写真などのデータを保存できるオンラインストレージを探す場合、容量や価格、機能といったさまざまな条件を比較して決めるのが一般的だ。しかし、最終的には知名度だけで決めてしまい、いざ使ってみるとしっくり来ない、そのようなパターンも多いのではないだろうか。
今回紹介する「pCloud」(ピークラウド)は、マルチプラットフォームに対応した、スイス発祥のオンラインストレージサービスだ。定番の機能はもちろんのこと、他のオンラインストレージにはない数多くの特徴を備えており、ユーザー数は世界中で約2千万人にも及んでいる。そんなpCloudの他にない機能の数々を紹介しよう。
また、ページの最後には期間限定で最大54%オフとなるお得なセール情報も併せて紹介しているので、是非チェックしてほしい。
pCloudは、サービスインから10周年を迎えたオンラインストレージサービスで、特にヨーロッパ圏ではその名が広く知られている。日本での知名度こそまだこれからといったところだが、アプリを含めインタフェースは日本語化されている他、日本円での決済にも対応、さらに日本語のサポートチームもスタンバイしており、日本からの利用も問題なく行える。
2023年には日本国内のオフィシャルパートナーであるノイテックスを通じて「ASP・SaaSの安全・信頼性にかかわる情報開示認定制度」の認定を取得した。これは海外のオンラインストレージとしては初の認定となる。また、一般社団法人日本クラウド産業協会(ASPIC)が行うASPICクラウドアワード2023の支援業務系ASP・SaaS部門で審査委員会賞を受賞するなど、日本での活動は近年より活発化している。
では実際の機能はどうだろうか。WindowsやmacOS、Linuxももちろんのこと、スマートフォン向けアプリを使ってiOSやAndroidからも利用できるなど、マルチプラットフォームに対応している点は、他のオンラインストレージサービスと大きくは変わらない。料金プランのラインアップは個人用とFamily用、Business用と幅広くあり、2GBから使える無料版も用意されている。
Webブラウザからアクセスすると、クラウド上の領域が表示され、マウスによるドラッグ&ドロップでファイルの出し入れが行える他、複数メンバーによるファイルの共有にも対応している。また、スマホアプリを使えば最近はオンラインストレージの機能としてすっかりおなじみになった、写真および動画の自動アップロードも行える。インタフェースはスッキリとしており、非常に分かりやすいのが特徴だ。
一方、セキュリティ面はどうだろうか。クラウドとのファイルのやりとりについては、サーバ側の256bit AES暗号化を使用してファイルを暗号化し、データ転送中のセキュリティを確保している。転送速度もスピーディーで、利用にあたってストレスも少ない。
また、有料オプションを利用することによって専用の暗号化領域(Cryptoフォルダ)に対してクライアント側からエンドツーエンドで暗号化してアップロードにも対応する。よりセキュアなファイルの保管が必要ならば、こちらを利用すればよい。これにより、使い勝手と高いセキュリティを両立しているのが、pCloudの大きな強みだ。
このCryptoフォルダの信頼性を示しているのが、10万米ドルという賞金を掲げて行われた同社主催のハッカーコンテストだ。6カ月にわたる開催期間中、2860人ものハッカーが侵入にチャレンジしたものの、誰も成功できなかったという逸話が残されている。こうしたセキュアさが、全世界で約2千万人ものユーザーから支持されている理由の1つであろうことは想像に難くない。
さて、pCloudを語るうえで欠かせないのが、買い切りの料金プランの存在だ。一般的なオンラインストレージは年払い(いわゆるサブスクリプションである)を採用していることがほとんどだが、pCloudはこれらに加えて、一生使える買い切りの「Lifetimeプラン」を用意しているのが見逃せない。具体的には、最大99年もしくはアカウントの所有者が亡くなるまでの利用が可能だ。
つまり定期的に料金を払い続けるのではなく、契約時にのみ料金を支払うという、ローカルのHDDやNASを購入するのと似た購入方法となる。もっとも、pCloud自体はクラウドサービスであるため、ストレージの寿命や破損、地震や水害、落雷を始めとする災害でのトラブルと無縁なのは、ローカルのHDDやNASにはない強みだ。
日本という国は、その地理的事情ゆえ天災に見舞われることは多く、ローカルに保存しているデータが不意に失われてしまうリスクは高い。直接的な天災でなくとも、最近は気温の上昇により、ローカルに設置したHDDを安定動作させるため、人間以上に空調に配慮しなくてはならないという、本末転倒な状況に陥りつつある。
その点、データセンターに居を構えるクラウドであればそうした心配もなく、後からの容量追加も問題なく行える。数年単位、十年単位で見るとハードウェアの故障も想定しておかなくてはいけないNASと比較してメリットは多く、かつ価格的にも極めてリーズナブルというわけだ。
ここからは具体的なpCloudの目玉機能および、最近になって新たに追加になった機能を見ていこう。
pCloudをWindows環境で利用するにあたって知っておきたいのが、専用ソフト「pCloud Drive」だ。これをインストールしておけば、pCloudの領域をPCのローカルドライブとして扱えるようになる。具体的には、Windowsの「C」ドライブと並列に並ぶ形で、pCloudの領域が「P」ドライブとして参照できるようになる。
これにより、マウスを使ったドラッグ&ドロップでのアップロードなど、シームレスな操作が行えるようになる。エクスプローラー上では合計サイズや空き領域まで表示されるなど、ほぼローカルドライブと同じ感覚で使えるのが面白い。
また、デスクトップやDocumentなど、ローカルのフォルダーを指定してのクラウドへの自動バックアップおよび任意のフォルダーの同期機能も利用できる。万一のPCの破損や紛失に対応できるのはもちろんのこと、複数のPCでデータを相互に利用する場合にも重宝する。アップロードとダウンロードはバックグラウンドで行われ、速度についても制限がかけられるので、ネットワークに負荷がかかることもない。
最近のアップデートによって、pCloud Driveへのファイルアップロードの方法も新しくなった。PCの空き容量が少なくなった時に、pCloud Driveにファイルをアップロードして容量を空けることが可能な他、ローカルディスクの領域を使わずにドラッグ&ドロップでアップロードする機能も追加された。
一般的にオンラインストレージでは、アップロードにあたってローカルのディスクスペースにファイルをキャッシュするが、一度に多くのファイルやフォルダをアップロードする場合や、そもそもPCにキャッシュできる空き容量が少ないと不便な仕様だった。これが今回の仕様変更により改良され、進行度も分かりやすく表示されるようになった。ユーザー目線での改良が施されていることがうかがえる。
一方、スマホアプリについても高い頻度でアップデートが行われ、新機能も続々と追加されている。ここでは最近追加された機能を中心に紹介しよう。
iOS版アプリはiPhoneではおなじみのHEICフォーマットに対応した他、新たにグリッド表示に対応し、写真の縦横の向きが混在していても閲覧しやすくなった。
また、アプリのオフラインアクセスでもファイルを見つけやすいようにアイコンが見やすく改良され、共有リンクからファイルを保存する時の場所の選択方法も改められて使い勝手が向上している。
Android版アプリは、書類を撮影して保存できるドキュメントスキャナー機能に対応した。一般的なスキャナーアプリに似た使い勝手で、取り込んだ書類の切り抜きや台形補正、汚れ除去を行ってPDFとして保存できるようになった。ナビゲーションのUIも改善され、使い勝手の向上が図られ、2〜3年前の同じ日に何をしていたか、過去の画像を表示する機能も追加された。
加えて、ブラウザとスマホアプリで共通で使える新機能として、ミュージックプレイヤーが新たに加わった。多くのオンラインストレージは、クラウド上にある音楽ファイルを再生するには、いったんローカルにダウンロードし、それをローカルのプレーヤーで再生しなくてはならないが、このpCloudでは音楽専用プレーヤーと同様、クラウドにファイルを置いたまま、ストリーミングでの再生が可能だ。
さらにプレイリストなども作成できる他、PCとスマホとで停止位置を共有することもできる。さまざまな環境で音楽を楽しみたい人には、非常に便利な機能と言ってよい。
以上のように、オンラインストレージとしてのベーシックな機能はもちろんのこと、それらをより生かせる派生機能まで、pCloudは目覚ましく進化している。新規にオンラインストレージを探している人はもちろん、既に他社のオンラインストレージを導入しているもののしっくり来ていないという人も、満足できること請け合いだ。
そんなpCloudは、2024年9月13日から19日まで、各種プランが最大54%オフで提供されるセールを実施中だ。便利で使い勝手が良いpCloudをお得に使える絶好のチャンスなので、興味を持った人はぜひチェックしてみてほしい。
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提供:pCloud AG, LTD
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年9月19日