ビジネスの現場で優れた設置性を確保できる約0.74Lの超小型PCが登場！ エプソンダイレクトの「Endeavor ST60E」を試す（4/4 ページ）

エプソンダイレクトから設置性に優れた超小型デスクトップPCの新モデルが登場した。受付やレジカウンターなどあらゆる場所に設置しやすいサイズ感が魅力だ。気になるパフォーマンスがどうか、実機を試してみた。

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ベンチマークテストでパフォーマンスチェック

　ST60Eはパフォーマンスと熱のバランス、安定動作を重視している。パフォーマンスを第一としているわけではないが、ここでどのくらいのパフォーマンスレンジにあるのかをベンチマークで確認してみた。

　計測に用いたのはCore i5-1335Uを搭載したモデルだ。Core i5-1335UはPコア2基、Eコア8基のトータル10コア／12スレッドに対応するCPUだ。CPU性能をCINEBENCH R23で計測すると、Multi Coreで4757ポイント、Single Coreで1363ポイントとなった。これはおよそメインストリームクラスのスリムモバイルノートPCのスコアに近い。

CINEBENCH R23の計測結果（クリックで拡大）

　次にアプリケーション性能をホーム、ビジネス、クリエイティブ、ゲームといったシナリオで計測するPCMark 10（Extended）のスコアからジャンルごとの性能を見てみたい。まずOverallは4285ポイントと、ここもスリムモバイルノートPCクラスの性能と見てよい。シナリオ別ではホーム用途のEssentialsが9902ポイントともっとも高く、特に「App Start-up」テストが高スコアなことからストレージ性能が快適さに貢献していると考えられる。

　また、ビジネスシナリオのProductivityも6945ポイントと十分なスコアだ。クリエイティブ用途のDigital Content Creationは5046ポイントだった。ここはPhoto Editingテストが高いもののグラフィックス（GPU）に統合GPUを利用しているため、控えめのスコアだ。最後のGamingもGPU性能に左右されるため、CPUテストのPhysics以外は控えめだ。

PCMark 10の計測結果（クリックで拡大）

　PCMark 10を総括すると、高性能PCクラスというわけではないが、スリムモバイルノートPCクラスのCPU性能を冷却によって引き出している。さらにM.2 NVMe SSDを採用したことで、ストレージ性能、アプリケーションの起動といったレスポンスを向上させている印象だ。

　GPU性能はビジネスのデスクトップ業務をこなすには十分だ。ただし3DCGやAI処理などの用途では力不足なので、そうした分野にはより大きなボディー、例えばSG150などグラフィックスボードを搭載できるモデルを選ぶといいだろう。

　そのストレージ性能をCrystalDiskMarkで確認してみた。計測に用いた評価機はCドライブがM.2 NVMe SSD（1TB）、Dドライブが2.5インチSerial ATA SSD（1TB）を搭載していた。

Cドライブに搭載されたM.2 NVMe SSD（1TB）のCrystalDiskMark計測結果

Dドライブに搭載された2.5インチSerial ATA SSD（1TB）のCrystalDiskMark計測結果

　Cドライブはシーケンシャルリード4.8GB／秒、同ライト3.9GB／秒なので、PCI Express 4.0 x4のメインストリームクラス相当だ。一般的なノートPCに搭載されているものと同等か、PC本体同じ価格帯のもので比較をすれば、価格の割に少し速いといえるだろう。

　Dドライブはシーケンシャルリードで0.55GB／秒、同ライトも0.51GB／秒といった結果だ。シーケンシャルアクセスについてはインタフェース速度（64Gbps対6Gbps）もあるが、ランダムアクセスで見てもM.2 NVMe SSDを採用するCドライブが高速だ。ST60Eの場合はOSやアプリケーションを高速のCドライブ、データなどアクセス頻度の低いものをDドライブに記録するといったことができる。

　一方、古いPCでタッチ操作をしてから画面が切り換わるまでのレスポンスに時間がかかるといった悩みをお持ちの場合、もちろんCPU性能も必要だが、ストレージも高速化したST60Eを検討してみてはいかがだろうか。

まとめ

　ST60Eは小さくスリムなボディーで限られたスペースにも置けるというのが第一のポイントだ。パフォーマンス的にもCore i5モデルはスリムモバイルノートPCに相当するので、一般的なビジネスPC用途を十分にカバーできる。

　さらに今回紹介したST60Eに加えて、エプソンダイレクトではCore i7まで搭載できる「ST210E」や、外付けグラフィックスボードが搭載できる「SG150」など、幅広い用途に対応できる小型PCを選べる豊富なラインアップを用意している。

上段左がタッチパネル液晶一体型 ドッキングスタンドタイプ。中段左からタッチパネル液晶一体型 コンパクトタイプの11.6型、15.6型、21.5型。下段左からST210、ST60E、SG150

注目のキャンペーン情報も！

　エプソンダイレクトでは、Endeavor ST60Eの発売を記念してお得なキャンペーンを実施する。Windows 11 Pro／Home が選択可能なEndeavor ST60Eだけでなく、Windows 10 IoT 搭載モデルであるEndeavor JS60、各種タッチパネル液晶一体型PCも対象となる。

• 通常価格より税込5500円OFF
• 期間：2024年11月18日（月）午後5時まで