ここからは、個人向け有償版のエントリープランとなる標準版ならではの機能をチェックしていく。
Android端末では、無料版ではiPhone/iPadと同様にスクリーンキャストにのみ対応する。そこに「Androidコントロールプラグイン」を契約すると、Android端末のリモート操作が行えるようになる。
このプラグインを無料版と組み合わせて使う場合は月額1400円となるが、有償版であれば標準でライセンスが付属する。本機能を活用する予定であれば、最初から標準版を契約するといいだろう。
このAndroidコントロールプラグインは、Android標準の機能や権限を活用して実装されており、セキュリティ面でリスクが低いことが特徴だ。
PCからスマホやタブレットを直接リモート操作する機能は、活用できる職種や業務こそ限られているかもしれない。しかし、例えば筆者のような情シス担当であれば、従業員向けの「モバイル設定マニュアル」を作成する際に活用しやすい。iPhone/iPadとは異なり端末に手を伸ばさずに操作できることもメリットだ。
DeskInには、端末間でファイルを送受信する機能が備わっている。この機能自体は無料版でも利用できるが、標準版を含む有償版にするとファイルをより高速に転送できる。
このファイル転送機能はリモートデスクトップの画面を表示しなくても単体利用可能で、VPNを介さずにやりとりできることもメリット……なのだが、そこで「セキュリティ面で問題があるのでは?」という疑問が湧くだろう。情シス担当者視点では、情報漏えいのリスクは何があってもゼロにしたいところだ。
その点、DeskInはデバイス間の接続を銀行レベルのエンドツーエンド(E2E)暗号化で保護している。また、情報セキュリティ管理システムに関する国際規格「ISO 27001」と、品質管理システムに関する国際規格「ISO 9001」の両方を取得することで、外部機関から安全性の“お墨付き”を得ている。
「外部機関からの認定」というのは、筆者のような情シス担当者からすると社内導入を検討/説得する上で大きな安心材料となりうる。
DeskInの標準版では、リモートデスクトップの画面表示は最大で「2K(2560×1440ピクセル)/30fps」となる。標準版の契約後、アプリの設定を確認すると無償版ではロックされていた、より高い解像度での映像伝送を選べるようになる。実際により高い解像度に切り替えてみたところ、無料版よりもデスクトップの文字やアイコンがより鮮明になり、確かな画質の向上が見て取れた。
一般的に、リモートデスクトップで画質(解像度やビットレート)を高くすると、データ転送量が増えることで描画遅延が大きくなりがちだ。この点を心配している人も多いだろうし、筆者も不安だった。
しかし有償版は、無料版とは別の高速サーバ(VIPサーバ)を使っており、データ転送もより高速かつ安定性の高い「RTC(Real-Time Communication)プロトコル」で行っている。そのため、ネットワークが十分に高速かつ安定している環境であれば、無料版と同様の低遅延で利用できる。解像度が上がってもレスポンスが良好で使い勝手がいい。
DeskInの無料版ではリモート接続先が最大3台までとなるが、標準版を含む個人向けの有償版では最大100台まで登録可能だ。PC/Macやスマホ/タブレットをたくさん持っている人は、有償版を契約するといろいろなデバイスをリモート管理できる。
なお、法人向けの有償プランでは登録できる接続先が原則最大5台となるが、テクニカルサポートでの利用を想定した「技術サポート」プランなら、最大200台まで対応可能だ。
ここまではリモートデスクトップの機能として基本となるリモート接続やファイル送受信を試してきたが、DeskInには一般ユーザー目線と情シス目線のどちらでも便利な機能が多くある。
どれもリモートワーカーの作業効率アップに役立つものばかりだが、ここでは特に筆者がお勧めしたい機能に厳選して紹介したい。
ノートPCで業務をしていると「画面が狭いなぁ」「複数のウィンドウを並べて作業したい」と思うことは良くあることだ。外部ディスプレイを接続すれば簡単に解決できる問題だが、外出先やフリーアドレスのオフィスなど、常にディスプレイが用意された環境で作業できるとは限らない。
手元にあるタブレットをセカンドディスプレイとして活用できれば便利だが、その環境を整えるのは意外と難しい。iPadとMacの組み合わせなら「Sidecar」を使えば比較的簡単に環境を構築できるが、Sidecarはネットワークの構成の都合でうまく動作しないことも多い。
その点、DeskInの「画面拡張」機能を使えば、OSやネットワーク環境の“壁”を超えて、タブレットやスマホをセカンドディスプレイとして利用できる。
この画面拡張でも、DeskInの売りである低遅延が生かされる。Windows PCの隣にiPadを並べて使ってみたのだが、モバイルディスプレイを直結した時と同じ感覚で操作できた。筆者の場合、実家には外部ディスプレイがないため、帰省時などのリモートワークで大いに活躍してくれそうだ。
言うまでもないが、リモートデスクトップは接続先のデバイスの電源が入っていなければ利用できない。例えば、リモート接続中に誤ってPCをシャットダウンしてしまった場合、出社するか誰かに頼んで“物理的”にPCの電源ボタンを押してもらわないとアクセスできなくなってしまう。
実は筆者も、「リモート操作中に接続先の電源を誤って切ってしまいました」という問い合わせを受けることが多い。サーバなら専用ツールで遠隔で電源をオンにできることも多いが、クライアントPCから遠隔で電源をオンにできる設定まで施していることは珍しい。これはオフィスのPCにアクセスするスタイルのリモートデスクトップにおける大きな“弱点”だ。
しかし、DeskInにはこの弱点をカバーする「リモート起動」機能が備わっている。この機能はネットワーク経由でデバイスの電源を入れる「Wake on LAN(WOL)」の仕組みを利用したもので、WOLに対応するデバイスで利用可能だ(要・事前設定)。
この機能を使うと、操作対象のPCがシャットダウン状態でも、手元のデバイスのDeskInアプリから遠隔で電源をオンにできる。WOLの設定でありがちなルーター側の複雑な設定(ポート開放など)は一切不要なこともうれしい。
DeskInには、AIエージェントがPCの操作を代行する「AI端末(DeskIn AI)」という機能もある。
当初、筆者はこの機能について「自然言語でDeskInの使い方やマニュアルを検索するためのチャットbotだろう」程度に思い込んでいたが、いざ使ってみると、その実態はPC内の操作をAIエージェントが直接実行してくれる、画期的な機能だった。これには驚いた。
PC操作を代行するAIエージェントといえば「OpenClaw」が有名だが、これは非常に便利な反面、導入時にPCの環境構築に関する高い知識が要求される。さらに、デフォルト設定のままだと、AIが“勝手に”操作を実行してしまうなど、セキュリティ面での大きな課題を抱えている。
その点、DeskInのAI端末機能は実際のコマンドを実行する前に「実行内容の影響度」を評価した上で、実行するタスクの内容を画面に提示してくれる。ユーザーが内容を確認してから処理が進むため、安全かつ制御された状態で利用できる。
なお、本機能の利用は「ポイント(クレジット)」を消費する仕組みとなっており、今回契約した標準版では初期状態で「1万ポイント」が付与されていた。試しに「デスクトップにDeskInフォルダを作成して」と指示してフォルダを生成させたところ、消費されたのはわずか3ポイントだった。
一般的なPC関連の操作やちょっとしたスクリプト処理を代替/補助させる用途であれば、1万ポイントもあれば当面は上限に達することなく、日常業務の中で存分に活用できるだろう。
DeskInの主な機能を実際に利用しながら確認してきた。最大の売りである低遅延によるスムーズな操作性は、本製品に大きな魅力だ。単なる画面転送の枠にとどまらず、画面拡張やAI端末といったユーザーの利便性を高める付加機能を意欲的に実装している点も高く評価できる。
ハイブリッドワークにおける業務継続性の確保という観点でも、ビジネスシーンで大いに活躍してくれるプロダクトだと筆者は感じた。海外発の新しいサービスをいきなり全社展開するのはハードルが高いかもしれないが、DeskInであれば、まずは無料版を使って「自社の運用要件に耐えうるか」のPoC(概念実証)を十分に実施できる。
リモート環境の構築や運用コストに課題を抱えている情シス担当者は、ぜひ特定の部門や用途からでも一度試してみてほしい。もちろん、個人ユーザーも無料版からいろいろ試してみるのもいいだろう。
なお今回は、本記事の読者限定で有償プランがお得に利用できるプロモーションコードコードが用意されている。無料版と有償版のパフォーマンスの違い(高画質化やAndroidの完全リモート操作など)を自ら体感して比較してみたいという人は、ぜひこちらのプロモコードも有効活用してほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年4月30日