ビジネス向けPCを多数手掛けるエプソンダイレクトから、バッテリー交換に対応するビジネスノートPC「Endeavor NA610E」が登場した。バッテリー交換できるビジネスPCを導入するメリットとは? NA610Eのパフォーマンスは? 検証してみた。
筆者はITmedia PC USERでPC関連の記事を執筆する傍ら、とある企業の情報システム部門(情シス)に従事しているが、社内で支給するビジネスPCを調達/運用するにあたって、常日頃から頭を悩ませている問題がある。
それは長期使用によるバッテリー劣化時の修理対応だ。最近のノートPCは薄型軽量化が進んでおり、それに伴ってユーザー自身がバッテリーを交換できないモデルがほとんどだ。
そんな状況の中、ビジネス向けPCを多数手掛けるエプソンダイレクトから、バッテリー交換に対応するビジネスノートPC「Endeavor NA610E」が登場した。本記事では、ユーザー自身でバッテリー交換が可能という圧倒的な優位性と、業務生産性を左右するビジネスPCとしてのパフォーマンスを検証してみよう。
一昔前のノートPCはユーザーの手でバッテリーを簡単に交換できたことを記憶している人も多いだろう。例えバッテリーの劣化が進んでしまったとしても、新品のバッテリーに交換すれば本来の性能を取り戻すことができた。しかし、最近のノートPCはバッテリーを交換するためにメーカーによる修理対応が必要という課題を抱えている。
「ハードウェア保守を手厚くすれば課題も解決できるのでは」と思いたくなるところだが、バッテリーは消耗品扱いのため、ハードウェア保守の対象外になりがちだ。
そして修理対応を受けている間は、PCが使えないダウンタイムが発生してしまうという問題もある。
バッテリー消耗の影響を減らすために、PCの買い換えサイクルを2〜3年に短縮する方法もあるが、PC調達における事務コストや、セットアップにかかる人的コスト、費用面のコストがかさむため、ビジネスの規模によっては実現が難しい。
しかし、エプソンダイレクトのEndeavor NA610Eはご覧の通り、ユーザー自身でバッテリーの取り外しが可能なので、交換だけにわざわざメーカーへ修理手配する必要がなく、ダウンタイムを限りなくゼロに近づけられる。
バッテリーだけ買い換えられるということは、ビジネスPCの寿命を伸ばすことにもつながる。頻繁なリプレースが必要なくなるということは、コスト面でも非常に大きなメリットを享受できることになる。
さらにEndeavor NA610Eは底面にある取り外し用のスイッチをスライドするだけでバッテリーを取り外せるツールフリー方式を採用している。バッテリー交換にあたり、ドライバーや底面のカバーを外すための専用オープナーが必要ないため、こうした作業に詳しくない従業員でも自身で交換できるだろう。
つまり情シスはバッテリー交換対応で出社する必要もなくなる。このちょっとした仕様が、情シスの負荷軽減につながるというわけだ。
このように、Endeavor NA610Eは「バッテリーをツールレスで誰でも簡単に交換できる」という特徴のおかげで、社内のビジネスPC運用を効率化できる頼もしいモデルだ。
Endeavor NA610Eの交換式バッテリーについて深掘りしてきたが、同機の強みはそれだけではない。
一般的に社内で支給するビジネスPCを購入した場合、情シスがPCの初期セットアップ(キッティング)を行うのが通常だ。
キッティング作業はとにかく情シスが手を動かしていくしか無いため、非常に大きな稼働が発生する。他に社内で解決すべき課題を抱えているのにもかかわらず、キッティング作業に大きく時間を割かれてしまい、他の作業に手を付けられないという負の連鎖に陥っているケースも少なくない。
各PCメーカーでは、そんな情シスの声に応えるために、キッティング支援サービスを展開している。ただしこのキッティング支援を受けるには、初期費用が発生する場合や、最低導入台数の制限が設けられていることもある。
エプソンダイレクトでも「キッティングBTOサービス」としてPCキッティング支援を展開しているが、専用サイトでは各種メニューの価格や利用可能台数、納期まで、さまざまな情報が問い合わせ不要ですぐに確認できる。
例えば、Windows Autopilotテナントにデバイスをひも付けるための「PKID/4KHHリスト提供サービス」から、こちらで作成したカスタムイメージを出荷時マスターとして利用できる「カスタムイメージ複製サービス」のような従来の方法まで、幅広いラインアップを提供していることが分かる。
サービスメニューを見ても分かる通り、利用可能台数が基本20台以上と比較的小さなボリュームからも対応できて、かつ単価も非常に安価に提供されていると感じる。キッティングにかかる工数と比較すると、キッティングBTOサービスは高い費用対効果を実現しながら情シスの稼働削減ができるので非常にありがたい。
さらに製造業や医療といった専門的な用途で使用する場合は、2032年1月13日までセキュリティーアップデートサポートが提供されるWindows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC搭載モデル「Endeavor JN610」も用意されている。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年11月20日