ここで取り上げるモデルは、mouse B5シリーズの中でもエントリーモデルに相当し、標準構成ではメモリが16GB、ストレージのSSDが500GBという構成になっている。
このままでも利用には問題ないが、今回はWindows 11をスムーズに使うのが前提であることを考えると、BTOメニューでメモリを32GB(16GB×2)、ストレージ容量を1TBにするのがお勧めだ。これにより多少購入費用は増える(+2万3100円)ものの、これから数年は快適に使えるだけのスペックになる。
メモリは、既に16GBから32GBの時代に移ってきている最中だ。コロナ禍以降のビデオ会議やオンライン授業が当たり前になった今、16GBではビデオ会議アプリだけでメモリを使い切ってしまい、他の動作がもたついたり、なかなか画面が切り替わらなかったりといったことが発生しがちだ。その点、最初からゆとりの32GBを搭載していれば、こういった日常的な悩みから解放されるし、引いてはPCを長い間活用できる。
そのため、評価機はBTOでスペックを強化したモデルになっている。
標準構成のストレージはM.2 SSDで、容量は500GBとなるが、こちらもBTOで容量1TBのモデルを選んだ。CrystalDiskMarkによる転送速度計測ではシーケンシャルリードが毎秒5.3GB、同ライトが毎秒3.7GBクラスと高速だったインタフェースを見ていくと、mouse B5-I7I01SR-Bはかなり充実している。左側面には1000BASE-T対応の有線LAN端子、microSDリーダー、2基のUSB Standard-A端子(USB 2.0/USB 3.2 Gen 1)、ヘッドフォン端子が用意される。右側面にはUSB Type-C端子とUSB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)端子、HDMI出力、電源端子が並んでおり、さまざまな周辺機器を活用できる。
電源も、自宅では今回紹介するようなディスプレイ経由のUSB PD、会社では据え置きACアダプター、モバイル時は小型軽量のUSB PDタイプといった使い分けが可能だ。一見すると複雑に見えるが、実際には用意しなければいけないモノ、携行しなければいけないモノは減る。
無線LANもWi-Fi 6E対応で、Bluetooth 5もサポートしている。
これまで触れてきたように、mouse B5-I7I01SR-BもWindows 11搭載PCとしてさまざまな用途に対応できるが、ワンランク上のPC環境を提供してくれるのが外付け液晶ディスプレイだ。
USB Type-C対応の外付け液晶ディスプレイを追加するだけで、画面領域が2倍になるだけでなく、USBハブやPCへの給電も前述の通りUSB Type-Cケーブル1本だけで済む。
今回組み合わせたProLite XUB2797QSN-B1は人気の高い27型で、解像度は2560×1440ピクセル(WQHD)とフルHDよりも高い。パネルはIPS方式で、視野角が上下/左右共に178度と広く、発色も良好な上に、リフレッシュレートは一般的な60Hzではなく100Hzと高速だ。
昨今のゲーミングディスプレイとまではいかないが、Web画面のスクロールやマウス操作/ウインドウのドラッグといった通常操作でもスムーズな描画を得られる。フリッカーフリー機能やオーバードライブ機能と合わせ、目に優しいのもポイントだ。
スタンドも本格的なもので、昇降が約150mm、スイベルも左右各45度、縦表示(ピボット)も行え、チルトは上向き23度、下向き5度に対応する。柔軟な位置調整が行えるだけでなく、設置面積が少な目なのもうれしい。
さらに、USB Type-Cを含め豊富なインタフェースを備え、1台で多彩な用途をカバーする多機能さも魅力だ。映像端子はHDMI入力、DisplayPort入力、USB Type-C入力、さらにはDisplayPort出力が1基ずつある。USBハブとして活用できるUSB Standard-A端子も3基と多く、RJ-45の有線LAN端子やヘッドフォン端子も用意されている。
USBハブ機能はそこまで珍しいものではないが、これまで別個でUSB接続していたところ、本製品では映像入力としても用いるUSB Type-Cケーブル1本だけで、複数のデバイスを利用できる。キーボードやマウス(これらは有線でも無線でもよい)、バックアップ用の外付けHDDやプリンタなどをディスプレイ側のUSBハブに接続しておくと便利だ。
また、ProLite XUB2797QSN-B1のUSB PD出力は最大65Wに対応している。mouse B5-I7I01SR-Bの電力要求は45Wなので余裕をもってカバーできる計算だ。
イメージしてみよう。帰宅してノートPCをディスプレイにつなぐとして、これまでならノートPCの電源供給にACアダプター、ノートPCのネットワークに有線LANケーブル、ディスプレイとの接続にHDMIケーブル、さらにはUSBハブ……といった複数のケーブルを接続していただろう。
それに対し、mouse B5-I7I01SR-BとProLite XUB2797QSN-B1のセットなら、USB Type-Cケーブルを1本つなぐだけで全てのデバイスを利用できる。急なアポが入ってノートPCを手にすぐに出かけなければならない時、ケーブル本数は少なければ少ないほどよい。
そして、それ以上の機能もある。昨今、効率アップのためにマルチディスプレイ環境を構築している人も多いだろう。ProLite XUB2797QSN-B1のDisplayPort出力を利用すれば、もう1台のDisplayPort対応ディスプレイとデイジーチェーン接続ができる。
今回のようにUSB Type-CのDisplayPort Alternate Modeを利用する場合、USB Type-Cの1本だけでマルチディスプレイ環境を構築可能だ。
このように、mouse B5-I7I01SR-BとProLite XUB2797QSN-B1の組み合わせなら、PCの複雑かつ面倒な配線を1本のUSB Type-Cケーブルにまとめられる。モバイルと自宅、あるいは会社や学校といった行き来の際も、素早く移行が可能だ。
そしてインタフェースが豊富なmouse B5-I7I01SR-Bなら、常時携行しなければならないモノも最小限で済む。ノートPCをアクティブに、それぞれの場所でも快適さを妥協したくないなら、今回提案したこの組み合わせを参考にしてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年5月20日