> ニュース 2003年8月7日 03:47 PM 更新
IDG

AppleのPublic Source License 2.0がFSFの認定受ける

Appleのオープンソースライセンス方式であるPublic Source License 2.0がFSFにより認定された。

 Apple ComputerのDarwinチームはApple Public Source License (APSL) のバージョン2.0がFree Software Foundation (FSF) が認定する「フリーソフトウェアライセンス」として認定されたことを発表した。DarwinチームはAPSL 2.0をオープンソース団体のFSFに提出し、Open Source Definitionに適合したとの認定を受けた。

 Appleでは数多くのオープンソースプロジェクトが進行中で、ストリーミングサーバ・ソフトウェア、コンパイラツール、印刷、ネットワーク、セキュリティ、そしてDarwin自体もその中に含まれる。DarwinはMac OS Xの基礎部分となるテクノロジーである。DarwinにはBerkeley Software Distribution (BSD) 4.4をベースにしたオペレーティングシステムサービスであるMach 3.0、ネットワーク技術、そして複数の統合ファイルシステムのサポートが含まれる。

 ライセンスの改訂により、オープンソース開発者はDarwinのコードを、以前よりも簡単に利用できるようになった。例えば、ソース配布が必要なのは「外部導入」の場合のみで、内部ソリューションのためだけに利用する場合は企業でも個人でもソースコードを配布する必要がない。

 開発者はバイナリを受け取るユーザーのみにソースコードを配布するというオプションがあり、一般に向けてソースコードを配布する義務はない。Appleによれば、改訂されたライセンスに含まれているライセンシング条件は以前よりも「シンプルで簡潔かつ対称性を持つもの」になっているという。

 APSL 2.0の詳細とライセンス条件に関しては同社のウェブサイトに掲載されている。

[Peter Cohen, IDG Japan]

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