ゲームもクリエイティブも生成AIも本格的に楽しめる、スリムなオールラウンドCopilot+ PC「Stealth A16 AI+ A3XW」の魅力(1/3 ページ)

多彩なPCを手掛けているエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の中で、最も手が届きやすいベーシックモデル「Stealth-A16-AI+A3HWHG-6459JP Copilot+ PC」の実機を試す機会を得た。ハードウェア周辺やパフォーマンスについて検証してみよう。

PR/ITmedia
» 2025年05月20日 10時00分 公開
PR

 エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から登場した「Stealth A16 AI+ A3XW」は、洗練されたデザインのスリムなボディーにハイスペックなパーツを凝縮した16型ゲーミングノートPCだ。

 上位モデルはCPUにAMDの「Ryzen AI 9 HX 370」、外部GPUには最新の「NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU」を搭載しており、AIに関する処理性能が一定の基準を満たしている「Copilot+ PC」として最新のAI体験が得られる上に、ゲーミングやクリエイティブ作業も快適に行える欲張りな1台に仕上がっている。

 日本で展開される製品ラインアップは3モデルで(記事執筆時点)、今回はCPUにAMDの「Ryzen AI 7 350」、外部GPUには「NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU」を搭載する、最も低価格な「Stealth-A16-AI+A3HWHG-6459JP Copilot+ PC」の実機を試した。

photo Stealth A16 AI+ A3XWは、Microsoftが「新しいAI PC」として推進するCopilot+ PCの要件も満たす16型ゲーミングノートPCだ。評価機はCPUにRyzen AI 7 350、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを搭載する

マグネシウム採用のスリムボディー

 ボディーの素材にはマグネシウム合金が採用されている。カラーはオールブラックに仕上げられており、質感も高い。16型ディスプレイを搭載するゲーミングノートPCとしては、意外なほどスリムでコンパクトな印象を受ける。

 デザインも“いかにも”なゲーミングノートPCではなく、オフィスでのビジネス利用でも違和感がないほどシンプルだ。キーボードには1キーごとに別のカラーを発光できる「Per-Key RGB」バックライトを搭載しているため、ゲーミングPCらしいライティングの演出は健在だ。

photo 16型ゲーミングPCとしてはスリムでコンパクトなマグネシウム合金製のボディーを採用する
photo 天面のブラックは、きめの細かい梨地仕上げだ。その上にプレーンなブラックでドラゴンのシンボルがワンポイントでプリントされている。ヒンジ部の飾りも含め、品のある仕上がりだ
photo キーボードには1キーごとに別のカラーを発光できる「Per-Key RGB」バックライトを搭載しており、ゲーミングPCらしいライティングの演出も楽しめる

 本機のボディーサイズは約355.8(幅)×259.7(奥行き)×19.95(高さ)mmで、重さは約2.1kgだ(いずれも公称値)。ボディーの剛性も高く、持ち運ぶ際も不安は感じない。

 バッテリー容量は公称値で約99.9Whと大容量だ。駆動時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0)は、最大10時間(動画再生時)/最大13時間(アイドル時)となっており、十分に実用的な駆動時間が期待できる。

 付属のACアダプターは、240W出力で実測の重さが742gと、常に持ち運ぶには少々重い。しかし、PC本体にUSB PD(Power Delivery)に対応したUSB Type-Cポートも備えているため、ライトな使い方であれば、小型軽量なUSB PD充電器を使うという選択もアリだ。その場合は電力の関係でパフォーマンスが制限されることや、全てのUSB PD充電器の動作が保証されるものではない点は、他社製品と同様である。

photo 標準で付属するACアダプターの出力は240Wだ。本体とは独自端子で接続する。実測重量は742gだった
photo USB PD対応のUSB Type-C(USB4対応)ポートも装備しており、USB PD充電器も利用できる。充電が可能な出力容量は、休止状態/電源オフ時で65W以上、スリープ時で100Wとなっている

Copilot+ PC向けのRyzen AIプロセッサを採用

 CPUにはAMDのRyzen AI 300シリーズを採用する。これはAMDがCopilot+ PC向けに開発したもので、CPUコアとGPUコアに加えて、NPUコアも統合されているのが特徴だ。

 評価機が搭載しているRyzen AI 7 350(開発コード名:Krackan Point)は、Ryzen AI 300シリーズ中ではミドルレンジのモデルに位置付けられる。Zen 5コアとZen 5cコアを4基ずつ搭載する8コア16スレッド構成で、8コアのGPU(Radeon 860M Graphics)や、最大50TOPSのNPU(Ryzen AI)も統合されている。最大動作周波数は5GHz(Zen 5cは3.5GHz)となる。

photo CPUはRyzen AI 7 350を搭載している。Zen 5コアとZen 5cコアを4基ずつ備えた8コア16スレッド構成で、最大動作周波数は5GHz(Zen 5cは3.5GHz)となる
photo Ryzen AI 7 350には最大50TOPSのNPU(Ryzen AI)も統合されている

 NPUはCopilot+ PCの要件である40TOPSを超える性能を持っているため、MicrosoftがWindows 11に提供しているCopilot+ PC向けのAIアプリをフルに利用できる。例えば、ラフスケッチとテキストプロンプトから画像を生成する「コクリエイター」、カメラ映像にリアルタイムで背景ぼかしなどの効果を付ける「Windows スタジオ エフェクト」、PCで行った作業や見た情報などをさかのぼって調べられる「リコール」など、最新のAI体験が可能だ。

 なお、メモリは標準で32GB(LPDDR5X)、ストレージはPCIe 4.0 x4対応SSDを1TB搭載しており、ゲーミングやクリエイティブ用途、生成AI、ビジネスシーンまで、幅広い用途に対応できる。

photo ラフスケッチと入力テキストから画像を生成できる「コクリエイター」
photo カメラ映像をリアルタイムに加工する「Windows スタジオ エフェクト」。カメラ使用中は常時NPUによるAI処理が発生する。仮にこれをGPUで代替したらかなり効率が悪くバッテリー駆動時間にも悪影響になる。「特定のAI処理に特化していて電力効率に優れる」というNPUのメリットが最大限発揮されている機能の1つだ
photo SSDは1TBのSSD(NVMe)を搭載する。評価機ではSamsung製のPCIe 4.0 x4対応SSDを搭載していた
photo CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI Express 4.0x4対応SSDの中でも良い部類のスコアだ

ゲームもAIもクリエイティブ用途でも強い、「NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU」を搭載

 GPUは、2025年1月に、NVIDIAから発表されたばかりのノートPC向け「GeForce RTX 50シリーズ Laptop GPU」を採用している。描画エンジン(CUDA)に新しいBlackwellアーキテクチャを採用するとともに、AIエンジン(Tensorコア)、レイトレーシングユニット(RTコア)、エンコード/デコードエンジンも新世代となり、前世代のNVIDIA GeForce RTX 40シリーズ Laptop GPUから全面的なパワーアップを果たしている。

 評価機が搭載するNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU(グラフィックスメモリは12GB)は、アッパーミドルクラスに位置するGPUだ。先代のNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUと比べると、CUDAコア数は4608から7680に、グラフィックスメモリは8GB(GDDR6)から12GB(GDDR7)に、最大AIパフォーマンスは321TOPSから992TOPSへと大幅に向上している。

 ゲームを高画質で快適にプレイできるのはもちろん、4Kビデオ編集などのクリエイティブ用途でも快適で、Stable Diffusionなどの生成AIアプリをローカル環境(インターネット上のサーバではなく自分のPC上で)で動作させたいといった用途にも対応できる。

photo 最新のNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU(グラフィックスメモリは12GB)を搭載している。レイトレーシングや超解像処理、フレーム生成など最新技術を駆使した美しいグラフィックス環境で快適なゲーミング体験ができる
photo クリエイティブな作業でもGPUは重要な存在だ。NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU(12GB)の搭載は、レンダリング、エンコードの高速化、AIノイズ除去、AI超解像処理など、クリエイティブ作業のさまざまな場面で恩恵を受けられる

 なお、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUは、通常は「MSHybridグラフィックモード」という仕組みを利用して、CPU内蔵GPU経由で画面と接続されて使い分けられるが、本製品では画面と直結する「ディスクリートGPUモード」にも対応している。使うGPUをスイッチさせる手間が省けるため、ゲームによってはパフォーマンスが上がることもある。

photo ディスクリートグラフィックスモードの設定は統合ユーティリティーの「MSI Center」に用意されている
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年6月19日