなり低くするものとなる。
また、BizCrystaには1000BASE-T対応のRJ-45コネクター(有線LANポート)も搭載している。通常であれば、LANポートを搭載している機器のMACアドレスが通信に使われるため、企業によっては外付けディスプレイのLANポートを使うと、社内LANに接続できないといった問題が生じる。
そういった心配も本機には不要だ。別途MACアドレス自動制御ツール「MA Changer」を無料でダウロードして設定すれば、BizCrystaのLANポートをPCの有線LANポートと同じMACアドレスに変更可能だ。USB Type-Cケーブル1本で手軽に、また社内LANへのアクセスを拒絶されない安心感のある安定した通信環境を手に入れられる。
お手軽機能は他にもある。外付けディスプレイ同士を数珠つなぎできる「デイジーチェーン接続」に対応しているので、ノートPCと接続したBizCrystaの出力用USB Type-Cポートから別のBizCrystaの入力用USB Type-Cポートへケーブルをつなぐだけで、トリプルディスプレイ環境を構築できる。見た目もスッキリし、ケーブルを抜き差しする回数が減るのも良い。
ディスプレイの前面下部には、離席すると自動的にバックライトを暗くしたり、周囲の明るさにあわせて照度を変更する人感センサー、照度センサーを搭載している。電気代の節約にもなるので、会社全体でCO2排出量の削減にもつながる。なお、ディスプレイと顔との距離も検知できることから、ディスプレイへの近づき過ぎ防止機能も搭載されている。環境にも人にも優しい仕様だ。
普段は自宅で仕事をしている筆者だが、作業効率アップのためトリプルディスプレイ環境を構築している。メインとなるノートPCは取材時に持ち出すため、都度ケーブルを抜き差しするのが非常に面倒くさいと感じていた。
「新しいディスプレイがあるってよ」ということで、出社してみたが、たった1本のケーブルを挿すだけでトリプルディスプレイ作業環境を構築できたのは感動モノだ。「やだ、自宅よりいいじゃない」と思わず心の声が漏れ出てしまった。
しかも、ディスプレイは簡単に手で横向き/縦向きを変更できる。縦向きにすれば、縦に長いコンテンツをスムーズに表示できるため、資料となるサイトを見ながらの作業がはかどったのは言うまでもない。
本製品が対応するもう1つの機能として、オフィス向けのSDGsユーティリティツール「BizSave」(無償)が使える点にある。これは離れた場所にある複数台のディスプレイを遠隔操作で一括管理できるアプリ&クラウドサービスだ。
情シスなどの管理者がクラウドサービスに登録しておき、ディスプレイを利用するPCにアプリをインストールすることで、消費電力量などを確認できる。さらに複数のディスプレイの輝度やユーザーごとのPCスリープ設定を一括で行える。
また、節電状況は管理者画面のサマリーから確認ができ、見える化が可能だ。
電気代高騰の対策やSDGsへの取り組みなど、企業は社会的責任として気を遣わなくてはいけない場面が多くある。こうした機能を活用することで、そうした活動を従業員にも身近なものとして感じてもらえるなど、まずは第一歩を踏み出すきっかけにもなるだろう。
BizCrystaブランドの外付けディスプレイ、LCD-BC271D-FシリーズとLCD-BC241D-Fシリーズを使ってみて分かったのは、「仕事を始めるハードルがぐっと下がってモチベーションが上がった」ということだ。
ハブ機能やデイジーチェーン接続により、接続時にノートPCのポートを占有しないのも便利だ。ノートPCの電源ケーブルやドッキングステーションの役割が全て1枚のディスプレイ本体に入っているため、物品を管理する情シス側にもメリットがある。
「出社したものの、自宅の方がいい」「前のオフィスの方が、仕事がはかどった」と言われないためにも、生産性の高いオフィス作りの一環として、アイ・オー・データ機器の「BizCrysta」シリーズ導入を検討してみてはいかがだろうか。じっくりと他の製品を比較してみると、強みが見えてくるはずだ。
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提供:株式会社アイ・オー・データ機器
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年2月16日