画質と保存性を兼ね備えたエプソンの最高峰カラーインクジェット――PX-G900(2/3)
では、気になる画質とスピードを見てみよう。 従来のPX顔料インクを使った製品は、染料インクを使用するハイエンド機に比べると、やや粒状感が目立ち、発色も薄めだった。しかし、「写真用紙(光沢)」に出力したPX-G900の画質は、発色もよく、高精細モードで出力すると粒状感は全く目立たない。標準のきれいモードでも、粒状感は空や海といった明るめの均一画像でよく見ればわかるという程度。染料インクを使用したハイエンド機と見分けがつかない、文句なしの美しい写真画質だ。
![]() 写真用紙(光沢)にスーパーフォト(高精細)モードで出力した画像。スーパーフォトモードにすると、粒状感はまったく感じられず、光沢があって美しい。ただしこのモードでは、色味が全体的に薄めだ
![]() 写真用紙(光沢)に、スーパーフォトモードと「オートフォトファイン! 5」のEPSONフィルム調モードで出力した画像。色にメリハリが付き、なおかつ自然な色合いだ
![]() 写真用紙(光沢)に、「オートフォトファイン! 5」の人物モードで出力。イメージピュアライザはオン。この画像ではわかりにくいが、クリックして画像を大きくしてみると、人肌が生き生きとした色合いで再現されているのがわかる。実際の印刷物は、さらに自然な色合いだ
![]() 同じく写真用紙(光沢)に、スーパーフォトモードと「オートフォトファイン! 5」のEPSONフィルム調モードで出力した画像だ。染料系4色インクプリンタや従来のPX顔料インクでは粒状感がどうしても目立ってしまうこのような微妙な画像も、美しく表現できている 標準設定での色味は、やや抑え目でメリハリに欠ける印象だった。しかし、プリンタドライバ「オートフォトファイン! 5」に新たに追加されたEPSONフィルム調モードで出力すると、色鮮やかな画像が出力できた。その他の色調もプリンタドライバ上で選択できるため、好みに合わせて色合いを調整できるのもよい。 [田中裕子, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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