使い勝手で“直球勝負”!!――エプソンダイレクト「Endeavor Na01 mini」を試す:5万円で始めるミニノート生活(2/2 ページ)
主な仕様とシルエットのみが公開されていたエプソンダイレクトのAtom搭載ミニノート「Endeavor Na01 mini」が、いよいよその姿を現した。さっそくレビューしていこう。
デザインやインタフェースをチェック
端子類は、ボディサイズを反映して最小限といえる構成ながら、左右に合計3基のUSB 2.0ポートを搭載し、メモリースティック(Pro対応)/SDカード(SDHC対応)/マルチメディアカードスロットを用意するなど、必要なものは欠かさず搭載している。また、ネットワーク端子として100Base-TX対応のLAN端子と、IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能を備えることから、屋内外でスムーズにネットワークへの接続が行える。
さらに、映像出力端子としてアナログRGB出力を搭載するので、会議室に持ち込んでプレゼンを行うといった使い方にも対応できる。なお、キーボードの両脇には側面端子の位置と種類を示すアイコンが刻印されており、わざわざ側面を覗き込まなくても手探りでケーブル類を接続できるのが、細かいながらうれしい配慮だ。
底面にはHDDベイとメモリスロットが用意され、いずれも2本のビスを取り外すだけで簡単にカバーを取り去ることができる(ただし、メモリスロットは1基のみで、初期搭載されるメモリモジュールで占有済み。1バンクに接続できるメモリ容量が1Gバイトまでとなるため、すでに出荷時で最大容量まで搭載されている)。一方、HDDベイはカバーを止めるビスがドライブと本体を固定する役目を兼ねており、カバーを外してマウント金具に付いているフィルムを引っ張るだけで、簡単にドライブを取り外すことができる。低価格化が進んでいる高速なSSDと換装したい、といったときでも簡単に換装が可能だ(もちろん、ユーザーによるHDDの交換はメーカー保証外になる)。
ボディは黒を基調としたシンプルなデザインだが、液晶ヒンジの基部にはオレンジ色に点灯する電源ボタンを埋め込むなど、派手すぎない程度のアクセントも添えている。もちろん、基本的な作りはしっかりとしており、いかにも“質実剛健”なエプソンダイレクトらしい仕上がりだ。実際にボディを手に取ると剛性感もあり、普段から使い倒す「道具」として見れば印象は非常に良い。
動作中の騒音については、アイドリング中のみならず、システムに負荷を与えてみても、ファンノイズが気になることはなく、耳を本体に近づけてやっと風切り音が聞こえる程度だった。HDDの動作音もほとんど聞こえず、静音性は非常に優秀と言える。ボディの発熱は、本体左側と底面が若干の熱を持ったものの、ひざの上に長時間乗せても不快感を覚えるほどではなく、快適に利用することができた。
“実用”を重視する人におすすめの1台
最後にベンチマークテストの結果を紹介するが、今回は本機の性格を考慮して、グラフとして掲載するテスト結果はPCMark05のみに止めた。また、本体内蔵の液晶ディスプレイでは総合スコアを得るのに十分な解像度が得られないため、アナログディスプレイを接続し、解像度を1024×768ドットに設定して計測を行った。このため、掲載するテスト結果はあくまで参考として受け取ってほしい。
なお、Final Fantasy オフィシャルベンチマーク3の計測は、本体の液晶では低解像度モードのみ計測することができた。結果は1457となったが、キャラクターが多く登場するシーンでは激しいコマ落ちが発生した。なお、高解像度モードは、テストが動作している気配はあるものの、画面は完全にブラックアウトし、スコアを見ることはできなかった。
スペックがほぼ横並びとなる低価格ゾーンのNetbookの中にあって、本機は4万円台という思い切った価格と、映り込みの少ないノングレア液晶、そしてエプソンダイレクトらしい入力環境の完成度で勝負をかけた製品である。
ボディサイズはライバルより若干大きいが、ブログの更新ツールやビジネスマシンとして常時携帯できるNetbookを選ぶなら、本機のキーボードは非常に魅力的だ。また、このクラスとしては大型の液晶を搭載する点も、インターネット閲覧時の快適さを期待できる。「PCはあくまでも道具」と考え、実用本位でバリバリ使えるコンパクトなモバイル機を求めるなら、欠かさずチェックしておきたい1台だ。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日
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