いま、ポータブルゲーミングPC周辺が賑わっている。SHENZHEN GPD TECHNOLOGY、AYANEO、One-NetBookなど中国の新興メーカーだけでなく、eスポーツプレイヤーに人気のメーカー、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)やASUS JAPAN(ASUSTeK Computer)、ゲームプラットフォームを運営しているValve もポータブルゲーミングPCを開発、提供している。
今回紹介するのは、One-NetBook Technologyが開発した「ONEXPLAYER X1 mini」だ。キーボードとゲームコントローラーが接続された姿を見るだけでもユニークなデザインだと分かるが、実際のところどのような魅力があるのか。開封の模様をお届けしよう。
他の一般的なポータブルゲーミングPCとONEXPLAYER X1 mini(以下、X1 mini)の大きな違いは、Nintendo Switchのようにコントローラーを外せるデザインにある。さらに専用キーボードを接続すれば、ノートPCのようにも使える。ポータブルゲーミングスタイル、タブレットスタイル、ノートスタイルに変化する3in1を実現している。
詳細は後にして、まずは箱の中身からチェックしていこう。なお、筆者は海外クラウドファンディングサイトのIndiegogoから入手しており、国内正規代理店であるテックワンから購入する場合、多少、パッケージ内容やストレージなどのスペックに違いがあることをご了承いただきたい。
パッケージにはX1 mini本体の他、コントローラーを取り外した際に端子が露出することを防ぐバンパーディフェンダーとスクリーンフィルム(どちらも装着済み)、100WのACアダプター、充電用のUSB Type-C to Cケーブルが入っている。
専用カバーキーボードと専用コントローラー、そしてコントローラー収納ケースといったアクセサリー類は、Indiegogoで支援した人向けの特典となる。
なお、ハイビームで購入する場合は用途に応じてコントローラーやカバーキーボード、外したコントローラーをリモートで使えるようにするコントローラーコネクターを追加購入しよう。ガラスフィルムは予備として購入しておきたい。
X1 miniは、ディスプレイサイズが8.8型、解像度は2K(2560×1600ピクセル)で16:10アスペクト比のLTPS液晶ディスプレイを搭載している。リフレッシュレートは144Hz、明るさは500ニト、sRGB比率は133%、DCI-P3比率は97%の色域を備える。
本体サイズは実測値として209(幅)×127(奥行き)×19(高さ)mmで、重さは739gだった。公式サイトではお約束の“ポケットに入れる”写真が掲載されており、実際に入ったのだが、この状態で歩くのは難しそうだ。
CPUはAMD Ryzen 7 8840Uで、モデルによってメモリーとストレージの構成が異なる。筆者が購入したモデルはメモリーが32GB(LPDDR5X)、ストレージが1TB(M.2 2230 PCI-Express 4.0 x4 SSD)だ。バッテリー容量は1万6890mAhで、ゲームなら最大4時間、それ以外の利用であれば最大10時間稼働するという。
ワイヤレス機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を搭載している。その他、6軸ジャイロスコープ、オーディオブランド「HARMAN」監修の4Ω/2Wのデュアルスピーカーを備える。
多くのポータブルゲーミングPCがUSB Type-C端子のみを搭載する中、X1 miniにはUSB 3.2 Gen 2のUSB Standard-Aも搭載している。まだまだUSB Standard-Aの機器があることを考えるとうれしい仕様だ。
その他のインタフェースとして、USB4×2、OCuLink、3.5mmマイク/ヘッドフォン兼用ジャック、microSDメモリーカードスロットを搭載する。また、インカメラはWindows Helloに対応する。
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