総合評価コメント

「LaVie N LN500/4D」の最大のポイントは、なんといってもそのデザインにある。光沢のある白い筐体は、陶器でできているかのような印象を与えてくれる。ひとつのインテリアとして、家庭のリビングに飾っておくのも良いだろう。パソコンの性能から考えると、コストパフォーマンスはあまり高くない。しかし、これだけユニークな製品は、意外と発見できないのも事実である。要は、自分の好みにマッチするか、ということだ。メールやWebの閲覧、デジカメ画像や音楽ファイルを活用するためであれば、性能的に不満が残ることもないだろう。→レビュー本文

評価のポイント

12.1型液晶の2スピンドルモバイルPCにおいて、高さ34.3mm、重量2.4kgという値は、大きくて重い製品となる。“本格的なモバイルPC”というよりは、“家庭内で気軽に持ち運べるPC”として捉えるべきであろう。携帯性という観点だけで評価すると、その点数は6点以下になってしまうが、デザインに工夫が見られるので、ここでは評価7点としている。

モバイルCeleron 1.20GHzとPC133 SDRAMを中心とした処理速度は、新製品の中では決して高速な部類に入るものではない。とはいえ、最近のCPUは十分過ぎるくらいの処理能力を備えているので、「動作が遅くて仕方がない」というほどではない。普通の作業であれば、体感速度に大きな影響を及ぼすこともないだろう。3D性能もそこそこの結果を残しているので、ちょっとした3Dゲームを楽しむことも可能である。

キーピッチ19mm、キーストローク2.5mmのキーボードは快適な操作環境を与えてくれるはず、と思ったのだが……、残念ながらタイピングの感触はあまりよくない。横長や縦長の小型キーが混在しているため、少し違和感を感じてしまうのだ。タッチパッドにある左右ボタンは、少しだけ凸状になっており結構使いやすい。ミニマウスが標準添付されているののも1つの特長だ。

USB 2.0、IEEE1394、PCカードスロット、マイク入力、S/PDIF出力、ビデオ出力、外部ディスプレイなど、必要と思われるインタフェースはすべて装備されている。唯一惜しまれるのは、無線LANが標準搭載されていないこと。最近のノートPCが当たり前のように無線LANを搭載しているのを考えると、これは大きなマイナスポイントとなってしまう。光学ドライブは固定式で交換不可。

標準付属するバッテリは、11.1V 4,000mAhのリチウム-イオンバッテリ。メーカー公表のバッテリ駆動時間は3.0時間となる。バッテリ駆動時間は標準的なレベルといえるだろう。大容量バッテリなどのオプションは用意されていない（標準添付と同じバッテリを追加購入することは可能）。

ベンダー製品担当者からの一言

「LaVie N」はインテリアとして部屋の中にとけ込むように、ひと回り小さいB5サイズで、陶器のようなツヤのホワイトボディを採用しています。また、スタンドでの縦置収納や、同色のマウス、底面を覆うベースカバーで表も裏もすっきりとしたデザインにしたりと、こだわったPCです。もちろん、基本性能はしっかり押さえ、USB 2.0などのインターフェイスも豊富ですから、おしゃれなメインマシンとして使っていただけると思います。（NECカスタマックス　マーケティング本部　商品企画部　保谷 美代子）

スペック

[相澤裕介, ITmedia]

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