> 特集 2003年10月10日 06:34 PM 更新

静音性を極めたハイエンドマシンがさらに魅力アップ(1/2)

メーカー製デスクトップPCとして初めて水冷方式の冷却システムを採用したVALUESTAR FZおよびTXシリーズ。現時点でほぼハイエンドのスペックを詰め込みながら、高い静音性を実現した非常に魅力的なホームサーバPCの、スペック概要から紹介していくことにしよう

 メーカー製デスクトップPCとして初めて水冷方式の冷却システムを採用したことで話題となったVALUESTAR FZおよびTXシリーズ。その思想を受け継ぎつつ、更なる機能強化が実現された最新モデル「VALUESTAR TX VX900/7F」(以下VX900/7F)が登場した。

 現時点でほぼハイエンドのスペックを詰め込みながら、駆動中でもその存在をほとんど意識させないほどの高い静音性を実現した、非常に魅力的なハイエンドマシンPCであり、注文に生産が追いつかないといった状況となった前モデル同様、本モデルも大いに注目を集めるのは必至だ。そこで今回はまず、VX900/7Fのスペック概要を紹介していくことにしよう。


VALUESTAR TX「VX900/7F」


所有欲をくすぐってくれる前面デザイン

CPUとグラフィックカードが強化

 冒頭で紹介したように、VX900/7Fは、現時点で考えられるほぼハイエンドのスペックが実現されている。ケースは前モデルと同じタワー型が採用され、見た目の変化はほとんどない。また、マシンのベースとなる部分の仕様も前モデルであるVX900/6Fから大きな変更はない。しかし、マシンの心臓部であるCPUとグラフィックカードが強化されたことによって、マシンスペックは大幅なパワーアップとなっている。

 CPUには、Pentium 4のハイエンドモデルである「Pentium 4/3.20GHz」を採用。FSBクロック800MHz動作のPentium 4で、ハイパー・スレッディング・テクノロジをサポートしており、VX900/7Fの特徴でもあるAVサーバ機能やDVD作成といった非常に高い処理能力を必要とする作業にも余裕で対応できる。

 ちなみに、マザーボードはチップセットに「Intel865G」を採用するものの、標準搭載のメモリは400MHz動作のPC3200 DDR SDRAMではなく、333MHz動作のPC2700 DDR SDRAMで、しかも512Mバイトのメモリモジュール1枚のみの搭載となっている。この場合、メインメモリのデュアルチャネル動作はサポートされず、若干のパフォーマンスダウンとなってしまうのが残念である。

 グラフィックカードには、ATI Technologies製の「RADEON 9800」搭載カードを採用(搭載ビデオメモリは128Mバイト)。こちらもATI Technologies製のハイエンドグラフィックチップであり、現時点でほぼ最高の3D描画能力を誇っている。もちろんDirectX 9対応で、将来性も申し分ない。このCPUとグラフィックカードがあれば、3D描画のゲームをプレイする場合でも描画速度で不満を感じることは全くないだろう。


前面下部には、PCカードスロット×2、メモリースティック(Pro対応)&SDカード用デュアルメモリースロット、IEEE1394、S-VIDEO端子、映像入力端子、音声入力端子(L、R)USB 2.0×2


キーボード


マウス

AVサーバとしても死角なし

 AVサーバとしての中心的な機能であるTVキャプチャ機能は、ハードウェアMPEG2エンコーダ搭載はもちろん、3次元Y/C分離、デジタルノイズリダクション、ゴーストリデューサ、タイムベースコレクタといった高画質回路をふんだんに取り入れた高機能タイプ。また、全ての書き込み可能DVDメディアに対応するDVDマルチプラスドライブを搭載し、TVキャプチャ機能で録画したテレビ番組などのDVD化も簡単に行える。搭載HDD容量も約300Gバイトと非常に余裕があり、長時間の番組を録画する場合でも安心だ。

 ホームサーバPCとして重要な要素であるネットワーク機能は、1000BASE-T対応の有線LANポートに加え、IEEE 802.11a/b/g対応のトリプルバンド無線LAN機能を標準で装備。有線LAN・無線LANともに余裕のある帯域が確保でき、TVキャプチャ機能で録画したテレビ番組をネットワーク機能で別のマシンから視聴する場合でも、高い画質を保ったまま楽しむことが可能だ。

 このように、VX900/7Fは、ホームAVサーバマシンに求められる機能を、非常に高い次元で実現しており、ほとんど死角が見当たらない、まさにハイエンドと呼ぶにふさわしいマシンに仕上がっているのである。

カスタマイズなら121@storeで

 ところで、VX900/7Fは、一般のパソコンショップ店頭販売モデルだけでなく、NECのWebストア「121@store」でのWeb直販モデルも用意されている。Web直販モデルでは、細かな仕様をカスタマイズして購入可能だ。

 メインメモリに同一容量のメモリモジュールを2枚搭載して転送速度の速いデュアルチャネル動作に対応させた状態で購入することも可能なので、パフォーマンスを重視するのであれば、Web直販モデルでメインメモリをデュアルチャネル動作構成にして購入する方法もいいだろう。


店頭モデルには512Mバイトのメモリモジュール1枚が搭載される


関連リンク
▼ VALUESTAR TX Web直販モデル
▼ NECのWebストア「121@store」

[平澤寿康, ITmedia]

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