その両立を追求したときに、有力な選択肢として浮上するのがNAS(Network Attached Storage)だ。
NASを導入すれば、複数台の外部ドライブに分散していたデータを一箇所に集約でき、管理が極めてシンプルになる。さらにRAID構成を活用することで、万が一のドライブ故障に備える冗長性を持たせることも可能だ。
そして何より、容量が不足した際には必要な分だけドライブを追加して拡張できる柔軟性を備えている。これは、外付けHDDが増えるたびに「どのデータがどのドライブにあるか」を個別に把握しなければならないという、クリエイター最大の悩みを一掃してくれる仕組みだ。
NASへの投資は、単なるストレージの買い替えではない。データ管理に振り回される時間を、クリエイティブな制作に集中するための時間へと変換する「生産性への投資」だと捉えれば、その価値の見え方は大きく変わるはずだ。
では、数あるNAS製品の中で、なぜ新しいNASync DXP4800 GTがクリエイターにとって“ちょうどいい”選択肢となるのか。まずは、UGREENの製品ラインアップにおける同製品の立ち位置から見ていこう。
モバイルバッテリーやケーブルなど、スマートフォン周辺のガジェットでおなじみのUGREENが、今NAS市場へ本格的に参入している。
普段持ち歩くアクセサリーのイメージが強いだけに、同社がNASを展開している事実に意外性を感じる人も多いかもしれない。
そのUGREENが手掛けているのが「NASync」シリーズだ。エントリーモデルから8ベイのハイエンドモデルまで、用途に応じて幅広いラインアップをそろえている。
UGREENのNASyncシリーズにおいて、代表的な既存モデルとなるのが、スモールビジネス向けの上位機「DXP6800 Pro」と、スタンダード仕様の「DXP4800 Plus」の2機種だ。この2台のスペックを比較すると、UGREENがどのようなターゲット層を狙っているのかが明確に見えてくる。
DXP6800 Proは、スペックを追求したハイエンドモデルだ。ドライブベイは6ベイで最大208TBの大容量構成に対応し、ネットワークは10GbEポートを2基搭載している。
CPUにはノートPC向けとして10コアを備えるIntelの第12世代「Core i5-1235U」を採用し、さらにThunderbolt 4ポートを2基も用意されている。
ここまでの仕様になると、もはや単なるデータ保存庫の域を超えている。仮想マシンを駆動させたり、複数人で同時に巨大な素材をやりとりしたりといった、シビアな業務利用まで視野に入る構成だ。
しかし裏を返せば、個人ユーザーにとっては明らかなオーバースペックだ。単独で写真や動画を編集する分には、この重装備を持て余してしまう可能性が高く、導入コストも跳ね上がる。つまり、DXP6800 Proはスタジオや法人には頼もしいが、個人クリエイターにはハードルが高い1台といえる。
一方、より現実的な選択肢となるスタンダードモデルのDXP4800 Plusはどうか。こちらは4ベイで最大144TBまで対応しており、個人や少人数での運用なら容量としては必要十分だろう。CPUにはIntelの「Pentium Gold 8505」を採用しており、一般的なNAS用途でパワー不足を感じる場面は少ない。
とはいえ、パフォーマンスにこだわるクリエイターにとっては、惜しいポイントが1つある。それは10GbEポートが1基しか搭載されていない点だ。本機はネットワークインタフェース(NIC)を2基備えているものの、もう一方は2.5GbEにとどまる。
通常の運用であればこれでも十分だが、10GbEで複数のネットワーク経路を確保したい、あるいはリンクアグリゲーションで帯域を束ねたいといったヘビーユーザーにとっては、物足りなさが残るかもしれない。
言い換えれば、DXP4800 Plusは多くの個人にとって必要十分であるものの、性能を極限まで追求したい層には、あと一歩届かない立ち位置というわけだ。
こうしてハイエンドとスタンダードの2モデルを並べると、ある事実に気付く。DXP6800 Proは個人ユーザーには過剰であり、一方でDXP4800 Plusは基本スペックを満たしつつも、ネットワーク面で一歩及ばない。つまり、個人のクリエイターにとって過不足なく“ちょうど良い”というゾーンが、ぽっかり空いているように見える。
クリエイターの目線で見れば、本当に求めているのは「業務用のクオリティーをインディーズ規模で扱える、一歩手前のちょうど良い1台」のはずだ。
その需要を満たすのが、今回紹介する新製品のDXP4800 GTというわけだ。本機は、扱いやすい4ベイのボディーを維持しながら、ネットワークインタフェースを10GbE×2基へと大幅に強化している。
さらに、CPUにはAMDの「Ryzen Embedded R2514」を採用しており、写真や動画の編集ワークフローを快適にこなせる処理性能がある。
まさに業務用の一歩手前という絶妙なポジショニングで、クリエイターのシビアな要求にしっかりと応える「ジャストサイズなモデル」が登場したといえるだろう。
ここからは、このDXP4800 GTの実力と詳細なスペックを具体的に解き明かしていこう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年6月30日