> ニュース 2003年7月22日 02:09 PM 更新

ニコンのフラッグシップ「D2H」 410万画素「JFETセンサー」搭載


 ニコンは7月22日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「ニコンD2H」を10月下旬に発売すると発表した。独自開発のイメージセンサー「LBCAST」を搭載し、低消費電力化と画質の向上を両立したという。11点測距や世界最短のレリーズタイムラグなど、プロ用機として性能を高めた。価格は49万円。


 ニコンデジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機。LBCAST(Lateral Buried Charge Accumulator and Sensing Transistor array)は23.3×15.5ミリ(ニコンDXフォーマット)サイズの有効410万画素だ。

 画素一つ一つにJFET(接合型FET)を使用した独自素子。CCDとは構造が異なり、CMOSセンサーと同じ「X-Yアドレス型」を採用している。CCDは画素情報を順次転送する“バケツリレー”方式だが、X-Yアドレス型は各画素のアドレス(X-Y)を指定して個々のデータを読み出す。高密度な画素のデータを任意に取り出せるメリットがある。

 データの高速な読み出し、転送が可能な上、低消費電力化や起動時間の短縮、ダークノイズの低減といったメリットがあるという。また自社開発したため設計をニッコールレンズに最適化できたとしている。


 レリーズタイムラグは37ミリ秒と世界最短。連写性能を高め、秒間8コマ・最大40コマ(2464×1632ピクセル、JPEG)の撮影が可能だ(D1Hは秒間5コマ)。新AFセンサーにより11点測距が可能だ。

 ボディ材質はマグネシウムを採用。PCインタフェースとしてUSB 2.0を備え、またオプションのトランスミッターを装着すればIEEE 802.11b準拠の無線LANを使ってFTPサーバにデータ転送が可能だ。

 同時にデジタルカメラ専用交換レンズ「AF-S DX ズームニッコール ED17−55ミリ F2.8G」(22万円)と「AF DX フィッシュアイニッコール ED10.5ミリ F2.8G」(9万8000円)を発表した。

 D2Hの主な仕様は以下の通り。

製品名D2H
型式レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ
撮像素子有効410万画素JFETセンサー「LBCAST」(23.3×15.5ミリ、総画素数426万画素)
記録画素2464×1632/1840×1224ピクセル
感度ISO 200−1600相当
記録形式JPEG、RAW
レンズマウントニコンFマウント
液晶ディスプレイ2.5インチ低温ポリシリコンTFT
記録メディアコンパクトフラッシュ(Type II、マイクロドライブ対応)
インタフェースUSB 2.0
サイズ157.5(幅)×149.5(高さ)×85.5(奥行き)ミリ
重さ1070グラム
価格49万円

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▼ ニコン

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