> ニュース 2003年9月11日 01:02 PM 更新

RADEON純正ビデオカードの日本市場向け供給が停止


 今回、ビデオカードの供給が停止するのは、Windows対応のRADEONシリーズ全般。また、サポートに関しても「すでに購入している保証書付きATI純正製品」以外は受けられないようになる。

 ビデオチップの供給は継続されるため、サードパーティ製のRADEONシリーズはこれまでどおり店頭に並ぶ。

 ATIテクノロジーズジャパンは、ビデオカードの供給を止める理由を「Add-In-Board(ATI社内用語で、ATI以外のメーカーが製造したATI製GPU搭載ビデオカード)パートナーのビジネスを推進するため」(伊藤克巳氏 ATIテクノロジーズジャパン パブリック・リレーションマネージャー)と、説明している。

 ただ、それ以外にも「ビデオカードよりもビデオチップを在庫に持つほうが、管理コストを考えると負担が少ない」(伊藤氏)といった経済的な理由もあるようだ。「ビデオカードをラインアップとしてもつと、ロープロファイルやコネクタ仕様の違いなど、派生モデルの数は膨大になる。この管理だけでも負担が大きい」(伊藤氏)

 伊藤氏によると、今回の動きは2年前から進められていたもので、欧州市場ではすでにATIの純正ビデオカードの販売を停止しており、北米市場でも一部の有力ショップの要請で流通しているもの以外は、すべてサードパーティの製品に置き換わっている。

 日本と始めとするアジア市場でのみ、一般店舗向けにATI製ビデオカードを供給してきた理由は、「ATI純正」というブランドに対するユーザーの需要が高かったためだ。これから先も、北米市場の純正品が日本で出回る可能性はあるが、「数は限りなく少なくなるだろう」(伊藤氏)

 日本市場のビデオカード供給停止の決定について伊藤氏は「ATIテクノロジーズジャパンとしては、正直に言って大きな葛藤があった」と述べている。「ユーザーの純正品志向が高いという認識もあったが、それ以上に、これまで日本にATI製品のブランドを定着させてきた自負もあった」(伊藤氏)。

 しかし、本社の意向が非常に強かったことに加えて「試験的に7月から代理店に対して製品の供給を停止してみたが、販売実績を見るとサードパーティ製ビデオカードの売り上げが伸びていた。これで、日本でも純正品の役目は終わったと判断した」(伊藤氏)

 純正品がなくなることで、ユーザーとして気になるのがサードパーティ製ビデオカードの品質。現在も一部の製品で、パッケージに同じチップが搭載されていると記述されながら、純正品とサードパーティの製品でパフォーマンスに大きな開きが出るなど、依然としてATI純正品に対するユーザーの信頼感は高い。

 このような問題に対応するため、「具体的な方法は現在調整中」としながらも、サードパーティの製品に対して、ATIが品質管理を行っていくことを示唆している。なお、NVIDIAのようにビデオカードのみを供給する可能性について、伊藤氏は「現在すでに、最上記機種のRADEON 9800 PROでその方法を採用している」と述べた上で、「この先すべてのラインアップでこの方法になるかについては、現在のところ不明」と回答した。

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▼ ATIテクノロジーズジャパン

[長浜和也, ITmedia ]

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