「AIってビジネスにどう役立つの?」 Microsoftが示すビジョン“Canvas for AI”を支える最新Copilot+ PCが大阪で一堂に会した

生成AIの登場から数年が経過し、企業の間ではAIの本格的な活用が急速に進んでいる。6月8日に大阪で開催された「Windows AI Day」では、Microsoftが描くWindowsによるAI活用のビジョンと、それを支える最新Windowsデバイスが紹介された。そのイベントの模様をレポートする。

PR/ITmedia
» 2026年06月22日 10時00分 公開
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 生成AIの登場から数年が経過し、その活用は個人利用の段階を超えて、ビジネスの現場へと急速に広がりつつある。しかし、企業の間では「結局、AIは自社の業務にどう役立つのか」「導入すれば本当に生産性は上がるのか」といった、実感を伴わない疑問が依然として残されている。

 そんな中、6月8日に大阪・梅田で「Windows AI Day」が開催された。同イベントでは、Microsoftが提唱する新たなOSビジョン「Canvas for AI」をテーマにした講演と、人とAIが共に働く新しい時代の到来を予感させる最新Windowsデバイスの実機デモが行われた。会場は、AI活用の最前線を知ろうとするビジネスパーソンの熱気に包まれていた。

photo 6月8日に大阪・梅田で開催されたイベント「Windows AI Day」

Windowsが切り開く、AIの未来

 Windows AI Dayの基調講演に登壇したのは、MicrosoftでWindowsデバイス事業のグローバルビジネス市場向け戦略の策定/実行を統括するマリア・アグネス・マイヤー氏だ。マイヤー氏は、1985年にWindowsが登場してから40年あまり、同OSが人と技術をつなぎ、仕事のやり方を変えてきたことに触れつつ、「(最新のAI機能によって、Windowsが)AIと人が協調してプロセスを再設計する場になります」と切り出した。

photo Microsoftのマリア・アグネス・マイヤー氏

 最新のWindowsでは、AI時代の新しいOSビジョンであるCanvas for AIのもと、エージェント統合、Copilot+ PCの推進、AI時代のセキュリティという3本柱で進化を遂げようとしている。これは単なる機能追加ではない。

 「これまで、Windowsは人とテクノロジーをつなぐ“窓”でしたが、Canvas for AIへの進化が意味するのは、その窓そのものが、AIと人が共に考え、業務プロセスを作り直していく“キャンバス”へと役割を変えるということです」(マイヤー氏)

 マイヤー氏によると、エージェント統合によってAIはOSの内部に組み込まれ、あらゆる場面で人を支援する存在になるという。

 「AIは従来のアシスタントから『自律的なエージェント』へと発展し、人の立場はエージェントのチームを率いて指示を与えて管理する、“指揮する立場”に変わります」(マイヤー氏)

 つまりWindowsは、人がAIに指示を出し、成果を管理しながら仕事そのものを再設計していくための土台に変わろうとしている。そのエージェント統合を実現する重要な役目を担うのが、AI機能がネイティブに組み込まれたCopilot+ PCだ。

 Microsoftが「これまでで最も速く、最もインテリジェントな Windows PC」と位置付けるCopilot+ PCは、Windows上のローカルAIを実行するための専用のNPU(Neural Processing Unit:AI専門のプロセッサ)を搭載している。

 マイヤー氏は、Copilot+ PCは5年前のWindows PCと比較して、性能とバッテリー駆動時間が5倍以上、オフィス生産性は2倍に向上しているとアピールする。

 そしてWindows上でAIアプリやエージェントを扱えるプラットフォーム「Windows AI Foundry」によって、OSがNPUの機能を直接制御して処理を実行できるようになる。

 さらに最高レベルのセキュリティ機能を標準搭載している点も見逃せない。Microsoftは近い将来に脅威となる量子コンピュータによるHNDL(Harvest Now, Decrypt Later)攻撃への対策を進めているとマイヤー氏は説明する。

 「攻撃者は将来の解読を目的に現在から暗号データを収集し始めており、既にHNDL攻撃のリスクにさらされています。デフォルトでセキュアコアとMicrosoft Plutonを内蔵したCopilot+ PCを利用すれば、安全なAI活用の絶対的な基盤となるでしょう」(マイヤー氏)

 このように性能/生産性/セキュリティの全てが大幅に強化されたCopilot+ PCという基盤が整った今、企業はAIをプロセスに組み込み、生産性向上とセキュリティ強化を同時に実現できる段階に入ったといえるだろう。

 マイヤー氏は「AIを取り入れ、イノベーションを加速させましょう!」と会場に呼びかけ、基調講演を締めくくった。

AI時代を加速する最新のWindowsデバイス

 基調講演に続き、日本マイクロソフトの業務執行役でエバンジェリストである西脇資哲氏が登壇した。今回のイベントに出展したパートナー製品を中心に、AI時代を加速させる最新のWindowsデバイスを紹介した。

photo 日本マイクロソフトの西脇資哲氏

 西脇氏は、かつて人間がコマンドなどのITスキルを学びコンピュータに歩み寄っていた関係性が、生成AIにより逆転したと指摘する。

 「生成AIの登場により、コンピュータが私たちの自然言語を理解して歩み寄ってくれるようになりました。専門知識がなくても、普段の会話を通じて高度なコンピューティング能力を引き出せます」(西脇氏)

 西脇氏によると、最新のWindowsデバイスでは、クラウド上の大規模言語モデル(LLM)と、デバイス上で動く小型言語モデル(SLM)の融合が図られている。

 「例えば、個人が制作中のファイルを安全かつ高速に処理するには、クラウド上のLLMよりも、デバイス上で動作するリアルタイム性に特化したSLMが適しています。このLLMとSLMの2つのAIの協調こそが『Copilot+ PC』の本質です」(西脇氏)

 講演では、生産性と創造性を高めるCopilot+ PCの具体的な業務シナリオのデモも実演された。西脇氏はまず、ファイル名や日付を覚えていなくても、文章や画像の中身をAIが理解してファイルを抽出する「高度な検索」を披露。さらに「マウスの精度が甘い」と自然な言葉で入力するだけで、Windowsの設定画面へ直接誘導してみせた。

 「これからは普段通りの言葉で探してほしいものや操作方法を、PCに直接話しかけてみてください。AI検索が稼働しているときは、虫眼鏡マークがカラフルに変化します」(西脇氏)

 次に、過去の作業履歴をスナップショットから安全に呼び戻す「リコール」機能を紹介した。起動時に本人認証を挟む安心設計となっており、スライドに含まれる文章や画像を想起させる曖昧な言葉から、作成中だったファイルを即座に特定して作業が再開できる様子を実演した。

 さらに画面上の情報を即座に分析する「Click to Do」機能により、指定したテキストからWordの下書きを作成して日本語の箇条書きに要約したり、表データをExcelに直接エクスポートしたりするワークフローも披露した。

 「これまでのように、別のツールを立ち上げてコピー&ペーストを繰り返す必要はありません。デバイス上のAIがデータを切り出し、クラウド上のCopilotで分析を行って返すという流れの中で操作が完結します」(西脇氏)

 Copilotによる音声と画面共有を用いた高度な対話デモも行われた。Wordの画面をAIと同時に見ながら会話を交わし、文書の余白調整の手順について、まるで有能なアシスタントに指示するように自然な音声で的確に作業する様子は、人とAIとの協業というこれからの業務の在り方を示すものだった。

 講演の後半には、ステージ上に並べられた最新デバイスの実機を用いたデモが行われた。西脇氏は各社の製品スライドをCopilot+ PCに読み込ませ、自動要約や音声ガイドをその場で生成して、AIとのリアルタイムな音声対話を通じたプレゼンテーションを展開した。

西脇氏:「この製品の特徴を教えてよ」

Copilot:「この製品の特徴は……」

 単なる製品紹介ではなく、AIと対話しながら理解を促す様子は斬新で、会場から感嘆の声が挙がっていたのも印象的だった。

photo 西脇氏がAIと会話形式で各社のデバイスを紹介した
photo 各社一押しモデルの一例(クリックで拡大)

 「これからのプレゼンテーションは、リアルタイムにAIと会話をしながら進めるという新しい段階へと進化しています」(西脇氏)

 最後に、西脇氏は6月2日〜3日に米国サンフランシスコで開催された開発者向けのイベント「Microsoft Build」でのアップデートに言及し、将来的にはWindowsのOSシェル上でAIエージェントが自律的に業務をサポートする世界観を提示。これからはクラウドとエッジの双方向からAIをフル活用することで、ビジネスはよりシームレスに効率化されると締めくくった。

各社が提案する“仕事の最強パートナー”たち

 本イベントでは、最新のCopilot+ PCに触れられるメーカー各社のブースが用意されていた。会場に足を運んだ参加者は、実際に最新デバイスに触れながら詳細をチェックしていた。

 「自社のビジネスにAIをどう生かせるのか」「既存のビジネスPCをCopilot+ PCに入れ替えることで、どんなメリットが生まれるのか」──各社の担当者から直接話を聞くことができたが、具体的な業務内容に対してAI活用をどう当てはめられるかといった実用的な疑問を問いかける来場者も多く、AIが実用フェーズに入っていることを実感させられた。

photo 出展各社によるミニセッションも行われ、来場者は耳を傾けていた

 出展内容やそれぞれの“一押し”モデルについて、各社から寄せられたコメントを以下に紹介する。

エプソンダイレクト

 AIは「クラウドで使うもの」から「手元で活用するもの」へと変わりつつあります。その変化を体感いただくため、Copilot+ PC「Endeavor NL3000E」によるローカルAI処理を中心に出展しました。16型の大画面により、業務での視認性と操作性を高めつつ、通信に依存しない高速でセキュアなAI活用を実現し、Copilot+ PCに適したアプリケーションの提供を予定しております。

 さらに、フラグシップのデスクトップPC「Endeavor Pro9300」も展示し、高負荷なAI処理にも対応する拡張性と、国内メーカーならではの手厚い保守体制を通じて、実務に根差したAIサービスの提供を予定しております。

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サードウェーブ

 Windows AI Day 大阪には、Copilot+ PCを展示させていただきました。最新の「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」とAI機能により、資料作成や分析、会議を高速化します。約1kgの軽量設計と73Wh大容量バッテリーで、外出先でも快適に業務を継続できます。

 高精細な14型液晶や豊富なインタフェース、頑丈なボディーも備え、セキュリティと生産性を両立。これ一台でビジネスの質とスピードを引き上げる「THIRDWAVE F-14PN5A-B(法人モデル)」は頼れるパートナーです。

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Dynabook

 関西の企業でITをご担当の皆さまへ。「AIは必要だけど、運用が複雑になったら困る」「セキュリティリスクは増やしたくない」「でも、AIを持ち歩きたい」──そんな現場の声に応える一台が「Dynabook X83」です。

 ローカルAIでデータを外に出さず、既存の運用の延長線で使えるように、軽さや頑丈さに加え、お客さまご自身でバッテリー交換できるなど、長期利用にも対応しています。“新しい仕組みを増やす”のではなく、“今の環境でAIを生かす”ための現実的な選択肢として、ぜひ、ご検討ください。

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パナソニック コネクト

 関西圏のみなさまに、AI PCへ進化した「現場を止めない」レッツノート/タフブックの真価を体感いただくため出展しました。

 新登場のレッツノート「SC7」「NC7」「FC7」は、伝統の頑丈/軽量/長時間駆動を研ぎ澄まし、AI時代のビジネスにさらなる変革をもたらす最新モデルです。

 「互換性」を追求した設計で、複数機種の運用/IT管理の負担も劇的に軽減します。また、タフブック「FZ-40」「FZ-56」は、粉じんや水にさらされる過酷な現場でも圧倒的な信頼性を誇ります。現場とオフィスをシームレスにつなぎ、関西の、そして日本の現場DXと生産性向上を力強く後押しします。

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日本マイクロソフト

 Surfaceは最新のCopilot+ PCとして、"AIを身近に使いこなす"体験をその手でお届けします。ローカルAIならではの応答の速さと安心感、薄型/軽量で持ち運びやすいデザイン、タッチやペンを生かした直感的な操作性で、オフィスでも移動先でも快適。Windowsと一体で設計されたSurfaceだからこそ、Copilotを始めとする最新AI機能を最大限に引き出せます。

 会場では実機に触れ、佐世保市の中学生がエージェントを自作して学ぶ事例のように、"生徒から社会人まで"誰もがAIを味方にできる──その確かな一歩を支えるデバイスとして、Surfaceの実力を体感いただきました。

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未来は既に手の中にある

 Microsoftが提唱するCanvas for AIというビジョンは、Windowsを単なる作業画面から、AIと人が共に業務プロセスを描き直していく場へと変える大きな構想だ。そのビジョンは決して絵空事ではなく、既に手元のWindowsデバイスで実現可能であることが、具体的なシナリオを通じて示された。

 クラウド上のLLMとデバイス上のSLMが連携し、ファイルの検索や文書作成、表データの分析までを自然な会話で完結させる体験は、多くのビジネスパーソンにとって近未来の働き方を先取りするものになるだろう。

 その体験を支える最新のCopilot+ PCは、各メーカーから多彩なモデルが登場している。性能、生産性、セキュリティの全てが大幅に強化されている今、企業にとって必要なのはAIを活用するための「特別な準備」ではなく、最新のWindows環境へ一歩踏み出すことそのものだ。

 ビジョンと現実の両方がそろった今こそ、自社の生産性と創造性をさらに高みへと引き上げる好機といえるだろう。

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年6月30日

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