高画質なMPEG-4&JPEGを同時撮影――三洋「Xacti DMX-C1」(1/2)“ムービーデジカメ”の三洋電機が、いよいよ「ポストDVカメラ」に本腰を入れてきた。 三洋電機は10月1日、VGA(640×480ピクセル)・30フレーム/秒の本格動画撮影と3メガピクセルの静止画撮影ができるMPEG-4カメラ“SDデジタルムービー”「Xacti DMX-C1」を発表した。11月7日から発売し、価格は7万5000円。
MPEG-4形式で動画撮影ができる“SDデジタルムービー”「Xacti DMX-C1」 同社は1998年9月に、QVGA・15フレーム/秒で撮影ができる初の動画対応デジカメ「DSC-V100」を発売して以来、“ムービーデジカメ”(DSC-MZ3までの呼称は“動画デジカメ”)を積極的に市場へ投入してきた。 他社のデジカメにも動画撮影機能はあるが、圧縮率は高いものの画質面で劣るMotion-JPEG(AVI)を採用するケースがほとんど。また画面サイズもQVGA(320×240ピクセル)までと小さく、フレーム数も15フレーム/秒以下で、動画品質ではDVカメラなどムービー専用機にはとても及ばないものだった。
1998年9月発売のDSC-V100以来、積極的に“ムービーデジカメ”を市場に投入 一方、同社は動画記録形式には一貫してQuickTime方式を採用。近年のモデルは、TV画質に迫るVGA・30フレーム/秒のスペックを誇っていた。だがQuickTime形式は高画質な分、記録メディアも大容量が必要となる。高画質ながらも圧縮率の高いMPEG-4方式を採用した製品では、松下電器産業の「D-Snap」シリーズがあるが、先日発表された最新機種でも画面サイズはQVGA止まりだった。
新製品「DMX-C1」の動画記録方式は、伝統のQuickTimeではなく世界標準のISO規格準拠MPEG-4方式(拡張子.mp4)を採用(D-Snapは独自の.asf)。同方式でVGA・30フレーム/秒のTV画質を実現にするために、MPEG-4コーデックとMPEG-4対応画像処理システムLSIを新たに開発した。「QuickTime方式とほぼ同画質で、約5倍の長時間記録が行える。VGA・30フレーム/秒の高画質でMPEG-4方式での動画撮影が行える製品は、デジカメ/DVカメラとしては世界初」(同社)
記録メディアはSDメモリーカードを使用 MPEG-4方式の動画記録モードは「TV-SHQ(VGA・30fps、3Mbps)」「TV-HQ(VGA・30fps、2Mbps)」「TV-S(QVGA・30fps)」「Web-HQ(QVGA・15fps)」「Web-S(QCIF・15fps)」の5種類を用意。TVで見る/PCで活用する/インターネット向けなど、用途にあった動画を選択できる。また、動画記録時の音声方式は、高音質なAAC方式(48KHzサンプリング、16bit、2ch)のステレオ録音を採用。カメラ単体でムービー画像の編集ができる「カット&ジョイント」機能も備えた。 SDメモリーカード容量別の動画撮影時間は以下のとおり。
MPEG-4カメラ機能を備えたDMX-C1のボディは、サイズが69(幅)×108(高さ)×34(奥行き)ミリで、重さが153グラム(本体のみ、撮影時174グラム)と携帯電話並み。同社によると、VGAサイズの動画撮影が行える民生用ムービーとしては、世界最小・最軽量だという。
DMX-C1のボディサイズは携帯電話並み
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