Pentium 4を搭載した超ミニPC「Small-2530ZPC」(2/2)マザーボードに拡張用スロットがないので、拡張性はUSBやIEEE 1394に依存することになる。幸いなことにZPCの筐体は、USB 2.0が2ポートに6ピンIEEE 1394が2ポートが接続しやすいフロントパネルに用意されているので、小さな筐体にも関わらず拡張性で不便を感じることはないだろう。
ZPCの表と裏。USBは背面にも2基用意されている。ZPCの電源はノートPCと同じACアダプタ方式で筐体内には電源ユニットを持たない。背面のスリットは電源関連のコイル、コンデンサの冷却のためと思われる 2530ZPCの価格は「標準構成で」9万9800円。この製品はBTOに対応しており、ルーポのWebサイトからCPU、メモリ、HDD、内蔵光ディスクドライブ、キーボード、マウス、OSを選択できるようになっている。 ちなみに標準構成のスペックは以下のようになっている。
標準構成で気になるのが、128Mバイトと少ないメモリ容量と、OSがインストールされていないこと。メモリとOSの選択肢としては、以下のメニューが用意されている。
メモリを512Mバイトに変更しようとすると、256Mバイトモジュール2枚よりも割高になってしまうのが分かるだろう。最近のアプリケーション事情を考えると512Mバイトのメモリが欲しいところなので、非常に悩ましいところだ。 このほか、BTOで用意されている内蔵ドライブの選択肢は以下のようになっている。
HDDはノートPCに使われている2.5インチサイズのドライブを搭載。4200rpmに容量40Gバイトと、さすがにデスクトップPCの標準レベルからは差がついてしまう。 とにかく小さい筐体なので、設置場所に苦労することはないだろう。デザインもメタルシルバー(BTOでブラックカラーも選択可)と透明なアクリルを組み合わせたもので、リビングでもオフィスでもそれほど違和感なく置いておける。 リビングPCとなると、「ビデオデッキ」機能が欲しくなるところ。ZPC自体には拡張の余地がないのでキャプチャーカードを組み込むことは不可能だが、USB 2.0とIEEE 1394をサポートしているので、USB接続のキャプチャーユニットに外付けHDDユニットを使えば、ZPCをビデオデッキPCに仕立てるのはそれほど難しいことではない。 ただし、問題なのが騒音。本体内にあるファンはCPUクーラーの一つだけなのに、これがかなり大きな音を出す。デザイン的にはリビングOKのZPCだが、この騒音が生活空間で鳴り響くのはちょっと勘弁願いたいところだ。 小さな筐体にPentium 4のパワーを押し込めたが、その分、騒音を押さえ込むことはできなかったわけだ。リビングに許されるデザインとサイズ、3Dゲーム以外の処理をこなせるパフォーマンスを実現しながらも、静音性が十分でないため、残念ながら、ZPCはパワーユーザーの自室で使わざるを得ないだろう。 関連リンク ルーポ Iwill [長浜和也, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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