> ニュース 2003年7月8日 03:58 PM 更新
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Mac版Premiereは6.5まで――DTVパイオニアの歴史に終止符

QuickTime、VideoSpigot、Premiere、この三つの組み合わせはデスクトップビデオ黎明期における三種の神器だった。その一つ、Adobe PremiereのMac版開発中止が明らかになった。

 Adobe Systemsはビデオ編集ソフトAdobe PremiereのMac版の開発を中止することを明らかにした。

 Adobe Premiereの最新バージョンは6.5。AdobeのAfter Effects担当グループ・プロダクトマネジャー、スティーブン・キリスキー氏は「Premiereは今後、Windowsオンリーになる。PremiereはWindows専用アプリケーションとして書き直した」と述べている。

 キリスキー氏はMac版開発中止の決定について、Premiere 7.0の開発「初期段階」でなされたと述べた。「ビジネス上の決定だった」と同氏。

Final Cut Proの成功

 デジタルビデオ市場でApple ComputerのFinal Cut Proが成功したことが、今回の決定の背景となっている。「Premiereの顧客の80〜90%がWindowsユーザーだ」とキリスキー氏。「Final Cut Proが登場するまではWindowsユーザーが70%、Macユーザーは30%という比率だった」と同氏。

 「Final Cut Proによって市場は二分された」とキリスキー氏は付け加える。「取り残された人はかわいそうだが、われわれはWindowsバージョンへのアップグレードを勧めている」と同氏。

 同氏はAppleとAdobeが対立しているわけではないと強調する。「競争はしているけれども、協力しあってもいる」と同氏。

 Appleはサポートが停止されるPremiereユーザーを引き寄せようとしている。「新しいPower Mac G5とFinal Cut Pro 4の新機能、Premiereユーザーにとっては乗り換えのまたとないチャンスだ」とAppleは述べている。それでもAdobeとAppleは協力を続けており、新しいPower Mac G5においてはPhotoshopの性能を以前の2倍に高めるなどのサポートをしている。

 AdobeはMac版Adobe After Effectsの提供は続ける。「Mac版After Effectsは非常に好調な売り上げを示している」とキリスキー氏は述べている。

 After Effectsの新バージョンは発表されたばかりである。

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[Macworld.co.uk staff, IDG Japan]

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