ポータブルHDDで未来を切り開くイメーション(2/2 ページ)
記録メディアやストレージ市場で確固たる地位を築くイメーションが、ポータブルHDDやUSBメモリといったPC用周辺機器を続々と投入している。その背景や戦略を聞いた。
今後はSSDやワイヤレスUSB対応の外付けHDDも視野に
さて、本製品で足掛かりを作った同社のApolloシリーズだが、今後の製品展開はどのような計画になっているのだろうか。前述の三田氏が明らかにしたロードマップによると、まずはApollo Portable HDシリーズでは500GバイトのHDDを内蔵した大容量モデルの追加が行われ、2009年には縦置き用のスタンドを内蔵したApollo UXシリーズの投入、さらにUSB以外の端子を備えたモデルも展開する予定とのことだ。
次世代のApollo UXシリーズは、本体後部に回転式のビルトインスタンドを内蔵し、縦置きと横置きに両対応しているのが特徴で、インタフェースはUSBを採用する。また、現状の2.5インチHDDだけでなく、3.5インチHDD内蔵モデルもラインアップに加える。前者は320Gバイト/250Gバイト/160Gバイト、後者は500Gバイトの容量からスタートする見込みで、Apollo Portable HDシリーズと同様にスタイリッシュな外観を継続している。当初はUSB接続のみだが、IEEE1394やeSATA接続をサポートしたモデルも開発中だという。
発売時期はPCを取り巻く状況次第と前置きしつつ、将来的にはワイヤレスUSBに対応したApollo WXシリーズや、昨今注目が集まるSSD製品の投入も視野に入れているという。「現在のポータブルHDD市場はUSB接続のモデルが圧倒的にシェアを占めていますが、今後ドライブの容量が大きくなるにつれ、高速なデータ転送を求められるときがきます。それにきちんと対応できるよう、さまざまな研究開発を進めています」と、同社コンシューマ商品 マーケティング本部 プロダクトマネジメント部 ペリフェラルグループ リーダー ペリフェラル商品技術担当の小澤貴志氏は語る。
IT業界ではあまり例を見ないマルチブランドを手がけるイメーションだが、記録メディアで長年培ってきた“データを守る”というポリシーを、コンシューマー市場でも広げていく戦略は理にかなったものだ。機能や性能にだけ特化したモデルではなく、スリム&コンパクトでデザイン性を重視した製品を投入していくのも、最近の時流に沿っている。前述したApolloシリーズの今後はもちろんのこと、同社が放つ次の一手から目が離せそうにない。
読者プレゼント
簡単なアンケートに答えるだけで2GバイトUSBメモリが当たる!
アンケートにご回答いただいた方から抽選で5名様に、容量2Gバイトのイメーション製USBメモリ「Nano Flash Drive(ブラック)」をプレゼントします。
応募はこちらから。
応募締め切り:12月11日(木)
関連記事
- イメーション、USB接続対応のポータブルHDD「Apollo」
イメーションは、USB外付け型のポータブルHDD「Apollo」シリーズ3製品を発表した。 - イメーション、スライドキャップ採用の小型USBメモリ「Slim」
イメーションは、USBコネクタ部を本体内にスライド収納できる小型USBメモリ「Slim」シリーズを発表した。ラインアップは1Gバイト/2Gバイト/4Gバイトの3モデル。 - イメーション、HD動画対応のホームサーバ「FlexLink HD2800」
イメーションは、HDD内蔵のホームサーバ「FlexLink HD2800」を発表した。250Gバイト/500Gバイトタイプの2モデルを用意。 - TDK、6倍速記録対応のBD-Rを発売
イメーションは、TDK Life on RecordブランドのBlu-ray Discラインアップに6倍速記録対応の製品を加える。録画用、データ用ともに各3アイテムをそろえた。 - TDK、録画用およびデータ用Blu-ray Discのラインアップを一新
イメーションが「TDK Life on Record」ブランドの録画用およびデータ用Blu-ray Discのラインアップを一新し、全30アイテムを6月20日より発売する。
関連リンク
提供:イメーション株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月11日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.