日本HPから最大96コア、192スレッドのAMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX搭載「HP Z6 G5 A Workstation」が登場 クリエイティビティを解き放て!

» 2024年01月26日 10時00分 公開
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 日本HPから、約15年ぶりにAMDのCPUを搭載したデスクトップワークステーションが登場した。今回紹介する「HP Z6 G5 A Workstation」は、CPUに最新鋭の「AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサ」(開発コード名:Storm Peak)を採用しており、最大96コア192スレッドを実現。CPUパフォーマンスの依存度が高いアプリケーションにおいて、より高いパフォーマンスを発揮する。CPUのコア数が求められる演算用途にもマッチすることは言うまでもない。

photo 「AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサ」を搭載する「HP Z6 G5 A Workstation」が登場

 さらに最大3枚のハイエンドグラフィックスカードを搭載できる。CUDAコアを1万8176基、グラフィックスメモリを48GB搭載する「NVIDIA RTX 6000 Ada」を3枚搭載できることから、リアルタイムレンダリング、バーチャルスタジオ、AIの学習といった用途も視野に入る。

photo グラフィックスメモリを48GB搭載する「NVIDIA RTX 6000 Ada」を3枚搭載できる

圧倒的なコア数とPCIeレーン数のAMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサ採用モデル

 HP Z6 G5 A Workstationが搭載するAMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサのアーキテクチャは、最新のZen 4世代だ。前身となるZen 3世代の「AMD Ryzen Threadripper PRO 5000WX シリーズ プロセッサ」シリーズからは電力効率とパフォーマンスが大きく引き上げられている。

 前世代と比べると、まず製造プロセスと電力設計が異なる。Zen 3世代はTSMCの7nm FinFETで製造されていたが、Zen 4では同じTSMCの5nm FinFETだ。このプロセスの微細化は、同じ面積ならより多くのトランジスタを搭載できることになるため、消費電力を抑えることにもつながる。同じパフォーマンスなら、より低消費電力、同じ電力ならより高いパフォーマンスを実現できるということだ。

 ただし、サーバ用途やワークステーションでは、より高いパフォーマンスが求められる。AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサでは、消費電力枠を従来の280Wから350Wへと引き上げられた。つまり、AMD Ryzen Threadripper PRO 5000WX シリーズ プロセッサよりも高いクロックで動作させることで、より高いパフォーマンスを実現している。

 クロック以外にも最大コア数が異なる。AMDのCPUではチップレットと呼ぶ構成を採用しており、8コアを搭載した1つのダイ(CCD)を複数個収めたパッケージとなっている。従来は「CCD×最大8基」で1つのパッケージとしていたが、AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサでは「CCD×最大12基」を1つのパッケージに収められるよう進化した。

 パッケージとしての最大コア数はAMD Ryzen Threadripper PRO 5000WX シリーズ プロセッサが最大64コアだったのに対し、AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサでは96コアを実現している。

photo AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサ(右)とAMD Ryzen Threadripper PRO 5000WX シリーズ プロセッサ(左)のラインアップ。AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサでは64コアの上に96コア製品が追加された他、TDP(電力設計)が280Wから350Wへ拡大、そして最大周波数が引き上げられている(AMDの資料より)
photo 同じコア数で比較をしてもV-Rayレンダリングで最大39%、Ansysシミュレーションで最大46%など、最大周波数の引き上げによりパフォーマンスが向上している(AMDの資料より)

 アーキテクチャに根付く進化としては、Zen 4から拡張命令セットのAVX-512をサポートしている。また、DDR5メモリへの対応、PCI Express 5.0への対応も挙げられる。それぞれZen 3世代のDDR4、PCI Express 4.0から、より新しい世代への対応を果たした。

 DDR5メモリは低電圧化とともにより高クロックに対応しており、PCI Express 5.0は4.0世代の倍の帯域を利用できるようになる。PCI Expressのレーン数は最大128レーン(PCIe 5.0時)を維持している。これにより、NVMeストレージやグラフィックスカードといったパフォーマンスに関わる部分の拡充を実現している。

photo PCI Express 5.0レーンを、最大128レーンサポートする。マルチGPU構成を実現できるAMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサは、AI開発のための強力なプラットフォームとなっている(AMDの資料より)

シングルソケット向けに最適化された設計

 HP Z6 G5 A Workstationは、兄弟モデル「HP Z6 G5 Workstation」と同じボディーを採用している。どちらもシングルソケット向けの設計を採用する。

 シングルソケット向けの筐体と、デュアルソケットの場合、同程度の発熱量のCPUを2基搭載することになり、冷却設計も電力設計もシングルソケット向けとは異なるものになる。

 シングルソケット向けの筐体と、電力効率に優れるAMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサを組み合わせることで、HP Z6 G5 A Workstationは静音性にも優れたワークステーションに仕上がっている。

 もちろん、ワークステーションに求められる主な要素はパフォーマンスだが、PCと同様にオフィス内にあり作業者の近くに設置するという点では、静かであれば静かである方がいいのは間違いない。静かさは付加価値として考慮すべきポイントだ。

 パフォーマンスはもちろん、冷却や静かさに大きく関わるボディーの設計を見てみよう。HP Z6 G5 A WorkstationはPCよりも大きなフルタワーサイズではあるが、一般的なデスクトップボディーを採用している。デスクトップでの利用を想定しているが、4Uラックに収めることも可能だ。

 左側面のカバーは、レバー式でワンタッチで開閉できる。このカバーを開けると、AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサ向けの特殊なレイアウトが分かる。内部のほぼ中央に位置するのが、CPUの冷却システムだ。つまり、AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサのCPUがここに搭載されている。

photo HP Z6 G5 A Workstationの外観はシンプルだ
photo 左側面のカバーはレバー式で、簡単に開閉できる
photo ファン付きのカバーが2つ取り付けられている
photo ファン付きのカバーを取り外したところ。内部へのアクセスも、ツールレスで行える
photo 本体の前面。横幅は約169mmとスリムだ。上部にフロントハンドルがあり、移動もしやすい
photo 背面上部にリアハンドルが用意されている。豊富な拡張スロットを備えているのが分かる

 CPUソケットを挟む格好で、左右に4基ずつのDDR5 Registered ECCメモリスロットが搭載されている。AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサは8チャネルに対応しており、全てのスロットに最大容量のモジュールを搭載した場合、1TBのメインメモリを利用可能だ。前世代のDDR4メモリと比べて高クロック化し発熱量も多くなったDDR5メモリだが、「Z6 G5 A」では各バンクにファンを配置して冷やしている。

 静音性にも関わるCPUの冷却だが、まずフロントパネルの上下、メッシュ部分の裏にあるファンから吸気し、ボディー背面に設置されたファンで排気を行う。ほぼストレートにエアフローが抜けるため、パーツなどの干渉による風切り音も抑えられ、CPUやGPUを効率的に冷却する。HPが「HPプレミアムクーラー」と呼ぶ冷却システムだ。

 これらの上下のスペースにはカバーが装着されているが、これらはグラフィックスカードや拡張スロットを冷却するためのファンを2基備えている。ちょうど側板のメッシュ部分の裏にあたり、外気をグラフィックスカードに直接吹き付ける格好だ。

 スロットレイアウトはPCI Express 5.0 x16スロットが4基、PCI Express 4.0 x16スロットが1基、PCI Express 4.0 x4スロットが1基となっている。

 例えばNVIDIA RTX 6000 Ada世代のグラフィックスカードをを搭載する場合、最大構成はCPUソケットの上のスペースに1基、CPUソケットの下のスペースに2基といったレイアウトになる。

photo

 その他、USBやネットワークなどの拡張性では、Thunderbolt 4やUSB 3.2 Gen 2x2 Type-C端子などに加え、最大2基の10GbEもサポートしている。

 システム全体としての冷却、静音性の面で補足をすると、ボディー内に20基の温度センサーを備えることで、リアルタイム監視と最適なファン回転数の制御を行っている点が挙げられる。さらに、温度をリアルタイムに調整して作業量に応じてファンの回転数を調整する「スマート・ファン・コントロール」も優れた静音性に貢献してくれる。そして重要なのは、この冷却システムによって「サーマルスロットリングを起こさない」、常に最大パフォーマンスでの動作が可能だということだ。

圧倒的なパフォーマンスを安定・安心のシステムで

 HP Z6 G5 A Workstationがターゲットとするのは、ワークステーションとして最高のパフォーマンスを実現する用途だ。AMD Ryzen Threadripper PRO 7000WX シリーズ プロセッサの最大96コアというパフォーマンスや、最大3基のNVIDIA RTX 6000 Ada世代のグラフィックスによるパフォーマンスを求めるニーズといえば、AI、メディア・エンターテインメント(例えば3DCG、ゲーム、アニメーション、映像編集など)、CADなどのAECプロダクトデザイン分野、VRなど産業用メタバース、データサイエンス分野などが挙げられる。

 こうした分野ではISV認定も製品選択の重要な項目となるが、AMDも幅広く各社の認定取得を進めている。特にユーザーの多いアプリケーションについては動作の最適化も着実に進められており、この分野でリードしていたIntel Xeon採用モデルを猛追する。

 それとともにHPでも独自にISV認定を進めており、こちらも製品選択の参考になるだろう。

photo HP独自で動作認証済みリストを用意している(クリックで拡大)

 システムの堅牢性については36万時間に及ぶ検証テストを行っており、米軍調達基準であるMIL-SPECにも準拠している。

 最後にHP独自の機能を紹介しよう。高価なワークステーションは部署に1台、各PCからネットワーク経由で利用したいといったニーズも想定されるが、そうした用途では、クリエイティブ用途を見据えたリモートデスクトップソリューション「HP Anyware」が利用できる。

 通常のリモートデスクトップ機能との違いとして、例えばデザイン分野などで求められる、より正確な色、ロスレスのゆがみのないグラフィックなどを表示できる。セキュリティに関しても不足はない。HP製品で利用できる「HP Wolf Pro Security」は、次世代のウイルス対策機能に加え、フィッシング対策、マイクロ仮想マシンを使用した脅威の封じ込めを含む包括的なエンドポイントセキュリティだ。このあたりの機能はHP Z6 G5 A Workstationでもしっかり利用できる。セキュリティ関連業務の負担を削減できる機能で、管理者側にもメリットがある。

 業務で使うワークステーションのリプレースを検討しているなら、パフォーマンスや拡張性を重要視するのは必然だ。それらに加えてテストを重ねて信頼のある安定性、静音性、リモート接続やセキュリティのオプションも求められる。そうしたニーズに応えられるのが、HP Z6 G5 A Workstationだ。

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提供:株式会社日本HP
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年2月12日

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