2画面モデルのデザインがお店のイメージにマッチ! 徳島発で成長する異業態店舗のPOSレジシステム統一で、エプソンダイレクトの一体型PCが選ばれた理由(1/2 ページ)

小売事業を多角的に展開する企業が、POSレジシステムにエプソンダイレクトのタッチパネル液晶一体型PC「Endeavor JS55-A(ドッキングスタンドタイプ)」を採用した。その決め手になったものとは?

» 2024年09月18日 12時00分 公開
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 小売事業を多角的に展開するアクサスホールディングス(徳島県徳島市、以下アクサスHD)は、2023年10月にPOSレジシステムを全面的に刷新。エプソンダイレクトのタッチパネル液晶一体型PC「Endeavor JS55-A」をベースにした新しいシステムに統一し、多業態の複数店舗に導入した。デュアルディスプレイに対応した機能性、店舗の雰囲気にマッチしたデザインが決め手となり、採用を即断したという。

POSレジシステムには多業態ならではの課題

 2006年に創業したアクサスHDは、徳島県を拠点にドラッグストア、リカーショップ、スポーツ用品店、文具/雑貨店、ホームセンターなどの店舗を全国展開する総合小売企業だ。

photo アクサスHDの公式Webサイトより

会社設立から現在に至るまで、積極的な企業買収や事業譲渡によって事業規模を拡大。医薬品/化粧品を扱う「ドラッグストアチャーリー」、酒類販売専門店の「元町WHISKY」、スポーツ用品専門店の「アレックススポーツ」、生活雑貨を取り扱う「ALEX COMFORT」など、9つのストアブランドを有し、特に創業地の徳島では地域に根差した企業として圧倒的な知名度を誇っている。

 そんなアクサスHDでは、およそ5年をめどにPOSレジシステムを更新している。直近では2021年に次期システムの導入に向けた検討を開始し、既存のPOSレジシステムが抱えていた課題解決に向けて動き出した。

 「これまで導入していたPOSレジシステムは、いわゆるスーパーマーケットでよく見かけるスタイルであり、店舗の業態を問わず同じシステムを導入していました。当然、それぞれ異なる店舗の雰囲気に対して違和感がありましたが、そこは目をつぶっていたのが実情です。また、一部店舗にはスマートレジを採用するなど、店舗によってPOSレジシステムが統一されていなかったことも課題でした」──そう語るのは、アクサスHDの近藤寿彦氏だ。

photo アクサスHDの近藤寿彦氏

 POSレジシステムの更新にあたっては、「店舗の雰囲気とギャップのないものに統一したかった」という。まずは既存システムの導入を担当したベンダーに趣旨を伝えて提案を受けたところ、想定していた予算をはるかに超えるコストの見積もりが大きな壁として立ちはだかった。

 「従来のシステムでは、消費税率変更と軽減税率導入に伴う改修にかなりの費用が掛かっていました。今回もインボイス制度の施行が目前に迫っており、その改修にも費用が必要になります。当社ではPOSレジシステムのようなインフラにかかる経費を削減することが急務だと考えていたこともあり、従来システムを引きずることなく、新しいシステムへの移行を検討することにしたのです」(近藤氏)

新しいPOSレジシステムの選定

 このような決断に至った近藤氏は、アクサスグループにおける情報システムインフラの導入や構築を担当するIT推進室 IT企画チームを巻き込んでプロジェクトを立ち上げ、次期POSレジシステムに適したソリューションの選定に着手した。

 他社の店舗に導入されているPOSレジシステムも調査しながら検討を進め、次期システムに期待する要件を固めていったという。

 「お客さま一人あたりの会計時間や店舗従業員の作業効率、会計処理の正確性などを考慮したところ、大手コンビニエンスストアが採用しているセミセルフレジのようなシステムに魅力を感じました。これらの要件を満たすとともに、POSレジシステムにかかるコスト削減を条件にソリューション選定を進め、最初は4社、そして2社へと候補となるベンダーを絞り込んでいきました」(近藤氏)

 そして最終的に残ったのが、小売業向けPOSソリューション「NeoSarf/POS」を開発/提供するNECソリューションイノベータ(以下、NES)だった。

 「2022年の夏にNESのショールームを訪問したのをきっかけに、NESとの商談を開始しました。NESは当社が抱える課題や要望をくみ取りながら最適な提案を提示してくれたこともあり、導入ベンダーとしてNESを選定しました」(近藤氏)

 そこでアクサスHDのプロジェクトにNES側の責任者として参画した鈴木啓久氏(営業統括本部)は、アクサスHDを担当する営業チームを編成した。コロナ禍の中、徳島のアクサスHD本社や店舗へ直接出向き、現場へのヒアリングや会計処理にかかるオペレーションを調査したという。

photo NESの鈴木啓久氏(営業統括本部)

 「ヒアリングや現地調査によってアクサスHD様の店舗の現状から課題をまとめ、その具体的な改善策を提案するとともに、お買い物に来たお客さまとアクサスHD様のオペレーションが、より効率良く運用できる提案をする様に心掛けました。そうした取り組みが実を結び、アクサスHD様の次期POSレジシステムとしてNeoSarf/POSの採用を決めていただきました」(鈴木氏)

NeoSarf/POSを動かすハードウェア、なぜエプソンダイレクトに?

 アクサスHDがNESのNeoSarf/POSを選定した理由は、店舗の状況や事業環境の変化に合わせて、ソフトウェアだけでなくハードウェアも自在に変更できる「自由度の高さ」だ。

 NESもNeoSarf/POSの「ハードウェアフリー」を大きな特長として打ち出しており、実際にWindowsを搭載したPCベースのハードウェアであれば、ソフトウェアを柔軟に導入できる。

 「NESでは、最初にNEC製のPCをベースにしたハードウェアを提案しようと考えていました。しかし、『できる限りコストを削減したい』というアクサスHD様の意向をくみ取って提案させていただいたのが、価格を抑えつつも豊富な製品ラインアップがあり、これまでもNeoSarf/POSの導入実績があるエプソンダイレクトのエプソンPCでした」(鈴木氏)

 鈴木氏は早速、取引関係にあるエプソン販売に連絡した。ここでエプソン販売がエプソンダイレクト協力のもと提案したのは、Endeavorシリーズの最新機種としてリリースを控えていたタッチパネル液晶一体型PC「Endeavor JS55-A(ドッキングスタンドタイプ)」だった。

photo タッチパネル液晶一体型PC「Endeavor JS55-A(ドッキングスタンドタイプ)」

 「エプソン販売から提案を受けた当時、Endeavor JS55-Aのデュアルディスプレイモデル(前面と背面にディスプレイを2画面備えたモデル)は開発中で実物がなかったため、店舗の雰囲気にマッチするか不明であり、アクサスHDの近藤さんも難色を示されたことを覚えています」(鈴木氏)

 この問題を解決するために、NESはエプソンダイレクトにプロトタイプの作成を依頼。エプソンダイレクトはEndeavor JS55-Aのデュアルディスプレイモデルを用意し、2023年3月に開催された展示会「リテールテック」のエプソン販売ブースに出展した。

 「展示会に参加してエプソンダイレクトのPCを初めて見ましたが、その出来栄えは当社の期待に沿うものだと感じました。そのプロトタイプはディスプレイの周囲に白色のカバーが付けられていたのですが、その場でカバーを外してもらったところ、黒色のエッジが引き締まる非常にスマートな印象となり、まさに店舗の雰囲気にぴったりでした。さらに同時出展されていたエプソン製レシートプリンターとの組み合わせもよく、その(トータルの)デザインに一目ぼれしたのです。即座にエプソンダイレクト製品の導入を決めました」(近藤氏)

photo 本体はディスプレイの黒枠を隠す白いカバーが取り付けられるが、アクサスHDの店舗に設置する際にあえて取り外して黒枠の色を生かしている
photo 実際に店舗に設置されているもの
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年9月26日