マウスの電池管理は管理部門の“隠れた負担”だ。3分の充電で約1カ月使える「スーパーキャパシター」搭載の日本HP最新マウスは、その問題を一掃し、従業員の生産性を劇的に高める。そんなデバイスの魅力を実機レビューとともに解説する。
ハイブリッドワークが当たり前となった今、従業員の生産性向上は多くの企業にとって最重要課題の1つとなっている。多くの場合、ビジネスの要となるPC本体のスペックに目が行きがちだが、実はずっと手に触れる「マウス」のような入力デバイスも、業務効率や疲労度に直結する重要なアイテムだ。
しかし、マウスは情報システム部門(情シス)にとって「乾電池の在庫管理」「廃棄」といった手間を生じさせ、ユーザー側からしても「突然の電池切れによる不便」「自分に合ったモデルを探し出す手間」という“見えない負担”を生み出している。
一見すると、ささいで見過ごされがちなことかもしれないが、従業員規模の大きい企業や組織であれば、その影響は決して軽視できない。
そんな情シスや従業員の悩みを一掃し、生産性も劇的に引き上げる画期的なデバイスが、日本HPから登場した。
今回は、日本HPの安尾浩誠さん(パーソナルシステムズ事業統括 アタッチビジネス本部 市場開拓担当)に、「スーパーキャパシター」を搭載した最新マウスの秘密と、同社で周辺機器をそろえるメリットを聞いてみた。後半では現役情シスによる実機レビューをお届けする。
ハイブリッドワークが定着し、企業は従業員の生産性を高めるためのアプローチを模索しています。そんな中、マウスやキーボードといった周辺機器をアップグレードすることが生産性アップにつながるという声を聞きますが、本当でしょうか? 会社支給の標準的なマウスを少し良いものに替えたくらいで、従業員の生産性やモチベーションってそこまで劇的に変わるものですか?
なるほど、確かに1日中触っているものですからね。ただ、情シスの立場からすると、ワイヤレスマウスの導入には頭の痛い問題があります。予備の乾電池を常に在庫として管理し、使用済みの電池を適切に廃棄する手間が、総務など管理部門の“隠れた負担”になっています。
スーパーキャパシターとは何ですか? 市場に出回っているワイヤレスマウスで、搭載している製品はほとんど見掛けません。一般的なリチウムイオンバッテリーや乾電池式との違いを教えてください。
資料を拝見したのですが、「たった3分の充電で約1カ月使える」というのは、もはや魔法のような数字です。本当にそんなことが可能なのでしょうか?
充放電によるバッテリー劣化がほぼないとなると、PC本体よりも長く使い続けられるかもしれませんね。長く使い続けられることは、電子廃棄物の削減にもつながり、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)対応にも直結する強力なアピールポイントになりそうです。
機能面や環境面でのメリットは申し分ないですね。一方で、先ほどおっしゃったように、マウスは毎日直接手で触れるツールです。「握り心地」や「クリック感」も妥協したくありません。モノとして所有欲を満たしてくれるような質感やデザインへのこだわりはありますか?
世の中にはマウスやキーボードの専業メーカーもたくさんあります。その中で、PCやディスプレイと同じHPブランドで周辺機器を統一することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
安尾さんのお話を伺い、最新技術を用いたマウスが企業にもたらす価値がよく分かった。ここからは都内のIT企業で情シス部門に所属している筆者が、実機に触れた感想と、導入する側から見たポイントについて紹介していこう。
まず、業務用PCの調達は情シスの管轄であっても、マウスや充電器といった周辺機器は従業員に任せている会社も少なくないのではないだろうか。
PCと違って専門知識も不要な製品なので「調達は従業員に任せてもよいのでは」と考えがちだが、マウスは1日中触り続ける重要な入力機器だ。手に合わないものを使い続ければその分だけ生産性は削られるし、業務で利用する備品を私費で購入することに抵抗を覚える従業員も多い。
記事の前半で、安尾氏は操作性に優れたマウスの導入を「生産性への投資」と表現した。筆者も情シスの立場から、その考え方には大いに共感する。会社側で選択肢を用意して提示することは、福利厚生というより生産性向上を支援する施策として捉えることができるだろう。
その点、日本HPの今回のマウスのラインアップは情シスにとって非常に魅力的だ。第一にPC本体と周辺機器を同じ販路から調達できる点が挙げられる。マウスや充電器を別ベンダーから個別に調達すると、見積もりや発注、検収が別立てとなる。
1台や2台なら誤差の範囲だが、数十台、数百台という単位になると、この事務工数は無視できない。従って、PCとまとめて発注できれば、価格面はもちろんのこと、調達にかかる手間も抑えられる。
さらに、問い合わせ先と保守の窓口が分散しないことも実務上のメリットだ。マウスの調子が悪いという1件で、どのベンダーに連絡すればよいのかを調べるところから始めずに済む。問い合わせ窓口を1つに集約できる点が地味に効いてくる。
さて、既に紹介があったように、これらのマウスは乾電池でもリチウムイオンバッテリーでもなく、スーパーキャパシターを採用している。これを情シス/運用目線に置き換えると、この意味合いはさらに明確になる。
二次電池のように充放電のたびに化学反応を伴う方式ではないため、劣化しにくいという大きなメリットがある。乾電池の在庫を抱える必要もなければ、数年後に「バッテリーが消耗したので交換してほしい」という依頼を処理する必要もない。
加えて、リチウムイオンバッテリーは、落下などの衝撃で発熱/発火に至るリスクがゼロではない。持ち歩く前提の機器でそのような心配がいらないというのは安全管理の観点でも評価できる。
ここからは実機を手元に用意し、普段情シスとして働く筆者が、各モデルの感想を1つずつ紹介していこう。
まずは「HP 785M 超速充電スクロールマウス」(以下、785M)だ。本機はサイドボタンを2つ、さらに横方向のホイールまで備えたエルゴノミクス形状で、手にしっかり収まるホールド感がある。
二次電池と違い軽量/小型なスーパーキャパシターを採用しているため、見た目のボリュームに反して軽く、長時間利用していても疲れを感じさせない軽やかな使い勝手を実現している点は非常に好感が持てる。
個人的にここが非常に気に入ったポイントで、通常この手のエルゴノミクスマウスは持ちやすい反面重たく、長時間操作しているとどうしても疲れを感じてしまう。そのため、ホールド感の高い大型ボディーながら軽量を実現している785Mは、業務利用だけでなくプライベートでも欲しくなるモデルに仕上がっている。
他社のフラグシップマウスにも搭載されている横方向のホイールも備えており、表計算ソフトや2D CADなど縦スクロールだけでなく、横スクロールも頻繁に利用する業務にもマッチする。
個人的な感覚だが、横方向のホイールを備えていても案外回しづらいというイマイチな製品もある中、本機の横方向のホイールは操作しやすく非常に驚かされた。
続いては、自然な握り心地で長時間の作業を支えてくれる「HP 725M 超速充電エルゴノミックマウス」(以下、725M)だ。本機の特長は何といっても本体全体をやや右側に傾けた形状にあり、手首のひねりを軽減して長時間使っていても疲れを感じにくい設計となっているところだ。
サイドボタンは上下に並んでおり、785Mと比べると親指で押し分けるタイプとなっている。ボタンの配置が違うだけで持ち方は変わるため、785Mを試して合わないと感じた従業員がいれば、こちらを薦めるといった使い分けが可能だ。
傾斜と言っても、いわゆる縦型マウスのように極端に立った形状ではない。そのため、通常のマウスから移行しても戸惑うことはほとんどないだろう。普段から通常のマウスを利用している筆者もしばらく本機を使ってみたが、違和感なくスムーズに操作でき、非常に使いやすいマウスだと感じた。
これまで傾斜のあるマウスを選定の対象に入れていなかったが、手首のひねりを少し軽減するだけでここまで負荷が低減されるとは思いもよらない良い気付きが得られた。
なおホイールの質感も高く快適な操作が可能で、日々の業務にしっかりと応えてくれるマウスといえる。
続いては他の2モデルと比べるとオーソドックスなタイプだが、それでいて作業効率の向上に大きく寄与する「HP 705 超速充電ワイヤレスマウス」だ。本機は一般的な形状のマウスながら、サイドボタンを2つ備えており、進む/戻る動作を割り当てるだけでも作業効率は大きく変わる。
一見するとあまり特徴のないマウスに見えるが、よく見てみるとマウスホイールの下に1つボタンがあることが分かる。785Mはスクロール動作を切り替えられるボタンがホイールの下部にあったが、本機のボタンはスクロール動作の切り替え以上に大きな役割を担っている。
このボタンの正体はカスタマイズボタンで、押し込むとショートカットホイールと呼ばれる機能が利用できる。画面上に円形のアプリケーションランチャーが立ち上がり、最大で8つのアプリを起動できる便利な機能だ。
デフォルト設定では業務で頻繁に利用されるWebブラウザやMicrosoft Teams、Officeスイートアプリが登録されているが、公式ユーティリティーの「HP Accessory Center」から自由に利用したいアプリを選択できる。
また、推奨アプリケーションを追加すると、アプリの起動だけでなくアプリ内の特定のコマンド(例えばMicrosoft Teamsであればマイクミュート/ミュート解除、カメラのオン/オフ、画面共有の開始/停止など)をアプリケーションランチャー内で実行できる。
本機能は785Mや725Mでも利用できるものの、専用のボタンは用意されておらず、既存のボタンへの割り当てが必要となる。一方、本機は最初から専用のボタンが用意されているため、他の2製品と比べて作業効率化の観点から非常に有利なモデルといえる。
従業員のストレスを軽減できる周辺機器として、GaN(窒化ガリウム)半導体を搭載した小型のUSB PD(Power Delivery)充電器「HP 65W GaN USB-C PD 折り畳み式プラグ充電器」も紹介しておきたい。
最近のノートPCは、専用ACアダプターではなくUSB PDで充電するモデルが主流になっている。ただ、付属のアダプターはそれなりに大きく、持ち運びに少し不便を感じる場面がある。
固定席で業務するのであれば大きな問題にはならないが、フリーアドレスのオフィスや外出の多い営業職であれば、なるべく小型のものを支給したい。サードパーティー製も今では数多くあるが、業務利用となると故障時などの対応がやはり厄介だ。
その点、本製品のような日本HPの純正品を標準機として支給できるのであれば、そうしたトラブル対応で悩む必要がなくなる。PC本体と同じ窓口で調達できるという点も含めて、情シスにとっては扱いやすい選択肢といえるだろう。
マウスも充電器も1台当たりの単価で見れば小さな買い物だ。しかし毎日何時間も触れるものであり、使い勝手が合わないまま使い続ければ、その分だけ生産性は削られていく。
逆に言えば、こうした周辺機器を標準機として整備すれば、投資金額以上の効果を発揮してくれる。また、調達や運用において、PCと同じ販路で一括調達できることは、管理コスト削減の面でも大きな効果がある。
たった3分の充電で約1カ月使えるスーパーキャパシター搭載のHP製マウス群は、従業員の快適性と生産性を高めるだけでなく、電池管理や廃棄にかかる情シスの負担を劇的に軽減する画期的なデバイスだ。
周辺機器の標準機を見直すタイミングがあるなら、PCやディスプレイと合わせた日本HP製品のセット導入は、情シスとして十分に検討する価値のある選択肢となるだろう。
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提供:株式会社日本HP
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年9月30日