> ニュース 2003年6月13日 04:46 PM 更新
IDG

AppleとOpen Groupの「UNIX」係争、延長戦へ

2001年から続いているAppleとOpen Groupの「UNIX」訴訟の陪審審理が、書類整備と調査のため、来年2月まで延期されることになった。

 Apple ComputerとThe Open Groupの間で長く争われている訴訟が、来年まで継続されることになった。両社から交渉に必要な期間延長の要請を受けたためだ。

 The Open Groupは2001年12月、X/Open Companyの名前でサンノゼにある北カリフォルニア連邦地裁に提訴を行った。提訴の内容は、Appleが自社のOS X製品に、同グループの登録商標である「UNIX」を関連付け、侵害したというもの(本日の記事参照)。

 Appleは「UNIX」は一般的な言葉となり、登録商標としての意味は失われていると反論。同社によれば、一般にはX/Open Companyや他の企業がUNIXの言葉の源になっているとの認識はされていないという。

 AppleとX/Open Companyの両社は共同で、2月に設定されていた和解期限の延長を求めている。両社は共同提出した書類の中で、和解交渉の主たる争点については解決しているが、書類を完成させ、他の必要な調査を行うのに7月18日までかかると述べている。

 このため、事実確認の期限を当初予定の6月6日から8月29日に延期し、「正式事実審理前協議」を1月22日に、陪審による裁判を12月15日から2004年2月9日に延期するよう要請している。地裁のロナルド・M・ホワイト判事はこの要請を受理し、裁判の日程変更を認めた。

 The Open Groupは自社ウェブサイトに「ビジネスの効率化を拡大させることを目的とした国際的ベンダーであり技術的に中立的なコンソーシアム」との紹介文を掲載している。このウェブサイトの記載によれば、同グループは1994年以降、「UNIX」の登録商標を所有している。

 Apple、The Open Groupのいずれからのコメントも執筆時点では取ることはできなかった。

 一方、SCO GroupとNovellはUNIXオペレーティングシステムの著作権自体をどこが所有しているのか、議論を行っている。Novellは先月、同社が1995年に同OSをSCOに売却した際にUNIXの著作権と特許を移転させていないと主張。しかし、SCOは先週、UNIXに関するすべての著作権を持っている証拠があると発表した。

[Gillian Law, IDG Japan]

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