「VALUESTAR L VL700/7D」は、TVを視聴したり、録画した番組を編集してオリジナルDVDが作成できるホームエンターテインメントPCだ。エントリーユーザー向けモデルながら、画面から音が出る17インチSoundVuディスプレイも標準装備している。
NECの「VALUESTAR L VL700/7D」(以降VL700/7D)は、「VALUESTAR L VL700/6D」の後継機種となる。本体のデザインに手が加えられたほか、CPUもCeleronからPentium 4にグレードアップしている。
VALUESTAR L秋冬モデルの「VALUESTAR L VL700/7D」 NECによると、VL700/7Dの想定対象ユーザーは、PCでTVやDVDを観賞したり、ビデオ編集やDVDを作成をしみたいエントリーユーザーや若い世代だ。そこで、それを念頭に置いてレビューをお届けしよう。なお本レビューは試作機を使用しているため、製品量産機とは異なる場合があるかもしれない。その点はご了承いただきたい。
VL700/7Dが前モデルVL700/6Dと最も大きく異なる点は、搭載CPUがCeleron/2GHzからPentium 4/2.66GHzになったことである。動作クロックの違いだけではなく、FSBは400MHzから533MHzへ、L2キャッシュ容量も128Kバイトから512Kバイトへと高速・大容量化が図られている。 CPUの変更に伴って、メモリ(DDR SDRAM)もPC2100対応からPC2700対応へと変更されている。PC2100のDDR SDRAMは、クロックが133MHzでメモリ帯域幅は2.1Gバイト/秒。一方PC2700は、クロックが166MHzでメモリ帯域幅は2.7Gバイト/秒。クロックで単純比較すると、1.25倍高速だ。 光学ドライブは、DVD-R/RWからすべてのDVD記録フォーマット(DVD-RAM、DVD-R/RW、DVD+R/RW)に対応する日立LG製DVDマルチドライブ「GSA-4040B」に変更された。スペックは、最大書き込み/書き換え速度はDVD-RAM3倍速、DVD±R4倍速、DVD-RW2倍速、DVD+RW2.4倍速、CD-R24倍速、CD-RW16倍速、最大読み出し速度がDVD-ROM12倍速、CD-ROM32倍速。バッファは2Mバイトを搭載している。
光学ドライブには、日立LG製のDVDマルチドライブ「GSA-4040B」を搭載する 本体のデザインにも手が加えられている。ただし、シルバーを基調としている点はこれまでどおりだ。
シルバー基調のデザインはVL700/7Dでも継承されている。本体中央のミラーパーツがデザインアクセント 付属の液晶ディスプレイ「F17W81」は、WXGA(1280×768ピクセル)表示の17インチワイド液晶だ。液晶パネルの表面は、画像や映像を高輝度、高コントラストで楽しめるように光沢仕上げになっている。TVパソコンでは当然のように採用されるようになった、いわゆるツルピカ液晶だ。
付属の17インチWXGAワイド液晶ディスプレイ「F17W81」 F17W81は、VL700/6Dに付属の「F17W61」とはデザインが異なる。角の丸みがなくなり、パネルの下に配置されていたボタン類がディスプレイの右側面に移動した。正面からはボタン類が見えないため、非常にすっきりした印象だ。しかしその反面、ボタンが見えないことと押した感じが硬めなので、若干操作しづらく感じた。
ディスプレイの操作ボタンは右側面に配置されている F17W81はTVチューナーを内蔵しており、PCを起動しなくてもディスプレイ単体をTVとして利用できる。TVチューナー内蔵のため、PCの利用中にTV番組をサブ画面に表示することが可能だ。逆に、TV番組を見ている最中に、PCの画面をサブ画面に表示することもできる。 さらにF17W81は、液晶パネルの表面がスピーカーの振動板になって音を発する「SoundVu」を搭載している。音質も良好で、サブウーハーをディスプレイの台座部分に搭載していることもあり、低音域から高音域まで、自然で心地よい音を発する。外付けスピーカーにはさすがにかなわないが、ディスプレイ内蔵のスピーカーの中では、間違いなくトップレベルの音質だ。
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