iTunes for Windows日本語版、ファーストインプレッション(2/3)
CDのリッピングは簡単。CDを入れると、まず、インターネット経由でCDDBにアクセスしてアルバム名、曲名が表示される。もちろん、日本語対応。同時に右上のボタンが「インポート」に変わるので(*3)、それを押せばいい。CDからデータを読み込んで圧縮してライブラリに保存する。
デフォルトでの圧縮はAACの128Kバイト。「普通の用途」には十分な音質だ。それでは気のすまない人のために、設定を変えられるようになっている。なお、iTunesのMP3のエンコーダは高速なFraunhoferをベースにしている。 リッピング速度を簡単に測定してみた。曲は、The Beatlesの「Come Together」。CDドライブの速度の影響を防ぐために、一度ハードディスクにコピーしてから圧縮。 Pentium 4/2.6GHz のマシンで、AAC 128KBのとき17.8倍(実時間の17.8分の1の時間で圧縮できるということ)、MP3 160KBのとき12.0倍、だった(*4)。
左の「入力源」には自分の好きな曲を集めた「プレイリスト」を作ることができる。ここに曲を追加するためには、曲リストから曲を選んで(複数選択可能)、プレイリストのアイコンのうえにドラッグ&ドロップすることになる。Windows的には、曲を選んで右クリックでポップアップウインドウを開くとそこにプレイリストがある、というのを期待するかもしれないけど、それはない。このあたりは、完全にMacintosh流のユーザーインタフェースだ。 「スマートプレイリスト」というのは、全ライブラリの曲をフィルタで絞りこむものだ。たとえば「ジャンル」が「Rock」でかつ「(発売)年」が「1980」〜「1989」のものとか、「(いままでのiTunesでの)再生回数」が「1」より小さいもの(つまり、一度も再生していない曲だ)といったリストを作ることができる。
インターネットラジオは、大きくジャンルを選んで、その中から放送局が自分でつけたコメントをもとに、局を探し出すというもの。ただ、このリストに出てくる局はかなり限られる。これ以外の局を聞きたい場合には、手でURLを入力することになる。一度聞いた局は、ライブラリに登録される。 ミュージックストアは、iTunes4の目玉だ。だけど、みんなが悔しがっているように、日本からは曲を購入することはできない。もっとも、試聴(1曲30秒くらい)は自由にできるから、あちこち回ってみられる。でも、それをするともっと悔しくなるのだ。
iTunes4は、ローカルネットワークにつながっている他のコンピュータで動いているiTunesのライブラリの曲を自由に再生できる(コピーはできない)。わたしが、Windows版iTunesを立ち上げて、一番びっくりしたのがこれだ。なんにも設定していないのに、iBookで動いているiTunesのライブラリが「入力源」に見えているのだ。
iBookのライブラリの中身をWindowsマシンから見る
*3 Macintosh版では「取り込み」だった。なぜ変えたのだろう。 *4 CDから直接だと、5倍程度になってしまう。ドライブの速度が間に合わなくなるのだ。
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