> レビュー		2003年9月2日　08:25 PM 更新

デジカメダイレクトプリントの業界標準規格「PictBridge」対応プリンタの実力は？――キヤノン PIXUS 455i（3/3）

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　PictBridgeを使ったダイレクトプリントは、デジカメ（DVカメラ）から転送した画像をプリンタ内でJPEG解凍→画像処理して印刷している。試しにWindows XP搭載パソコンを使って、同製品に付属の写真印刷ソフト「Easy-PhotoPrint」でプリントした画像と画質を比較したところ、PictBridge経由でプリントした画像の方が、やや画質が劣る傾向があった。通常の撮影画像ではあまり目立たない差だが、青空を撮影した画像では色がやや薄くなり、画像も粗くなった。一方暗めの画像では、暗部がつぶれ気味だった。微妙なニュアンスは表現し切れていないという印象だ。

青空の写真（PictBridge）

青空の写真（パソコン経由）

200万画素で撮影した青空をPictBridge経由で出力した画像（上）。パソコン経由で出力した画像（下）よりも白っぽく、空と雲のコントラストがあまりない

夕暮れの写真（PictBridge）

夕暮れの写真（パソコン経由）

モニタ上では分かりにくいが、PictBridgeでプリントした画像は、建物の壁などの暗い部分が黒くつぶれ気味。こういった難しい画像の印刷では、パソコンからの出力と画質差が出るようだ

　とはいえこのような差は、通常の撮影画像では気にならないレベル。実売価格1万円台半ばでこれだけの写真画質がプリントでき、しかも将来性のあるPictBridgeに対応しているのはうれしい。デジカメ写真をより手軽に印刷したい、という人にお勧めできる製品だ。

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[田中裕子, ITmedia ]

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